現在位置: carview! > ニュース > イベント > 【フォーミュラEシーズン9】ポルシェのヴェアラインが優勝し、シリーズ首位の座を奪い返す

ここから本文です

【フォーミュラEシーズン9】ポルシェのヴェアラインが優勝し、シリーズ首位の座を奪い返す

掲載
【フォーミュラEシーズン9】ポルシェのヴェアラインが優勝し、シリーズ首位の座を奪い返す

ABB FIAフォーミュラE選手権シーズン9の第10戦、11戦が、インドネシア、ジャカルタで2023年6月3日(土)、4日(日)に行なわれた。

第10戦は、パスカル・ヴェアラインが優勝し、再びシリーズのリーダーに返り咲いた。

【スタッフ通信】ニュル24h取材の裏側 その2 by高橋アキラ

表彰台でチームとともに祝うヴェアラインヴェアラインは、ジェイク・デニス(アバランチ・アンドレッティ)をリードしていたが、レース後、デニスは「ポルシェのドライバーが馬鹿げた操作をしたため、回避行動を取らざるを得なかった」と強く抗議をしている。

マセラティMSGレーシングのマキシミリアン・ギュンターは、レース中ずっとトップ集団の中にいて、3位でフィニッシュ。ポールポジションからのスタートとなったが、マセラティにとって1958年以来、シングルシーターモータースポーツにおけるポールポジションは初めてとなった。

3番手からスタートしたヴェアラインは、オープニングの3分間でポールシッターのマキシミリアン・ギュンターとトップ争いを繰り広げ、4周目に前に出た。

オープニングでトップ争いを繰り広げるギュンターとヴェアライン12周目に2回目のアタックモードに入ったヴェアラインは、気温が30度半ばに達する蒸し暑い午後の最も厳しいコンディションの中で、快走を続けた。

デニスは2番手からスタートし、2位でフィニッシュ。アバランチ・アンドレッティは、ヴェアラインのポルシェを圧倒するには不十分な状態だった。レース終盤、ギュンターがヴェアラインに2番手争いを挑んだものの、届かなかった。

ヴェアラインジェイク・デニスが続く結局、ギュンターは突破口を見いだせず、DSペンスキーのチームメイトであるストフェル・ヴァンドールンとジャン・エリック・ベルニュはそれぞれ4位と5位、ギュンターのマセラティMSGレーシングのチームメイト、エドアルド・モルタラは6位に入った。

ランキングトップのニック・キャシディ(エンビジョン・レーシング)は、レース中盤にベルニュを上回るためにベストを尽くした。20周目、ベルニュに仕掛け7位でフィニッシュした。

シーズン6のチャンピオン、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(タグ・ホイヤー ポルシェフォーミュラEチーム)は、キャシディから約15秒遅れて8位でフィニッシュした。ロビン・フラインスは、予選で素晴らしいパフォーマンスを発揮し、9位でABT CUPRA Formula E Teamの今シーズン初ポイントを獲得した。

ジェイク・ヒューズはNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームのトップ10に入り、20番グリッドからスタートした後、レースで最も多くの順位を上げたとしてABBドライバー・オブ・プログレス賞を受賞。

ジェイク・ヒューズ(NEOM マクラーレン・フォーミュラEチーム)しかし、ジャガーTCSレーシングは、ハイデラバードに続き、サム・バードがミッチ・エバンスをスピンさせて8位となり、レース後半に重要なポイントを獲得するなど、再びチームメイト同士が衝突し、フラストレーションの溜まる展開となった。

シーズン9の開幕から3レースで2勝と2位を獲得したヴェアラインは、ドライバーズ選手権で首位に立った。しかし、第3戦の優勝以降、表彰台に上がれず、キャシディがジャカルタ前戦のモナコで優勝してランキングトップに立っていた。

今回の勝利で、ヴェアラインは次のように語った。

「タグ・ホイヤー・ポルシェは、エンビジョン・レーシングに9ポイントの差をつけて198ポイントでチームランキングのトップに立ちました。素晴らしい気分です。とても良いレースだったし、予選も以前のレースよりずっと良いものになった。スリップストリームで走ることも有効だった。でも、僕たちはよく守ったし、トップに返り咲くことができてうれしい。チームもそれにふさわしいし、今は明日を楽しみにしている」
「ここ数戦は、思うようにポイントが取れず、予選にも問題があった。今日の予選では3位と、今シーズンのベストポジションを獲得することができた。この2週間で、僕たちは大きく成長することができた。さっきも言ったように、チームのハードワークに感謝している」

表彰台を飛び出してガッツポーズを見せるヴェアラインアバランチ・アンドレッティ・フォーミュラEの27号車、ジェイク・デニスはこう語った:

「正直なところ、かなりイライラしている。2位でイライラしているが、明らかに良いシーズンを送っていることになる。パスカルとの駆け引きはとんでもないもので、彼の後ろにぶつからないようにするために、かなりのプレッシャーをかけなければならなかった。正直なところ、どうしてあんなことができたのかわからない。ポルシェのパワートレインも搭載しているから、彼らに抗議することはできない。ちょっとばかばかしい」と苛立ちを隠さない。

マセラティMSGレーシングの7号車、マキシミリアン・ギュンターはこう語った:

「幸せです。レーシングドライバーとして、ポールポジションからスタートしたら、必ず勝ちたいものです。何周かリードしていたのですが、ポルシェの2人に勝つには足りなかった。ジェイクとパスカルは最初から素晴らしい仕事をしてくれた。しかし、それでも僕の下には良いレースカーがあり、今日、そしてこの週末に達成したことに満足している。また表彰台に上れたことは素晴らしいことだ。今日は最高だ」

6月4日(日)、ABB FIAフォーミュラE世界選手権第11戦、2023年グラビット・ジャカルタEグランプリのダブルヘッダー第2レースが開催される。

The post 【フォーミュラEシーズン9】ポルシェのヴェアラインが優勝し、シリーズ首位の座を奪い返す first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.

