いよいよ終盤に近づいてきた2019年のF1世界選手権。第15戦は舞台をアジアに移して行われる。シンガポールGPである。
シンガポールGPは、東南アジアの中心都市のひとつでもあるシンガポールの中心街で開催される。ラッフルズホテルやマーライオン、巨大観覧車”シンガポールフライヤー”などの近く、有名ホテル”マリーナベイ・サンズ”の対岸をF1マシンが駆け抜ける、真の事とは思えないようなシーンが展開……しかも決勝レースはナイトレースとしての開催であり、グランプリ開催期間は現実とは思えない風景が広がる。しかも、F1の走行以外にも様々なエンターテイメント要素がこれでもかというほど用意され、グランプリに華を添える。
コースは市街地だということもあり、直角コーナーを直線で結んだようなレイアウト。速度域は低く、高いダウンフォースとトラクション性能が求められる。
今季圧倒的な強さを誇るメルセデスは、スパ、モンツァと連敗してここシンガポールに挑むが、モナコやスペインGPのセクター3でのパフォーマンスなどを見る限りでは、シンガポールのコースに最も適したマシンとも言える。しかも、ルイス・ハミルトンはシンガポールで連勝中……今年も最有力候補であることは間違いない。
一方、レッドブル・ホンダもこのサーキットでは力を発揮する可能性が高い。元来レッドブルのマシンは、シンガポールのようにコーナリング性能が重視されるようなコースでは強さを発揮してきており、今年のRB15もそのDNAを引き継いでいる感がある。オーストリア、ドイツに続く3勝目を挙げることができるのか、注目が集まる。しかもホンダはここへ向け、スペック4の最新PUをモンツァの時点で全4台(トロロッソ含む)に投入してきた。その真価も発揮されることだろう。
中団グループ争いは今回も相変わらずの混戦となるだろう。ただここで強さを見せそうなのは、モナコでダブル入賞を果たしているトロロッソ勢。ドイツGPに次ぐ大量特典獲得に期待がかかる。またコンストラクターズランキング4位を争っているマクラーレンとルノーは低速区間を不得意としているが、それでもドライバーの”腕”でなんとかしてきそうな予感も……いずれにしても、今回も激しいバトルとなるだろう。
なお今回のDRSゾーンは、これまでの2箇所から3箇所に増やされることになっている。これまではメインストレートとターン5~7(ラッフルズ・ブールバードの直線区間)のだけだったが、新たにマーライオンにほど近いターン13から、直角のターン14までの橋上区間”エスプラネード・ドライブ”もDRSゾーンに加わった。そのため、これまで以上にターン14でオーバーテイクが見られることになるかもしれない。
なお心配は大気汚染の影響だ。周辺国の山火事や野焼きの影響により、シンガポールはここ数日、激しい煙霧に見舞われている。そのため、健康への影響も懸念されているのだ。何事もなく開催されることを祈りつつ。
このシンガポールGPの模様は、スポーツチャンネルDAZNで全セッションが生配信される。各セッションの配信スケジュールは、下記をチェックしていただきたい。
■9月20日(金)
17:25~19:15 F1フリー走行1回目 解説:小倉茂徳、田中健一(motorsport.com)
21:25~23:15 F1フリー走行2回目 実況:中島秀之/解説:小倉茂徳
■9月21日(土)
18:55~20:15 F1フリー走行3回目 実況:笹川裕昭/解説:小倉茂徳
21:55~23:30 F1予選 実況:中島秀之/解説:小倉茂徳
■9月22日(日)
20:30~23:45 F1決勝 実況:中島秀之/解説:小倉茂徳
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