もくじ
ー 2000ps級で世界最強に 画像20枚
ー シンプルかつ空力追求
ー ロータスらしい軽量さ重視
ー ゆとりある室内空間
ー 番外編:エヴァイヤが対峙するライバルたち
2000ps級で世界最強に 画像20枚
ロータスは「世界で最もパワフルな市販車」と呼ぶ電動ハイパーカーを発表した。来年登場すれば2000ps以上になると言われ、1914psのピニンファリーナ・バッティスタやリマックC_Two、それに内燃機関で1500psを発生するブガッティ・シロンなどを上回る。
204万ポンド(2億7500万円)の値札がつけられ、生産台数は130台以下とのことだ。「目標スペック」として掲げられている内容は、4WD、173.4kg-mの最大トルクおよびトルクベクタリングなどが含まれる。そして0-100km/h加速は3秒以下、0-300km/h加速は9秒以下で、最高速度は320km/h超となる。
生産枠の確保のためには25万ポンド(3377万円)のデポジットが必要だが、キャンセル時には返金されるとのことだ。
エヴァイヤはロータスがジーリーホールディング傘下に入ってから初めての新型車だ。ノーフォーク州ヘセルの拠点で生産され、「ロータスのラインナップの頂点に立つとともに、今後のロータス車のパフォーマンスを象徴する」とのことだ。
今回の明らかになった姿はあくまでもショーモデルだが、ロータスのデザイン・ディレクターであるラッセル・カーはAUTOCARに対し、「このままの姿で市販化します。表面も市販化レベルに仕上がっています」と語っている。
シンプルかつ空力追求
タイプ130というコードネームで呼ばれていたエヴァイヤは、全長4.59m、全幅2.0m、全高1.12mだ。ロータスによれば、「新しいロータスのデザイン言語の始まり」とされている。
「われわれはピュアでシンプルでありながら、高級かつ優美なクルマを求めています。外装については『守るべきロータスのDNA』であるリアの膨らみを残しました。車内からボディのコーナーが見えることは車両感覚を掴む上でも重要でしょう」
「キャビンはフェンダーより内側の低い位置に配置しました。これは運動性のために非常に重要です。低いキャビンと張り出したフェンダーにより、視覚的にも重心位置の低さが感じられるでしょう」とカーは語る。
デザインは非常にシンプルなものだが、ボディ上下の整流やリアのスリークォーターに取りつけられた大型エアスクープなどにより空力性能は追求されている。
ロータスらしい軽量さ重視
このデザインの実現には電動パワートレインが一役買っているという。「電動化はわれわれに高い自由度を与えてくれます。バッテリーの搭載位置は今までエンジンがあったところとは違いますが、その利点を可能な限り活かしています」
ロータスは搭載するモーターの数やその位置について明かしていない。しかし共同開発のパートナーであり、フォーミュラEへのバッテリー供給も行うウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが鍵を握っている。
ロータスによれば、エヴァイヤには70kWhのバッテリーが搭載され、350kWの急速充電により18分間の充電で400km程度の走行が可能だという。充電ポートは車体後部に取りつけられている。
シャシーおよびボディはカーボンファイバーで構成されている。ロータスにとって軽量であることは中心的要素であり、エヴァイヤの車重はバッティスタやC_Twoよりも数百kg軽い。それでも1680kgに達し、ロータス史上最も重いモデルになるだろう。
ただしロータスは「ロータスの走りに新たな基準を打ち立てる」とし、「ロータスのロードカー史上最も運動性能が高い」とも説明する。
ゆとりある室内空間
「われわれはカーボンファイバーを多用することに決めました。その後目をつけたのは、レーシングカー用のウィッシュボーンです。最近のレース用自転車のサスペンションすらも参考にしました。これらの要素がインテリアにも使われています。詳しいひとなら気づくでしょう」
「これらは羽のようなシルエットであり、空力を重視するこのクルマの性格が表れています。車内はゆとりある空間を表現し、閉所に押し込まれたような感覚はそれほどないと思います」
「われわれは実用性の高いハイパーカーを目指しました。エヴァイヤは確かなロードカーでありながら、サーキットでも通用するパフォーマンスを備えています」
「エアロダイナミクスの追求により巨大なダウンフォースを生み出し、究極的なまでに速いクルマに仕上がっています。これは同時に高速域でも制御しやすく、どこを走っても安定するクルマだということです」とカーは語った。
番外編:エヴァイヤが対峙するライバルたち
リマックC_Two
コンセプト・ツーの生産は来年開始予定だ。クロアチアのメーカーであるリマックはその第二のモデルに以降しているが、それもすでに予約でいっぱいだという。C_Twoは120kWhのバッテリーと4基のモーターにより1915psを発生する。
リマックによれば、1台150万ポンド(2億円)で150台が生産されるという。ポルシェと共同開発した1217psのコンセプト・ワンは8台が製造された。そしてリマックはピニンファリーナを含む他のメーカーに電動システムを供給している。
ピニンファリーナ・バッティスタ
ピニンファリーナにとってリマックはサプライヤーであると同時にライバルでもある。バッティスタはコンセプト・ツーと40~50%のコンポーネンツを共有しているという。しかしそのチューニングは「独自のものであり、全く異なる」としている。
バッティスタの最高出力は1915psであり、C_Twoと同一で、予定される150台のうち30台の受注を獲得しているという。マヒンドラの傘下にあるピニンファリーナは今後3年間にさらに3車種のEVを計画しており、最終的に8000台から1万台の生産を見込んでいる。
アリエル・ハイパーカー
アリエルが現在開発中の新型ハイパーカーは、やや異なるアプローチをとっている。より小型な50-60kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は200kmにも満たないようだ。しかし、タービンのレンジエクステンダーを搭載することにより走行中にもバッテリーを充電することができる。
アリエルは軽量化に務め、最高速度は重視していないようだ。ほとんどのサーキットで260m/h以上に達することはできないだろう。しかし、ここで挙げた他のモデルの10分の1程度の低価格だ。
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