メルセデスF1チームは、2020年F1プレシーズンテスト初日、バルテリ・ボッタスを午前に、ルイス・ハミルトンを午後に走らせ、『W11』のテストプログラムに取り組んだ。タイムと周回数の両方の面でトップに立ち、理想的なスタートを切ったメルセデスだが、チーム代表は2020年のレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンはかなり手ごわいライバルになると考え、警戒している。
この日チームは、空力面のコース上での検証、信頼性のテスト、異なる温度でのタイヤの挙動の確認などを行った。ハミルトンは94周を走り1分16秒976(C2タイヤ)でこの日の最速、ボッタスは79周を走行し1分17秒313(C3タイヤ)で2番手に続いた。ふたりはチーム別の周回数としてこの日最多の合計173周を走った。
メルセデス&ハミルトンが盤石のスタート。フェラーリは11番手も「問題なし」/F1バルセロナテスト1日目
いいスタートを切り、大量のデータを集めることができたとして、ハミルトンはファクトリーのスタッフに感謝し「今日の結果をファクトリーの皆が喜んでくれるといいな」とコメントしている。
ボッタスは「大きな問題なくすぐさまロングランに取りかかることができ、完璧にプランを実行することができた。とても印象深い一日だった」「とてもいい感触を持った。このマシンは速いと思うし、それをさらに速くすることができると思う」と、発言した。
一方、チーム代表トト・ウォルフは、今年はレッドブルが強力なライバルになり、タイトル7連覇を成し遂げるのは簡単ではないとの考えを示している。
「(最大の脅威となるのは)レッドブルだと考えている」とウォルフはSky Sports F1に対してコメントした。
「マックスは今年、最年少F1チャンピオンになれる可能性がある。そのため、レッドブルと(モータースポーツコンサルタントの)ヘルムート(・マルコ)はそこに向けて力を入れてくるだろう。実現できれば彼らにとって素晴らしい成果になるからね。レッドブルは2020年にタイトルを獲ることに集中してくるはずだ」
フェルスタッペンにとって、2020年は最年少チャンピオン記録を打ち立てる最後のチャンスとなる。記録保持者のセバスチャン・ベッテルは23歳と134日で達成しており、フェルスタッペンは今年9月に23歳になる。
フェルスタッペンはテスト初日は15人のドライバーのなかで最多の168周を走行、4番手タイムを出し、2020年型マシンは昨年型よりさらに速くなったとコメントした。
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