アゲでもサゲでも 車高変えたらロールセンター補正しようっ！

アームを補正してロールを減少させる

326POWER

もはやローフォルムの必需品

ローダウンした時の、ロールセンターの補正だけにとどまらずにキャンバーとキャスターも整えるという機能までも注ぎ込むベタベタのシャコタン仕立てのノウハウを惜しみなく取り入れたアイテムだ。

３２６パワーらしい魅惑の効果を導入

鬼キャン・ロールセンターアダプターのイニシャルを使ったＯ-Ｒ・Ｃ・Ａは、過激な足元作りのためのアイテムを充実させる３２６パワーが生み出した番長コントロールシリーズのひとつだ。

最大の特徴はローダウン時のアーム位置を変化させ、ロールセンターを補正すること。それだけでなくキャスターとキャンバーまでが変更できるのだ。流石は足元のスペシャリスト。シャコタン好きの要望を叶えてくれる。

Ｏ -Ｒ・Ｃ・Ａはロール量が減って乗り心地が快適になるメリットの他に、３２６パワーらしい思いが込められている。それがフェンダーとタイヤの接触防止だ。ロールが少なくなることで、より刺激的なフェンダーとタイヤのクリアランスが生み出せる。同じようにキャンバーも足元のインパクトに貢献する。さらにキャンバーが変化して、フェンダーアーチの中心からズレてしまったタイヤ位置を、キャスターを変更することで正常に戻す効果も期待できる。何とも欲張りなロールセンターの補正ツールだ。

今回はズームの車高調でローダウンを施した50プリウスにセットしてみた。装着後にアライメントを調整していなかったので、ややトーアウト気味になったが、ホイールがネガティブに変化しているのはわかってもらえるはずだ。

Before

After

アーム位置を適正化しロールセンターを補正

ローダウン時のロールセンター

クルマの車高を下げると車体重心は下がる。重心が下がれば運動性能が向上すると思われがちだが、そう単純には事が進まない。ローダウンの意外な弊害だ。運動性能に関係が大きいロールの量が増えてしまう場合があるのだ。ロールの量が増えるということは、運動性能にはマイナスに作用してしまう。しかもクルマの傾斜が増えて、乗り心地までも悪くなってしまう。これはサスペンションの硬さとは別な種類のものだ。

O-R.C.A装着時のロールセンター

車高を下げてロールが増えてしまう原因がロアアームの向きだ。ロアアームがタイヤに向かって上を向きすぎてしまうとロールセンターが下がり、重心との距離が広がってしまう。ロールはロールセンターと重心との距離が広いほど量が増える特性がある。そこでアダプターをセットしてロアアームの向きをタイヤに向かって下げる。こうしてロールセンターを上げて重心に近づける。この補正効果でロールを減らしている。

MODEL CAR 50PRIUS

Equipment
SUSPENSION ZOOM AJ-II
WHEEL EUROSPORT Shandry SE（18×7.0+48）
TIRE GOODYEAR（215/40-18）
ローダウン量 F:41mm、R:37mm

50プリウス用は約30ミリのロアアーム補正、約2ミリのキャスター補正、そして－2度から－3度のキャンバーが付く設定だ。

FRONT


ズームの車高調はクスコとコラボして誕生した。マイルドな乗り心地が魅力の複筒式ショックを採用する。

REAR


全長調整式で減衰力は前後40段調整式。低速域の減衰力が必要以上に下がらないように圧力を適正化するCPRVを採用する。

まだまだある!ロールセンターを補正するパーツ

Genb

RCジョイント

価格 2万6000円～3万9000円
対応 ミニバン、コンパクト、ハイエース

ローダウンによるロールセンターの変化を補正して、ロールの減少やステアリングの応答性、それに車体の安定などを向上させるアイテムだ。

RCアーム


価格 3万8000円～4万9000円
対応 ミニバン、コンパクト

ロールセンターアダプターとアームがセットになっているので、ブッシュ類が新品になりアームの動きも良くなる。

SIXTH SENSE

**フロントロアアームアジャスター **
価格 1万9500円～4万9500円
対応 30プリウス、20アルファード&ヴェルファイア、30アルファード&ヴェルファイア、50エスティマ

車高を下げたことで起こるロアアームのバンザイ状態を純正値に近づけて乗り心地を改善する。ネガキャン対応のタイロッドエンド付きもある。