アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たした角田裕毅。開幕戦バーレーンGPで9位に入り、そのパフォーマンスは世界中から注目されている。チームのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、角田のフィードバック能力も称賛している。
第2戦エミリア・ロマーニャGPが開催されるイモラは、アルファタウリのファクトリーがあるファエンツァがすぐ近くにある。チームのホームレースを前に、記者会見に出席した角田は、チームにどんなアイデアをもたらしたのかと質問された。
■角田裕毅FP1では最下位も、FP2では7番手に前進「FP3でさらに前進できることを願っている」
身長159cmと小柄な角田は、自身のフィードバックをもとにチームは”特別なペダルケース”を作って、角田がマシンのペダルを通常通り操作できるようにしたというエピソードを明かした。身長177cmのチームメイト、ピエール・ガスリーとは18cmもの身長差があるのだ。
「僕がチームに、クルマに関してフレッシュなアイデアをもたらしているかは分かりません。僕はただ、ごくナチュラルにフィードバックをしているだけですから」
「ですが間違いなくコックピット、つまりペダルに関してはフレッシュなアイデアをもたらしたと思います。彼らは僕のために、特別なペダルケースを作ってくれました。普通のペダルケースでは、ペダルが遠くて苦労するんです」
「将来的に、経験豊富なドライバーになろうとはせずに、クルマから伝わる自然なフィーリングをエンジニアに伝え、それが上手く機能するようにしていきたいと願っています」
「でも今のところ、チームは僕のフィードバックに満足してくれています」
「(ガスリーと自分のフィードバックは)とても似ていると思います。セッション後のフィードバックは、いつもチームにとって非常に良いものになっています。ですが僕はナチュラルなフィードバックを続け、それが機能することを願っています」
経験豊富なドライバーとして、チームを引っ張る立場となったガスリーは、自身の経験を活かしてマシンパッケージを改善していくことについて、「責任にとても興奮している」と話した。
「素晴らしいのは、ユウキとは開発という点で同じ方向性を求めているということだ。クルマに求めるモノも同じだから、チームの開発という意味ではとても楽なんだ」
「もちろん僕の方が経験は豊富だ。(開発の)ガイドをする上では、ここ数年の僕の経験が重要になってくる。正確なフィードバックが必要だし、その準備はできているよ」
「僕たちはすでに昨年から素晴らしいベースを持っていると思う。そして良いステップを踏めたと思う。プラットフォーム全体、バランス全体がよりまとまってきているんだ」
「でも言うまでもなく、改善すべき点はあるから、短期的にはそれを達成したいと思っている」
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