現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > TSRホンダがトップ快走。KWTは7番手、ヨシムラは最後尾から追い上げ/2023EWC第1戦ル・マン24時間 8時間経過後

ここから本文です

TSRホンダがトップ快走。KWTは7番手、ヨシムラは最後尾から追い上げ/2023EWC第1戦ル・マン24時間 8時間経過後

掲載 1
TSRホンダがトップ快走。KWTは7番手、ヨシムラは最後尾から追い上げ/2023EWC第1戦ル・マン24時間 8時間経過後

 4月15~16日、フランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで開催されているFIM世界耐久選手権(EWC)の2023シーズン第1戦ル・マン24時間耐久ロードレースが現地時間16日の15時(日本時間22時)にスタートしてから8時間が経過した。トップはF.C.C. TSR Honda Franceだ。

 2023シーズンのEWCがいよいよ幕を開け、初戦となるル・マンは、全54台で24時間争われる。青空が広がるが少し寒いドライコンディションのなか、代名詞とも言えるル・マン式スタートによってレースが始まり、ホールショットはグレッグ・ブラック(ヨシムラSERT MOTUL)が奪った。

【順位結果】2023EWC第1戦ル・マン24時間耐久ロードレース 決勝 8時間経過後

 2番手には外からジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)、3番手には、マービン・フリッツ(YART YAMAHA)が続いたが、その直後にブラックがTSRホンダと接触して1コーナーで転倒を喫してしまう。すぐにマシンを起こしてピットに戻ると、懸命に修復作業が行われていきヨシムラSERT Motulは最後尾となった。

 TSRホンダのジョシュ・フックが先頭に立ち、2番手にはフロリアン・アルト(HONDA VILTAÏS RACING)、3番手にはYART YAMAHAというオーダーに。日本人勢で唯一スタートライダーを務めた渥美心(OG MOTORSPORT WORLD ENDURANCE TEAM)は21番手でスタートとなった。

 2周目には333番のHONDA VILTAÏS RACINGがTSRホンダを交わしてトップに躍り出て、その後もTSRホンダは次々に交わされ、一時8番手まで後退してしまう。上位陣の争いも白熱し、目まぐるしく順位が入れ替わっていった。

 そんななか先頭ではフロリアン・アルトとマービン・フリッツによるトップ争いも繰り広げられていた。開始から28分、ここでBIMTRAZER FLYが転倒を喫した際にコース上にオイルが漏れてしまい、SC(セーフティカー)が導入される。

 それと同時にオープニングラップで転倒を喫したヨシムラSERT Motulが最後尾でレースに復帰。スタートライダーのブラックが引き続きライダーを務め、追い上げを図っていく。SC中には、コース上に撒かれたオイルが原因か、コースアウトするライダーも多く現れた。そして、なんと日本勢の渥美も転倒を喫し、その後ピットで修復作業が行われる。

 約20分間のSCを終え、レースが再開。SC中にギャップが縮まったことによりトップ争いが再び繰り広げられ、2番手のフロリアン・アルトが再開後すぐにマービン・フリッツを交わす。順位を大きく落としていたTSRホンダも4番手まで順位を回復させていた。

 スタートから1時間、激しいトップ争いが繰り広げられるなかトップはマービン・フリッツ。ここで上位勢を含め、各チームが最初のピットインを行っていく。上位勢ではTSRホンダがピットのタイミングを遅らせてトップに立つと、快走を重ねてギャップを築いていき、最初のピットを終えるとそのままトップで復帰した。

 日本勢では渡辺一樹(TEAM KAWASAKI WEBIKE TRICKSTAR)が登場し、第2スティントを務める。ほとんどのチームが最初のピット作業を終えると、全体的に順位は落ち着いていった。

 トップはSC中にトップを奪還したTSRホンダでライダーはマイク・ディ・メリオ。2番手には中盤にコースアウトもあったが、怒涛の追い上げを見せるイルヤ・ミハルチク(BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM)、3番手にはカレル・ハニカ(YART YAMAHA)が続いた。

 開始から2時間頃になると、2度目のピットインを行うチームも現れ、日本勢は第3スティントを担当する大久保光(METISS)、石塚健(JMA RACING ACTIONBIKE)が登場。トップのディ・メリオは悠々と快走を続け、2番手のミハルチク以降を周回遅れにするほどのペースで周回を重ねる。

 2時間半頃にはTEAM KAWASAKI WEBIKE TRICKSTARの第4ライダーを務める岩戸亮介も登場。さらに、約15分間の2度目のSCが導入されたことにより、トップ争いのギャップがまたも一気に縮まる。再開直後にはYART YAMAHAがトップに躍り出て、その後にBMWモトラッドも2番手に浮上する。

 3時間経過、ここで再びTSRホンダが同タイミングでピットに入ったトップのBMWモトラッドを交わしてトップを奪い返すも、ピットアウト後に続けてピットに入り3番手へと後退してしまう。

 開始から4時間、陽が傾き初めてライダーたちのバイザーに夕陽が差し込む時間帯に。トップのYART YAMAHAは先頭をキープしているが、トップ3台のギャップは30秒以内で、依然として油断を許さない状況だった。

 5時間が経った頃、中盤あたりを走行していたMOTOAINが白煙をあげてコースサイドにマシンを止めたことにより、3度目のSCが導入されている。

 本格的に陽が暮れ、コースサイドの街灯やスタンドもライトアップされ始めた頃、開始から6時間が経過。1周目に転倒を喫したヨシムラSERT MOTULは、復帰後に懸命な追い上げを見せて37番手まで順位を回復させていた。さらにトップは約5秒以内に3台がひしめく接戦となっていた。

 YART YAMAHAが6度目のピットに入ると、作業に少し時間を要して4番手へと後退し、トップはTSRホンダに変わり、7時間が経過した。2番手を走行していたBMWモトラッドがピットにマシンを入れて作業を行ったことから、6番手まで後退していた。

 それにより、唯一のドゥカティ勢であるERC ENDURANCE DUCATIが3番手に、カワサキのTATI TEAM BERINGER RACINGが4番手に着けていた。

 そして、3分の1の8時間が経過しようとした時に、再びSCが導入された。FALCON RACINGがエンジンブローでコースサイドにマシンを止めたためだった。約10分間のSCが開け、再開するとHONDA VILTAÏS RACINGが3番手に浮上した。

 この時点では、TSRホンダ、YART YAMAHA、ERCドゥカティがトップ3。日本勢を擁するチームのトップは6番手のTEAM KAWASAKI WEBIKE TRICKSTARだ。10番グリッドからスタートし、少しずつポジションを挽回していた。そしてSSTクラスのトップは、9番手を走るTECMAS MRP BMW RACING TEAMとなっている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
乗りものニュース
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
レスポンス
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
AUTOSPORT web
頭文字Dの次なる遠征先は豊田市駅前? ラリージャパン2024はイベント盛りだくさん/WRC写真日記
頭文字Dの次なる遠征先は豊田市駅前? ラリージャパン2024はイベント盛りだくさん/WRC写真日記
AUTOSPORT web
優れたラリードライバーならF1でもきっと戦える! 8度のWRC王者オジェは確信「ファンも見たいと思っているはず」
優れたラリードライバーならF1でもきっと戦える! 8度のWRC王者オジェは確信「ファンも見たいと思っているはず」
motorsport.com 日本版
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
くるまのニュース
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
VAGUE
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
レスポンス
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
ベストカーWeb
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
WEB CARTOP
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
AUTOCAR JAPAN
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
レスポンス
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
ベストカーWeb
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
くるまのニュース
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ベストカーWeb
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村