現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【全く新しいEV】フィアット500e、2020年ジュネーブ発表へ プラットフォームはFCA開発

ここから本文です

【全く新しいEV】フィアット500e、2020年ジュネーブ発表へ プラットフォームはFCA開発

掲載 更新 1
【全く新しいEV】フィアット500e、2020年ジュネーブ発表へ プラットフォームはFCA開発

フィアットの新しいEVモデルが2020年にデビュー

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

【画像】フィアット 500現行車 500eプロトタイプ  【比べる】 全37枚

Additional reporting :Jim Holder(ジム・ホルダー)Richard Bremner(リチャード・ブレンナー)

フィアットは、2020年に予定されているジュネーブモーターショーでのデビューに先立ち、新しいフィアットのシティカー、EV版500の再テストを行った。

現行500がベースとなっている新しいプロトタイプは、エクステリアについては明らかにされていないが、キャビン内部を垣間見ることが出来る。

ライバルであるミニのEVには、新しいインストルメントパネルと中央の大きなインフォテインメント・スクリーンが追加されるなど、大幅に改善されている。

センターコンソールの台座に取り付けられた新しいロータリーギアセレクターも特徴的だ。

フィアットは今年初め、EVシティカー事業とその生産ラインとなるイタリア・ミラフィオリ工場に7億ユーロ(850億円)の投資を行うと発表した。目標生産台数は8万台。

ガソリンエンジンを搭載し、スタイリングとテクニカル面のアップデートがほどこされた現行500と、新しい500eは並行して販売される。

500らしさを保ちつつ、中身のまったく違うクルマに

フィアットのボス、オリバー・フランソワによると、新しい500eはオーダーメイドのEVプラットフォームに搭載される。

パンダにヒントを得た新しいチェントヴェンティ・コンセプトがプロダクションになった場合、同じプラットフォームとなる可能性が高い。

500eは、フィアットがヨーロッパの小型EVシティカーにフォーカスしたブランドとなるための重要な要素となる。

「サイズとプロポーションはそのままに、500らしさを保ちながらも、中身のまったく違う新しいクルマになるでしょう」とフランソワは言う。

「EVモデルとして500を選んだのは、価格的な理由からです。現行500のエントリー価格で、500eを販売することはできませんが、カスタマーの半数以上はそれ以上のお金を支払っています。

2万4000ユーロ(290万円)は妥当な値段だと考えます」

「ライバルのEVモデルの価格は約3万2000ユーロ(390万円)前後です。EV購入時に付与される政府の助成金を考えれば、2万4000ユーロと3万2000ユーロの差は大したことはありません」とフランソワは言う。

FCAのEVパワートレイン

FCAが提供するEVパワートレインは、ほかに3つある。

「メインストリーム」パワートレインはジープ・グランドコマンダー、「パフォーマンス」パワートレインは2020年ジュネーブモーターショーでデビュー予定のマセラティ・アルフィエーリ、「プレミアム」EVパワートレインは2022年マセラティ・クアトロポルテにそれぞれ搭載される。

フィアットクライスラーは、ディーゼルに代わるものとしてEVを推進している。2020年に発売する新しいジープ・グランドチェロキーをかわきりに、2022年までにディーゼルを、フルとプラグインのハイブリッドに置き換える予定だ。

アルファ・ロメオとマセラティは、そのプレミアム価格でEVにかかるコストをカバーすることができるだろう。

500eモデルの詳細

500eが、現行と同じ後輪駆動になる可能性については、選択肢としてはあると述べている。

また、EV版アバルトの登場の可能性もあるとした。

500eは、FCAグループが開発したEVプラットフォームを使用する。

以前、500プラットフォームは、フォードKaと共有されていた。パートナーとのテクノロジーの共有には積極的だが、このような決定はグループレベルで行われなければならないと強調した。

