ホイールベース60mm延長で居住性をアップ
メルセデス・ベンツは、GL時代から数えて3代目となる新型GLSを発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて3月23日より発売する。日本導入モデルは4WDのみで車両本体価格は、GLS400d 4マティックが1263万円(税込)、GLS580 4マティック・スポーツ は1669万円(税込)だ。
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「GLS」は、路面状況を問わない優れた走行性能を備え、メルセデス・ベンツの車格を表す「S」のネーミングが付くとおり高いプレステージ性を持つ最上級SUVモデルだ。大人7名がゆったりと乗車できる3列シートレイアウトを採用するボディは、先代モデルよりホイールベースを60mm延長。居住性と搭載性能を向上させたボディサイズは、GLS400d 4マティックが5207×1956×1823mm、GLS580 4マティック・スポーツは全長×全幅×全高=5213×2030×1823mmと堂々たるフォルムを実現する。
パワーユニットは、GLS400d4マティックが3リッター直6ディーゼル・ターボで330ps/71.4kg-mを発揮する。GLS580 4マティック・スポーツは、489ps/71.4kg-mを発揮する4リッターV8ターボエンジンを搭載。このエンジンとミッションの間に配置された回生ブレーキによる発電機能を持つモーターISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が22ps/25.5kg-mを発生。エンジンが低回転時には、リチウムイオンバッテリーに蓄えた電力を使用した動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現する。なお、トランスミッションは全モデルが9速オートマティックだ。
エクステリアのフロントセクションは、地面と垂直になる8角形の大型ラジエーターグリルとその中にレイアウトされた特徴的なデザインの2本のルーバー、クローム仕上げのアンダーガードと2本のパワードームを備えたボンネットが、魅力を放つ。
さらにGLS400d 4マティックのAMGライン仕様とGLS580 4マティック・スポーツでは、バンパー下部左右に配置された2本のフィンなど、スポーティさを強調するデザイン。ウルトラハイビーム付のマルチビームLEDヘッドライトは、すっきりとしたアウターのデザインと、片側112個のLEDとデイタイムランニングライトを備えている。
リアセクションもSUVらしい存在感を表現。特にテールゲートからリアコンビネーションランプにかけての、力強い筋肉のようなショルダー部が特徴。リアコンビネーションランプは、リフレクターが下部に移動したことで、いっそうスリムなデザインとなり、ボディのワイドな印象を引き立たてる。
新型GLSは、現行Aクラスから採用され話題となった「ハイ・メルセデス」で起動し、音声認識による操作が可能なインフォテインメント・システム「MBUX」を搭載する。インテリアは、ラグジュアリーでエレガントなデザインを採用。ダッシュボードには12.3インチワイドディスプレイと12.3インチコックピットディスプレイを装備し、1枚のガラスカバーで融合したディスプレイとなっている。
センターコンソールには、SUV特有の装備として、大きなグラブハンドルを左右に。4つに水平に並んだ四角いエアベントは、標準モデルのフロントグリルに採用されているルーバーのデザインがモチーフとなって、メルセデス・ベンツのSUVのエッセンスを表現している。
先代モデルよりホイールベースを60mm延長したことで、居住性・積載性が大幅に向上。2列目シートには電動シートバックによる前後スライド機能を採用し、最も後方にスライドすると、レッグルームが87mm拡大するほか、乗降性も向上。
また、40:20:40分割可倒式バックレストや、左右ヘッドレストの高さは電動調整式になっている。全モデル標準装備の2人掛けの3列目シートは可倒式でありながら、身長194センチの乗員まで対応。専用のUSB充電ポートも備えている。
足まわりは「ADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム プラス)」を搭載した高性能型のエアサスペンションを標準装備し、GLS580 4マティック・スポーツには「Eアクティブ・ボディコントロール」を搭載。これはハイドロニューマチック(油圧空圧)装置によりダイナミックに変化する力を発生させてエアサスペンションが発生する力に重ね合わせ、加減速中、横方向加速発生中(カーブ)、不整路走行時などに車体をアクティブに支持・減衰するものだ。
このほか、渋滞中の自動再発進機能付き「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」とカーブを認識しつつ車間を維持しながらステアリング操作をアシストする「アクティブステアリングアシスト」、衝突被害軽減ブレーキ、歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能など、高度な安全運転支援システムを搭載する。
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