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【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(2) 納車~初乗り

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【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(2) 納車~初乗り

購入したタイカンの詳細

まず始めに、注文したポルシェ・タイカンの仕様を紹介すると、車両本体価格が1203万円であり、それに加えて、ディ―ラーで既に発注していたオプションが合計414万7000円分装着されていた。

【画像】新車のポルシェ・タイカン 納車はかくして執りおこなわれた!【現場より】 全17枚

都合1617万7000円となり、これに諸費用30万1760円が加わり、合計は1647万8760円の支払いとなった。

通常、私は、オプションを極力装備しない主義であるが、今回は、車両本体価格の3分の1にもなるオプションが装備されていていささか参ったが、クルマの選択の余地がないのでしぶしぶ了解した。

オプションの主な内容は、アイスグレーメタリックの塗装が39万6000円、パフォーマンスバッテリープラスが95万3000円(これは絶対必要)、スポーツクロノパッケージが18万6000円、21インチホイールが73万2000円、LEDマトリックスヘッドライトが48万円、固定式パノラマルーフが26万8000円、電動充電カバー(カバーに手を近づければ自動的に開く。これは正にギミック)が10万4000円、モバイルチャージャーコネクトが18万1000円などであった。

この他、使用してみて良かったと思うのは前席のシートヒーターで、これはとても有用である。

私が最初からオーダーするのであれば、パフォーマンスバッテリープラスとスポーツクロノパッケージぐらいしか選択しなかったと思うが、結果的には、とてもラグジュアリーな仕様となり、これも有りか、と思うようになった。

EVなので、政府の補助金として今年度予算で65万円の補助が得られるのも嬉しいが、燃料代の節約が大きいことが一番のメリットであろう。

タイカン納車と初乗りの印象

3月11日の納車日は、ポルシェ青山のショールームに向かう。現車は2階の広いフロアで、カバーをかけられて納車を待っていた。

アンヴェールした後、受領書にサインをし、記念のシャンパンなどを受け取って儀式は終了。一通り撮影をし、ドライバーズシートに座る。オドメーターは11kmを指していた。

早速、青山通りに乗り出し、神宮外苑の銀杏並木の辺りで走りの撮影をする。ブラックの内装は、落ち着いていて好ましい。

革巻きのステアリングは太すぎず、細すぎず、クイックな切れ味もポルシェらしい。

EV特有のシルキーで滑らかな加速は、ドアの開閉の精密感や、ボディの合わせの見事さと相まって、精密機械の緻密さを象徴している。

ターボSの試乗の時にも書いたが、正に私が初めてポルシェ356に触れた時のような繊細な感触が蘇ってきたのである。

車体の剛性も高い。段差などを超えてもミシリともせず、モーターの唸り以外の音のない一種不思議な世界の感覚である。

足回りや加速のセッティングは自由に設定できるが、私の場合、ダンパーはスポーツ、アクセルはノーマル、回生ブレーキはオン、という組み合わせがしっくり来た。

翌日は117km走行 印象は?

この日は25kmほど走って自宅のガレージに到着。この時の充電量は90%、走行可能距離は305kmであった。ショールームで受け取った時の充電量は100%、走行可能距離342kmであった。

パフォーマンスバッテリープラスを装着してこの数値かと思ったが、オドメーターの数値が伸びるに従って走行可能距離も増加するはずというので納得した。その後、満充電までに2時間を要した。この時の走行可能距離は341kmまで復活していた。

自宅用の充電器は、パスワードを入れないと通電できない新型なので、私のような外付けの器具でも全く問題ない。

翌日は、早速、川崎から甲府までの117kmを走ってみる。中央道の走行も、パワーも十分で全く問題ない。

車輌重量はカタログ値では2125kgだが、様々なオプションを装備した現車では車検証上で2210kgとなり、前後の重量配分は47.5:52.5でややリアに比重がかかる数値であった。

実際に公道で走る分には殆ど問題はないが、サーキットなどで走る際には特性が出て面白いと思う。

何れは、ポルシェ・エクスぺリエンス・センターで911との走行比較をやってみたいと思っている。

ボディサイズはかなり大きいので、やや気を遣う。と言ってもパナメーラよりは一回り小さく、左右のフェンダーの峰がガイドになるので、とても走りやすい。

8kW充電器の威力を感じる

甲府に到着して、早速充電を開始する。この時の残距離は222km、(残量60%)であった。

満充電までの所要時間は4時間13分と短く、流石に8kWの充電器の威力は凄いと感じられた。

こうして、タイカンとのEV生活が始まったが、川崎と甲府の両方に8kWの充電器を用意できたので、私の走行パターンでは、予想通り、何のストレスもないスムーズな使用が実現できている。

4月5日現在、オドメーターは1255kmを指しており、この間、他の試乗車に乗っていた1週間を除き、甲府と川崎の間を5往復ほどしたが、何のトラブルもない。

バッテリーの使用量も50%前後までで、このレベルだと、6時間程度で満充電となるから、夜間の充電で充分である。

今後は、少し長い距離を出張などしてみて、更に急速充電の事情などを報告したい。

ワイヤハーネスの生産について

さて、他の記事で、ご存じの読者の方もいらっしゃるだろうが、ロシアのウクライナへの侵攻により、多くのドイツ車のワイヤハーネスが生産できなくなり、生産がストップしてしまっている。

まさか、こんなことになるとは思いもしなかったが、今、注文をしても、いつ納車になるのか、全く予測がつかない状況のようだ。

ポルシェも同様であり、一部の細々生産している車種を除いては、広範囲に影響が広がっている。

こんな時に、このレポートを記すのはやや気が引けるが、対策ができて、生産が再開された折のための参考として頂ければ幸いである。

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