現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 嘘でしょ!? 「あり得ない!」 原付きノーヘルOK&飲酒は罰則ナシ!? 驚きの「昔の交通ルール」とは

ここから本文です

嘘でしょ!? 「あり得ない!」 原付きノーヘルOK&飲酒は罰則ナシ!? 驚きの「昔の交通ルール」とは

掲載 17
嘘でしょ!? 「あり得ない!」 原付きノーヘルOK&飲酒は罰則ナシ!? 驚きの「昔の交通ルール」とは

■バイクのノーヘルがOKの時代もあったって本当?

 時代を経てさまざまな交通ルールが作られ、現在に至っています。
 
 過去には、今では考えられないような運転も多く見られましたが、昔はどのような交通ルールだったのでしょうか。

【画像】「えっ…!」「ピンクの免許証」って何? これが自慢したくなる激レア免許証です!(25枚)

 道路交通法は時代背景や交通事故の発生をきっかけに、毎年のように改正されています。

 最近では運転中にスマートフォンでゲームや動画視聴などをする「ながらスマホ」が問題視され、2019年12月から運転中の「ながらスマホ」に対する罰則が強化されました。

 また2020年6月には妨害運転、いわゆる「あおり運転」に対する罰則が設けられています。

 いくつかの該当項目がありますが、前方のクルマとの距離を異常に詰める、クラクションを鳴らして威嚇するなどの行為が厳しい取り締まりの対象となる道路交通法の改正もおこなわれています。

 このように交通ルールは時代とともに変化してきましたが、昔は今では考えられない危険度の高い運転方法も許容されていました。

 では、一体どのような交通ルールがあったのでしょうか。

 まずそのひとつとして、シートベルトの着用が義務ではなかったことが挙げられます。

 現在は交通事故における被害を予防・軽減するため、後部座席を含むすべての座席でシートベルト着用が義務付けられており、仮に運転手や同乗者がシートベルトをしていなければ「座席ベルト装着義務違反」に当たります。

 日本で生産されたクルマにシートベルトの設置が義務付けられたのは1969年4月以降であり、1971年に道路交通法で高速道路におけるシートベルトの着用が努力義務となりました。

 シートベルトの着用が完全に義務化されたのは1985年のことで、それも高速道路や自動車専用道路を走行する際に運転席と助手席の前席のみを義務化するという内容でした。

 さらに一般道路で前席のシートベルト着用が義務付けられたのは1992年であるほか、すべての座席が対象となったのは2008年6月からで、比較的新しい出来事といえるでしょう。

 なお、1969年3月31日以前に製造された国産車についてはシートベルトが設置されていないケースもあり、そのような旧車では今もシートベルトの着用義務が免除されています。

 次に、昔はバイクのヘルメットに関しても着用義務がありませんでした。

 1978年に自動二輪車のヘルメット着用が義務化されたものの、排気量50cc以下の原付のヘルメット着用は努力義務であったため、ノーヘル状態で走行する原付が多く見られました。

 そして1986年7月から原付もヘルメット着用が完全義務化され、当時はうっかりヘルメットをかぶり忘れて運転する人も続出したようです。

 警察庁の統計によると、2018年から2022年までに二輪車乗車中の事故で亡くなった人のうち約40.5%が頭部を損傷しており、ヘルメットの義務化は非常に重要であることが分かります。

 そのほか、飲酒運転の罰則が強化されたのも比較的最近のことです。

 現在、酒酔い運転(アルコールの影響で正常な運転ができないおそれのある状態)をすると5年以下の懲役または100万円以下の罰金。

 行政処分として点数35点で免許取消し、さらに免許の再取得ができない欠格期間が3年という処分があります。

 また酒気帯び運転に関しては3年以下の懲役または50万円以下の罰金。

 呼気中のアルコール濃度が0.15mg/l以上0.25mg/l未満なら点数13点で免許停止、アルコール濃度が0.25mg/l以上であれば点数25点、免許取消しなどの処分です。

 実は道路交通法が制定された1960年当初は、政令で定める程度以上にアルコールを保有する状態で車両を運転することは禁止されていましたが、その行為自体には罰則がありませんでした。

 その後呼気中のアルコール濃度にかかわらず酒気帯び運転が禁止され、違反点数や罰則を引き上げたり、免許取消し後の欠格期間を延長したりと法律が改正されました。

 また1999年、東名高速道路において飲酒運転のトラックに追突されたクルマに乗っていた子ども2人が焼死する事件を受け、2001年に罰則の大幅な引き上げや、対象となるアルコール基準値を引き下げて処罰範囲を拡大しています。

