女性による女性のためのカーショー「GCC」イベントレポート第2弾!
カスタマイズカー大好き女子がコンテンツを考えるだけあって、女子が喜ぶツボを考え抜かれたカーショーが「GIRLS CAR COLLECTION」(GCC)です。象徴的なのが、ヘアセットやメイクのできるブースが完備されていたことと、疲れを癒やせるプロによる出張整体が用意されていたホスピタリティの高さ。11時半から18時半までという長丁場のイベントですから、最後まで疲れを見せず美しくいてほしい、という優しい思いやりです。 ちなみに当日は、数台のキッチンカーで食事・カフェが提供されていました。いずれも女子が好みそうなメニューばかりラインアップ。ちなみにそのうち1台は、現役ドリフトドライバーのケンジ・ヤマナカさん経営のまぜそば屋さんでした。
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そしてさらに、まるでパーティに参加するかのような「ドレスコード」が設定されているのも乙なポイント。今回のテーマは「デニム」。みなさん、ファッションに上手に取り込んでいました。前回に続き、編集部が注目したオーナーたちを紹介していきましょう。
ファッショナブルな羽織袴とアメ車の競演!
オーナー:るるこさん【PTクルーザー/PT24型】
ドレスコードを守りつつ、自分オリジナルのお洒落を構築するのはクルマのカスタマイズと通じるものがあります。そんなオーナーさんのファッションを讃えるべく「オシャレ賞」も設けられています。そのアワードに輝いたのは「るるこ」さんです。 デニム地の羽織を袴と合わせた和テイストは、愛車PTクルーザーと何ともいえないミクスチャーぶりを見せていました。
じつはるるこさん、ご両親がダッジ・チャレンジャーにお乗りというサラブレッド。さらに言うなら母上号は過去にGCCでアワードにも輝いているという、恵まれ過ぎの環境が整っています。 ゆえに何のバイアスも掛かることなくアメリカ車を愛車にしています。近年は見かけることも少なくなったPTクルーザーですが、ローダウン&ピンストグラフィックといった、手数をあえて抑えたカスタムで、何周か回った新鮮さを醸し出しています。
チューンドカーから快適オリジナル仕様へ回帰
オーナー:ぱるめさん【スカイラインGT-R/BNR32型】
ただそこに在るというだけで、世界的に価値が高騰しているのがR32スカイラインGT-Rです。会場で、遠目にもわかるほどにシャキッとした個体を発見しました。オーナーは「ぱるめ」さんです。 もう13年も乗っているそうなのですが、そんな世の中の趨勢はひしひしと感じているようで、フロントワイパーに「売ってほしい」旨のブローカーさんの名刺が挟まれているのはもはや数えられないほど。ひどい時は見知らぬ業者さんが自宅のチャイムを鳴らすこともあって、現在は厳重に防犯対策を行った上で保管しているそう。 じつはこのR32、元はかなりのハードチューンが施された首都高アタッカー。お父さまは腕利きの整備士で、それを感じさせないほど見事な初期化がなされています。内装のコンディションも上々で、S13シルビア・コンバーチブル乗りのお友達とツーリングするのが楽しみ。令和の時代に、そんな「時空のゆがみ」を感じるツーショット、見てみたいものです。
WRXのカスタムテイストをステラでクローン化
オーナー:あゆタマさん【ステラ カスタムRリミテッド/RN2型】
スバリスト界隈ではたくさんのファンがいるオーナー、あゆタマさん。スバルマガジンの納涼イベント「8時間ぶっ通しのYouTube生配信」では、キャスターを見事に務めてくれていました。 VAB型WRX STIに乗る姿のほうがファンにとってはしっくりくると思いますが、3回目の参加という今回のGCCは、セカンドカーのステラに乗って来ていました。しかしただのステラではありません。まるでメインマシンのVABの縮小クローンに見えるかのようなカスタマイズが随所に施されています。 チェリーレッド(ピンク)の六連星バッジに始まり、ステラカスタム用を流用したバルジ付きボンネットにはカーボンシートが貼られ、ホイールもVABと同銘柄のワークエモーション(ホワイト)に、ピンクのナットジャケットなどなど。STIエンブレムやデカールは当然のこととして、似せられるところはとことん寄せた仕様です。次回はぜひVABと並んでいるところを見てみたいと思いました。