こんな記事も読まれています

【愛知県 豊田市】和牛の旨みが滲み出る”本物”のハンバーガー【寄り道したいご当地グルメ】
【愛知県 豊田市】和牛の旨みが滲み出る”本物”のハンバーガー【寄り道したいご当地グルメ】
グーネット
2023年HRS-Formulaは選考スタッフを悩ませるハイレベルな争いに。加藤大翔と洞地遼大がスカラシップを獲得……首席の加藤「2027年にF1ドライバーに」
2023年HRS-Formulaは選考スタッフを悩ませるハイレベルな争いに。加藤大翔と洞地遼大がスカラシップを獲得……首席の加藤「2027年にF1ドライバーに」
motorsport.com 日本版
三菱『デリカミニ』にもシャモニーパッケージが登場!…アウトドア要素をプラス
三菱『デリカミニ』にもシャモニーパッケージが登場!…アウトドア要素をプラス
レスポンス
ガソリン、ハイブリッド、PEHV、BEV、欧州勢のコンパクトSUVはパワートレインの選択肢が魅力
ガソリン、ハイブリッド、PEHV、BEV、欧州勢のコンパクトSUVはパワートレインの選択肢が魅力
@DIME
ホンダ、二輪車の電動化へ2030年までに5000億円投資 30機種投入 専用工場も新設 部品共通化でコスト半分に
ホンダ、二輪車の電動化へ2030年までに5000億円投資 30機種投入 専用工場も新設 部品共通化でコスト半分に
日刊自動車新聞
マクラーレン、メルセデスとのパワーユニット供給契約延長は簡単な決断だった? チーム代表語る「ハイレベルな継続性と安定性を確保できた」
マクラーレン、メルセデスとのパワーユニット供給契約延長は簡単な決断だった? チーム代表語る「ハイレベルな継続性と安定性を確保できた」
motorsport.com 日本版
マツダが新型「ロードスター」実車展示! デザイン変更は8年ぶり! めちゃカッコいい「新グレー」名古屋で公開
マツダが新型「ロードスター」実車展示! デザイン変更は8年ぶり! めちゃカッコいい「新グレー」名古屋で公開
くるまのニュース
アルファロメオ ジュリア&ステルヴィオ の「クアドリフォリオ」グレードにLSD搭載…走りがさらに進化
アルファロメオ ジュリア&ステルヴィオ の「クアドリフォリオ」グレードにLSD搭載…走りがさらに進化
レスポンス
1月2日は渋滞がピークに!?高速道路各社が2023年の年末年始の渋滞予測を発表
1月2日は渋滞がピークに!?高速道路各社が2023年の年末年始の渋滞予測を発表
グーネット
トヨタ・豊田自動織機・アイシン、デンソー株を売却 グループの持ち合いを見直し 成長分野に投資へ
トヨタ・豊田自動織機・アイシン、デンソー株を売却 グループの持ち合いを見直し 成長分野に投資へ
日刊自動車新聞
“もし”スプリントが無かったら、マルティンはタイトルを争えなかった? 新システムがもたらした功罪【MotoGPコラム】
“もし”スプリントが無かったら、マルティンはタイトルを争えなかった? 新システムがもたらした功罪【MotoGPコラム】
motorsport.com 日本版
岩佐歩夢、FIA F2王者プルシェールらが登場。角田も午後のセッションに参加へ/F1タイヤ&若手ドライバーテスト
岩佐歩夢、FIA F2王者プルシェールらが登場。角田も午後のセッションに参加へ/F1タイヤ&若手ドライバーテスト
AUTOSPORT web
夜間撮影に強い新型CMOSセンサー搭載、コムテックからデジタルミラー機能つき2カメラドライブレコーダー「ZDR048」発売
夜間撮影に強い新型CMOSセンサー搭載、コムテックからデジタルミラー機能つき2カメラドライブレコーダー「ZDR048」発売
レスポンス
ディーゼルエンジンでカーボンニュートラル!マツダが目指す「市販車へのHVOドロップイン」は、日本でも実現するのか
ディーゼルエンジンでカーボンニュートラル!マツダが目指す「市販車へのHVOドロップイン」は、日本でも実現するのか
Webモーターマガジン
トヨタ車体、「ノア/ヴォクシー」を生産する富士松工場第2ラインを再停止 部品の引き当てに誤り
トヨタ車体、「ノア/ヴォクシー」を生産する富士松工場第2ラインを再停止 部品の引き当てに誤り
日刊自動車新聞
三菱自動車、新型バッテリーEVを発表!軽商用「ミニキャブEV」は航続距離180kmを実現
三菱自動車、新型バッテリーEVを発表!軽商用「ミニキャブEV」は航続距離180kmを実現
driver@web
ホンダ新型「高級3列ミニバン」日本初公開! 豪華&快適シートがスゴい「オデッセイ」2年ぶり登場!
ホンダ新型「高級3列ミニバン」日本初公開! 豪華&快適シートがスゴい「オデッセイ」2年ぶり登場!
くるまのニュース
トヨタありがとう! 「ランドクルーザー“70”」の販売がついに再開。今回はKINTOでも乗れるぞ。
トヨタありがとう! 「ランドクルーザー“70”」の販売がついに再開。今回はKINTOでも乗れるぞ。
くるくら

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村