 加えて、2007年には飲酒運転と知りながら運転手にクルマを提供する行為やクルマに同乗する行為なども処罰の対象としており、年々厳罰化されている状況がうかがえます。

※ ※ ※

 昔はシートベルトやヘルメットをしていなくても交通違反に当たらない時代がありましたが、事故の発生や時代背景に合わせて交通ルールが変化してきました。

 現在の交通ルールは、あらゆる事故の教訓や交通安全を願う人々の思いによって形作られてきたといえるでしょう。

こんな記事も読まれています

501馬力の最強3列シートSUV 迫力フェイスのキア「EV9 GT」 米で発表
501馬力の最強3列シートSUV 迫力フェイスのキア「EV9 GT」 米で発表
AUTOCAR JAPAN
“スピードの神殿”モンツァ・サーキット、F1開催契約を2031年まで延長
“スピードの神殿”モンツァ・サーキット、F1開催契約を2031年まで延長
motorsport.com 日本版
クレイジーケンバンド・横山 剣さんが日産「510ブルーバード」で走る!「Zの柳田」「黒い稲妻」とのドリームチームの結果は…?
クレイジーケンバンド・横山 剣さんが日産「510ブルーバード」で走る!「Zの柳田」「黒い稲妻」とのドリームチームの結果は…?
Auto Messe Web
米EVメーカーのリヴィアン、新工場の建設資金 国からの融資承認
米EVメーカーのリヴィアン、新工場の建設資金 国からの融資承認
日刊自動車新聞
【KTM】自主管理による法的再建手続きの開始を発表(動画あり)
【KTM】自主管理による法的再建手続きの開始を発表(動画あり)
バイクブロス
「トランプ関税」就任前から強化表明、車輸出拠点のメキシコ・カナダも25%[新聞ウォッチ]
「トランプ関税」就任前から強化表明、車輸出拠点のメキシコ・カナダも25%[新聞ウォッチ]
レスポンス
ほぼメンテナンスフリーのブレーキ、メルセデスベンツがEV向けに開発中
ほぼメンテナンスフリーのブレーキ、メルセデスベンツがEV向けに開発中
レスポンス
全長3.7m! スズキの「小型スポーツクーペ」が斬新すぎる! ステーションワゴンに変形できる「“謎の”ワクスポ」どんなモデル?
全長3.7m! スズキの「小型スポーツクーペ」が斬新すぎる! ステーションワゴンに変形できる「“謎の”ワクスポ」どんなモデル?
くるまのニュース
ジープコマンダー オーバーランド上級指向の100台限定モデルを発売
ジープコマンダー オーバーランド上級指向の100台限定モデルを発売
Auto Prove
なぜ? 10歳児童に「過失100%」判決! 信号無視でクルマに衝突事故で。 「子どもだからといって無責任ではない」声も!? 何があったのか
なぜ? 10歳児童に「過失100%」判決! 信号無視でクルマに衝突事故で。 「子どもだからといって無責任ではない」声も!? 何があったのか
くるまのニュース
首都高パトロールがBMW Motorradのバイクを採用!通称「黄バイ」は交通違反を取り締まる?
首都高パトロールがBMW Motorradのバイクを採用!通称「黄バイ」は交通違反を取り締まる?
バイクのニュース
トヨタ、「GRハイラックス」6台体制でダカールラリー2025に挑む
トヨタ、「GRハイラックス」6台体制でダカールラリー2025に挑む
レスポンス
GMキャデラックが2026年からF1にワークス参戦 ドジャースのオーナーTWGと組み、マリオ・アンドレッティが取締役に就任
GMキャデラックが2026年からF1にワークス参戦 ドジャースのオーナーTWGと組み、マリオ・アンドレッティが取締役に就任
Auto Prove
ヤマハ、「EVのF1」フォーミュラE初参戦へ「できる限り早く表彰台に」 12月7日開幕
ヤマハ、「EVのF1」フォーミュラE初参戦へ「できる限り早く表彰台に」 12月7日開幕
レスポンス
ホンダ 伝説の「ハンターカブ」がスゴい! めちゃ高い「走破性」で自由に“カスタム”できる! 気軽に「冒険気分」な「レジャーモデル」がカッコイイ! 「CT125」どんなバイク?
ホンダ 伝説の「ハンターカブ」がスゴい! めちゃ高い「走破性」で自由に“カスタム”できる! 気軽に「冒険気分」な「レジャーモデル」がカッコイイ! 「CT125」どんなバイク?
くるまのニュース
ダイハツの「斬新軽トラック」がスゴい! 全長3.4mで「スゴいドア」に画期的すぎる荷台を採用! 超低床で乗り降りしやすいグリーンマシン「ツムツム」 どんなモデル?
ダイハツの「斬新軽トラック」がスゴい! 全長3.4mで「スゴいドア」に画期的すぎる荷台を採用! 超低床で乗り降りしやすいグリーンマシン「ツムツム」 どんなモデル?
くるまのニュース
電動アシスト自転車ブランド「PELTECH」が「TDA-207Zplus+」を発売!走行性に拘った最強27.5インチ”フル装備クロスバイク登場
電動アシスト自転車ブランド「PELTECH」が「TDA-207Zplus+」を発売!走行性に拘った最強27.5インチ”フル装備クロスバイク登場
バイクのニュース
長岡技術科学大学の自動車部には想像の斜め上をいくクルマ好きがわんさか! フォーミュラ・ジムカーナ2024日本一の大学に潜入してみた
長岡技術科学大学の自動車部には想像の斜め上をいくクルマ好きがわんさか! フォーミュラ・ジムカーナ2024日本一の大学に潜入してみた
WEB CARTOP

みんなのコメント

17件
  • cab********
    >>1999年、東名高速道路において飲酒運転のトラックに追突
    で、飲酒運転罰則が強化されたのはいいのだけど、今度は飲酒運転で事故を起こしたら逃げる不届き者が増えたんだよね(罪状はひき逃げとなる事が多い)。
    役所の連中は頭が硬いというか、性善説で動いているのか、飲酒罰則よりひき逃げの方が罪が軽くなると、逃走する人間が増える。って予測できないのかね?
    確か、法令改正時に沿う危惧した記事も有ったはず。
  • kor********
    シートベルト義務化以前の交通事故のニュースでは、高い確率で「助手席に乗っていた〇〇さんが死亡」と報道されていた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村