ウエットコンディションの2024年F1ベルギーGP予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは4番手を獲得した。
Q1では1回目のランで記録したタイムで通過し、2回目のランは中断。その際に履いていたインターミディエイトタイヤでQ2最初のランを行い、2回目は新品を使用した。Q3は新品タイヤ1セットで戦うことに。雨のリスクを考え、ピットレーンに並んで早々にコースイン。暫定3番手となり、その後、コンディションが悪化しないなかで、周回を重ねてさらにタイムを更新したものの、セッション終盤に新品タイヤを投入したシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれ、4番手に落ちた。
繰り上がりPPのルクレール「雨で予想外の結果に。ドライならメルセデスと5番手争いだった」フェラーリ/F1第14戦
予選でトップタイムを出したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がペナルティにより降格されるため、ハミルトンは決勝を3番グリッドからスタートする。
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、Q3の戦略について「Q3ではインターミディエイトタイヤの新品が1セットのみ残されていた。そのため、燃料を多めに積んで走り続け、路面が最も乾いたコンディションの時に良いラップを決めることを目指すことにした」と説明した。
「だが、セッション終盤に新品セットを投入したフェラーリのルクレールに負けてしまった。我々が燃料を多く積まずに走っていれば、2番手になるペースがあっただろう」
メルセデスは金曜に苦戦した後、フロアをアップデート版から以前の仕様に戻した。
「昨日はマシンバランスとペースに満足できなかったため、メカニカルおよび空力仕様にかなり大きな変更を加えた」とショブリン。
「昨日ドライコンディションで走らせたマシンとはかなり違うものなので、レースペースのレベルが分からない。しかし3番手と6番手(ジョージ・ラッセル)からスタートするのだから、表彰台を狙える位置にいると考えている」
ラッセルは『Sky Sports』に対して、土曜のフロア変更について、今回のアップグレードについて詳しくチェックするためであると語っている。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
FP3 9番手(2分06秒751:インターミディエイトタイヤ/3周)
予選 4番手(Q1=13番手1分55秒692:インターミディエイトタイヤ/Q2=2番手1分54秒037:インターミディエイトタイヤ/Q3=4番手1分53秒835:インターミディエイトタイヤ)
全体的に見て、予選は良いセッションだった。できる限りうまく天気を予測しようとしたが、このサーキットではそれは本当に難しい。今思えば、Q3で新品インターミディエイトを投入するタイミングをもう少し遅くしてもよかった。とはいえ、これから降る雨とコンディションを予測するのは簡単なことではないからね。
プッシュラップを複数回行ったタイヤでもそれなりのペースを発揮できたので、今日の自分たちの仕事には満足していいと思う。
明日のレースはチャレンジングなものになるだろう。後ろに何台か僕たちより速そうなマシンがいるからね。フェルスタッペンとマクラーレン2台だ。でも、集中して取り組み、彼らからポジションを守るよう心がけ、同時に前のグループについていけるかどうかを見ていく。全力を尽くすよ。昨夜行った変更によって、ドライコンディションでのペースが金曜日よりも改善しているといいね。
(『Sky Sports』に対して語り)雨ならトップに立てるチャンスがあると分かっていた。僕が好きなコンディションだからだ。コースに出ていくタイミングがすべてだった。僕たちは最初に出ていったけれど、それは早すぎた。少しついてなかったね。それでもこの位置にいられることに感謝しているけれど。
新品タイヤがあと1セットあれば、フロントロウをかけて戦うことができたと思う。
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