漆黒のボディにピンクを彩飾した自信作
オーナー:monmame86さん【86/ZN6型】
全身をブラック×ピンクで徹底してコーディネートしているのが「monmame 86」さんのトヨタ86です。目立つところではボディサイドのラッピングですが、ここは女ごころのわかる女性デザイナーと何度も打ち合わせて図柄やレイアウトを煮詰めた自信作です。 内装でもアクセントカラーのピンクを散りばめています。市販のカラードパーツでフォローできないパートは塗装で対応。ドアトリムのステッチは縫い目に沿ってDIYでピンクに染めるという、伝統職人のような緻密なクラフトマンシップです。 パッと見ではわかりにくいですがリヤアンダーのブラック部分などはABS素地を嫌って、細かなところまで艶ありブラックに塗装しています。こうして細かな部分まで手を抜かないことで、「神は細部に宿る」を実現しています。 カスタマイズでお世話になっているのはGR Garage 日進竹の山です。さすがいい仕事をしてますね。ピンクロゴのブリッドの限定フルバケを、社長じきじきに褒められ喜んでいた「monmame 86」さんなのでした。
パーツメーカーの重鎮も来賓としてGCCに登場!
当日のコンテンツの核となるアワードは、参加者それぞれが持つ1票を、目当てのクルマへ投票するスタイル。グランプリを含め9つの賞が用意され、表彰式ではイベントをオーガナイズしたNAOさんが、飾らない自分の言葉で謝意を伝えていました。決して饒舌なタイプではないシャイなNAOさんですが、緊張しつつも一生懸命紡ぎ出すリアルな言葉にみな、感動……。 最後は、グランプリ車両を囲んでの集合写真の撮影。この時点で時刻は17時を回っていましたが、過ごしやすい気候とカクテルライトに照らされた愛車が昼間とはまた違った美しき趣となり、オーナーさん同士のおしゃべりは尽きることがありません。 これまでコツコツと、クルマ女子の輝ける場を提供してきた証は、イベントを訪れたサプライズゲストにもあらわれています。当日は何とブリッド高瀬嶺生代表、ワーク田中知加代表も会場に姿を見せていました。世界に名だたるパーツメーカーの重鎮も、GCCの盛り上がりを肌で感じてみたかったようです。
ワークの田中さんは「カスタマイズも多様性の時代。これくらいの規模のイベントが全国で毎週どこかでやっているくらいに、女性オーナーのカスタムが成熟してくるといいですね」と、GCCの発展性を見出してくれてるようでした。
またイベント運営を支えてくれるスポンサーについても、回を重ねるごとに協賛会社の数が増え、イベント終盤に行われた表彰式ではハズレなしの全員プレゼントなど嬉しい振る舞いもありました。
GARLS CAR COLLECTION 2021アワード受賞者(車)を紹介!!
今回、栄えあるアワードに選ばれたのは以下の9台です。来年はこの仕上がりに触発されて、さらなる魅力的な参加車両が集うことでしょう。もちろん参加車両は「男子禁制」。ただ、彼氏さんや同乗する家族・お友達などなら男性もギャラリーとして見に行くことができるのでご安心を。 この記事で初めてこのイベントを知った女性オーナーの皆さん、ぜひエントリーしてみてはいかがでしょうか。
【グランプリ】シーマ/あやさん
【NAO賞&カーエアコンクリーニング賞】S660/カトリナさん
【AGU賞】ヴィッツ/はるえーさん
【オシャレ賞】クライスラーPTクルーザー/るるこさん
【はまだ歯科クリニック賞】86/keiko桜さん
【皆勤賞】スカイライン/せりぃーさん
【皆勤賞】レガシィツーリングワゴン/山田くまさん
【遠方賞】ダッジ・チャレンジャー/もこさん
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