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なぜ日産が「スカイラインGT-R」をEV化? 34年前のR32を電動化するワケ

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なぜ日産が「スカイラインGT-R」をEV化? 34年前のR32を電動化するワケ

■日産がスカイラインGT-R(R32型)をEV化?

 日産は、「スカイラインGT-R(R32型)」をベースに、日産の最新電動化技術を織り込んだ、「R32 GT-R EVコンバージョンコンセプトモデル」の製作を開始したと発表しました。

【画像】やっぱり渋カッコイイ! 日産「スカイラインGT-R(R32型)」と「R32 GT-R EVコンバージョンコンセプトモデル」を画像で見る(100枚)

 スカイラインは日産が1950年代から展開するセダン/クーペ。GT-Rの名称は3代目で初めて用意されたハイパフォーマンスモデルです。

 今回、日産が同社の最新電動化技術を織り込み、EV化するとしたのは1989年に登場した8代目スカイライン GT-R(R32型)。GT-Rとしては実に16 年ぶりの復活となり当時話題になりました。

 搭載されるエンジンは、当時国産車最強の280馬力を発生するGT-Rのために専用設計された2.6リッター直列6気筒RB26DETTツインターボエンジン。

 駆動方式には、FRベースながら路面状況に応じた高度な電子制御で前後輪に自在に駆動力を配分する電子制御トルクスプリット4WDシステム「アテーサE-TS」を採用していました。

 サスペンションも新開発の4輪マルチリンク方式に一新し、セダン派生型のスポーツカーとしては世界トップクラスの運動性能を実現しました。

 そんなスカイライン GT-R(R32型)は、国内のみならず国外でも人気で、例えば海外のオークションサイト「Collecting cars」では、2022年6月に28年落ちで12万キロ超える個体が650万円を超える価格で落札されるなど、根強い支持を集めています。

 スカイライン GT-R(R32型)のEV化プロジェクトは、GT-Rに憧れて日産へ入社した技術者が「最高に好きなクルマに、今自分が関わる最新の電動化技術を載せて、もっとワクワクするクルマを造りたい」という思いから始まったといいます。

 日産は今回のプロジェクトについて、以下のようにコメントしています。

「日産には『GT-R』や『フェアレディZ』などが持つ、『走り』や『運転の楽しさ』そして『パワフルなエンジン』の魅力に憧れ、情熱を持って入社した多くの技術者がいます。

 そして現在、彼らは、入社当時と同じ情熱で最新の電動化技術の研究を行い、より安全で、ワクワクするドライビング体験を世の中にお届けするためにクルマ造りに日々邁進しています。

 このプロジェクトは、そんな技術者の『最高に好きなクルマに、今、自分が最高と思う技術を掛け合わせたら、世の中の人がもっとワクワクするクルマを作れるのではないか』という思いをきっかけとし、発想されました。

 ベースとするクルマは、日産の技術者が愛し、国内外の数々のレースで勝利を収め、今もなお世界中のファンから高い支持を頂いているスカイラインGT-R(R32型)を選択。そこに日産の最新電動化技術を織り込むことで、世界に1台のEVコンバージョン コンセプトモデルを製作します。

 当時のクルマに憧れて日産に入社した技術者が造る、最先端のEV技術をR32型GT-Rに搭載するEVコンバージョンモデルを通じて、多くの方々に、EVならではのワクワクする運転体験や魅力をお伝えしたいと考えています」

※ ※ ※

 2023年1月に開催された「東京オートサロン」でもTOYOTA GAZOO Racing(GR)が、「スプリンタートレノ/レビン」をEV化・水素自動車化した「AE86 H2コンセプト」と「AE86 BEVコンセプト」を発表しています。

 トヨタに続き、名車をEV化するこの取り組みの様子は、本日3月28日より日産公式Twitter等で作業、進捗の様子も含めて発信していくとのこと。続報が期待されます。

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みんなのコメント

9件
  • 名機RB26DETT積んでないGT-Rに何の魅力が...orz
    まあ、クラッチ、マニュアルトランスミッション残したのはいいと思うが(^^;
  • なんかアホクサって思う。ガソリンエンジンだからこそ、この車の良さがあるのに。EVにしたら、もちろん、現車より優れた加速や性能を確保することは誰が見ても、目に見えているから、無意味でもあるし、何も技術的な挑戦とは言い難いと思う。
    それなら、もっと今のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを改良する方がより環境にも良いことに繋がると思う。
    EV車って結局、そのエネルギーの供給源となる発電方法に問題があるから最終的には、さらに環境悪化を加速させてしまうと思う。
    ヨーロッパのメーカーは、ようやくそれに気がついて、結局各国政府は政策見直し、修正を余儀なくされているでしょ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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