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DUCATI Team KAGAYAMAがトップ、ザルコも27周のロングラン。SSTはTaira Promoteが2日連続首位/鈴鹿8耐テスト

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DUCATI Team KAGAYAMAがトップ、ザルコも27周のロングラン。SSTはTaira Promoteが2日連続首位/鈴鹿8耐テスト

 6月20日、三重県・鈴鹿サーキットにて7月21日に開催される『2024 FIM世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』の事前テストとなる『鈴鹿サーキット主催テストセッション1回目』の2日目が行われた。

 テスト2日目は最高気温28度と初日よりやや気温が下がり、天気は曇り。セッションは初日同様A、Bふたつのグループに分かれ、午前に80分間のSession5、午後に90分間のSession6というスケジュール。多くのチームがロングランメインで走行したが、初日より気温が落ち着いたことで、ほとんどのチームがラップタイムを更新した。

【タイム結果】2024鈴鹿8時間耐久ロードレース テスト セッション5回目

 BグループのSession5の終盤にSDG Team HARC-PRO.Hondaのマリオ・アジの転倒によって赤旗が提示されたほか、AグループのSession6では、KRP SANYOUKOUGYO&RS-ITOHの佐野勝人、KawasakiPlazaRacingTeamのミカ・ペレスの転倒でそれぞれ赤旗が振られた。また、同セッションの残り23分時点で、スプーンカーブでマシントラブルが発生し、このセッション3度目の赤旗が出された。セッションは約10分後に再開し、5分延長された。

 午後のSession6にて今回のテスト通算トップタイムを出して、2日間のテストをトップタイムで締め括ったのは、DUCATI Team KAGAYAMA(水野涼/ジョシュ・ウォータース/ハフィス・シャーリン組)の水野。セッション序盤に2分05秒162を叩き出し、それ以外でも2分05秒台から6秒台前半のタイムで周回を続けた。

 同じく2分05秒台のタイムを出して総合2番手、EWCフル参戦チームトップとなったのは、YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(ニッコロ・カネパ/マービン・フリッツ/カレル・ハニカ組)。Session6にてマービン・フリッツが2分05秒655をマークした。また、全体3番手の2分06秒096というタイムも同チームが記録した。

 4番手のタイムを記録したのは、Team HRC(高橋巧/名越哲平/ヨハン・ザルコ/荒川晃大組)。最後のセッションでは名越哲平とヨハン・ザルコが27周のロングランをしており、その中でそれぞれ2分06秒385と、2分06秒756というタイムを記録した。また、午前のセッションではザルコが2分06秒671を出しており、これは全体の7番手タイムにあたる。

 トップ3チームに次ぐ5番手タイムを出したのは、ヨシムラSERT Motul(グレッグ・ブラック/ダン・リンフット/渥美心組)。午前のSession5で渥美心が出した2分06秒580がチームトップのタイムとなった。なお、初日に転倒を喫したブラックは、手首に負傷をしており、本戦への出場はできない模様。以上の4チームがデイセッションで2分06秒台以上を記録した。

 エクスペリメンタルクラスに参戦するTeam SUZUKI CN Challenge(エティエンヌ・マッソン/濱原颯道/生形秀之組)は、2分07秒557のタイムで全体11番手。Session5の序盤に濱原がマークした。また、Session6でも2分7秒557のタイムを出していた。

 SSTクラスのトップタイムを記録したのは、Taira Promote Racing(柴田義将/阿部恵斗/西村硝)の西村。Session6にて2分07秒833をマークした。今年からダンロップのワンメイクタイヤを使用するSSTクラスだが、『Qタイヤ』と呼ばれる予選専用のタイヤが存在する。西村の最速タイムはこのスペシャルタイヤを使用して出したものだと思われる。

 トップと0.001秒差でSST2番手を出したのは、2022年優勝、2023年準優勝と2年連続クラス表彰台を獲得しているKawasakiPlazaRacingTeam(岩戸亮介/彌榮郡/ミカ・ペレス組)。午前のSession5にてエースライダーの岩戸が2分07秒834を記録した。なお、Session6の中盤にS字コーナーでペレスが転倒。マシンが破損するトラブルがあった。

 SSTクラス3番手は、Session6で2分08秒052を出したTERAMOTO@J-TRIP Racing(寺本幸司/村瀬健琉/石塚健組)。

 その他のチームに注目すると、Honda Dream RT SAKURAI HONDA(伊藤和輝/日浦大治朗組)が、Aグループの走行でトップタイムを記録。午前のSession5にて日浦が2分07秒190を記録して、チームとしてはトップ4チームに次ぐ5番手となった。昨年は伊藤和輝、日浦大治朗に荒川晃大が加わって5位入賞を果たしたこのチームだが、今年は伊藤と日浦の2名のみでエントリーしている。同チームは2日目の午前で走行を終え、Session6には出走しなかった。

 Aグループの2番手タイムは、Astemo Honda Dream SI Racing(野左根航汰/作本輝介/パサウィット・ティティワララック組)の野左根が記録した2分07秒303。このチームは野左根と羽田太河の2名のライダーが決定しているが、第3ライダーはまだ発表されておらず、今回作本とティティワララックをテストして、決勝のライダーを選出するとのこと。

 EWCにフル参戦するSSTクラスのTEAM ETOILE(亀井雄大/大久保光/ロベルト・ロルフォ組)は、2分09秒771でクラス9番手。同チームは初日、メインカーにトラブルが起きたため、2日目はTカー1台のみでの走行となった。

 昨年の8耐で準優勝を果たしたSDG Team HARC-PRO.Honda(國井勇輝/浦本修充/マリオ・アジ組)は、2分07秒639で12番手。午前のSession5の終盤でアジが転倒し赤旗が提示されたが、午後のSession6では國井と浦本がそれぞれ30周近いロングランを行なっていたため、マシンは無事だったようだ。

 昨年度2位でチェッカーを受けながら、タンク容量の違反により失格となったTOHO Racing(清成龍一/渡辺一樹/榎戸育寛組)は、全体15番手。Session6で榎戸が2分07秒774を記録した。このチームは午前、午後両セッションでロングランを行っていた。

 昨年、参戦初年度ながら4位入賞を果たしたAutoRace Ube Racing Team(津田拓也/バリー・バルタス/アンソニー・ウェスト組)は、2分08秒011で19番手。初日のセッションでは津田拓也が2分07秒878を記録している。最後のSession6ではバリー・バルタスとアンソニー・ウェストがロングランを行った。

 2024 FIM世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会の決勝は7月21日午前11:30にスタートする。

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みんなのコメント

7件
  • sab********
    ザルコはもっと削って来るだろう、どうなるか見てみよう。
  • K蔵
    様子見で三味線ひいているチームもありそうですね
    本番が楽しみです
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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