発表の時期は明らかにされていないが、500ジャルディニエラ・エステートも、今後ラインナップに追加される予定だ。

500とパンダはシティーカー市場の3分の1のシェアを占めている。

排出規制を満たす技術を開発し、シティーカーセグメントのブランドの優位性を強化したい。

1960年の小型ワゴンに影響を受けた500ジャルディ二エラは、そのクラスで最高のスペース効率を実現している。

500の新しいプラットフォームは、マイルドハイブリッドシステムにも対応可能だ。

このユニットは、ベルト駆動の12Vスタータージェネレーターで構成されてるが、電気駆動系の詳細はほとんど明かされていない。低排出ガソリンエンジンも500およびパンダで採用される予定。

「将来のために有益なEVモデルを作りたい、CO2の目標を達成し罰金を回避したいという両方の願望」からEVモデルの開発には意欲的だとフランソワは言う。

限られたスペースとシティーカーらしさの維持を考えると、約250マイル(400km)の航続距離をもつ日産リーフなどのライバルよりも、500eの航続距離は短くなる可能性がある。

500eのライバルは多い。今年発表され、2020年初頭に発売となるミニのEVモデルや、2020年半ばに発売されるホンダeなどだ。

こんな記事も読まれています

え、また廃止なの!? [新型ソリオ]ストロングハイブリッド終売宣言は大正解!?!?
え、また廃止なの!? [新型ソリオ]ストロングハイブリッド終売宣言は大正解!?!?
ベストカーWeb
まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
まるで[ラリー車]! 三菱 [アウトランダーPHEV]が最高のクルマに進化した件
ベストカーWeb
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
オールトヨタ製になるぞ!!!!!! 新型[スープラ]は新開発の2L直4ターボ+ハイブリッドが濃厚か!?
ベストカーWeb
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
全幅1.97mはデカすぎた!? 中身はよかったけど新規市場開拓ならず? 生産終了した[グランエース]に販売現場が思うこと
ベストカーWeb
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
冷静貫徹のサービスパーク/贅沢すぎるデモラン/多くの著名人も来場【ラリージャパン写真日記最終回】
AUTOSPORT web
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
[発炎筒と発煙筒の違い]知ってた!? 車載するのはどっち!? 意外と知られていない発炎筒の基礎知識
ベストカーWeb
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
96年前のル・マンで優勝したベントレーが東京を走った!「コッパ・ディ東京」に降臨した「オールド・マザー・ガン」とは?
Auto Messe Web
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
一番後ろまで段差ゼロ! いすゞの新型路線バス ついに量産開始へ 「市場が待ち望んでいた」モデル
乗りものニュース
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
こちらも“5気筒500PS”級の新型SUVがテスト。週末は連覇王者がポール獲得で僚友が連勝/TC2000第11戦
AUTOSPORT web
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
新型「GRヤリス」がマフラー交換だけでパワーアップ! 「スーパーターボマフラー/スーパーターボマフラー アーバンマットエディション」がHKSから同時発売
くるまのニュース
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
メルセデスAMG、4シーターカブリオレ『CLE』にワイドな専用エクステリアの“53 4MATIC+”を導入
AUTOSPORT web
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
ニュル「7分37秒」切り アウディRS Q8 パフォーマンスへ試乗 RSシリーズ最強の640ps!
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
ランボルギーニ「ウラカンGT3 EVO2」を応援する「JLOC AMBASSADOR」を紹介…コスチュームはひと目で分かる大胆トリコローレカラー!
Auto Messe Web
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
フェルスタッペン「ラスベガスは今季を象徴するような週末」これまでとは異なる価値を実感/チャンピオン会見 (1)
AUTOSPORT web
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り」フェルスタッペンも予想外の苦戦。転機はモンツァ/チャンピオン会見 (2)
AUTOSPORT web
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
「イライラが和らぐ」とドライバーも支持。IMSA、GTDプロ/GTDをめぐるルール変更を発表
AUTOSPORT web
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
くるまのニュース
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • >500eが、現行と同じ後輪駆動
    現行は前輪駆動だが、初代や2代目のように後輪駆動で出してほしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

259.0315.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0695.0万円

中古車を検索
500 (ハッチバック)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

259.0315.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0695.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村