アイルトン・セナがイモラで事故死してから、今年で30年。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はセナスペシャルのヘルメットで、今週末のF1第7戦エミリア・ロマーニャGPに臨む。
Q:セナが亡くなったのは、あなたが生まれる2年前でした。それでもセナはあなたにとって、尊敬の対象なんですね。
ガスリー:もちろんだよ。フランスで最も成功したF1ドライバーはアラン・プロストだけど、アランとセナは分かち難い関係だった。ふたりのバトル映像を子供の頃からずっと見続けてきて、セナのスタイルに魅せられてしまったんだ。コース上の走りだけじゃなくて、彼の価値観や周囲への気遣いなど、彼の人柄も含めてね。だから今週末は、セナに敬意を表したかったんだ。
2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP TV放送&タイムスケジュール
ガスリーはイモラに来る前、セナの1984年型トールマンTG183Bを運転している。
Q:独特のHパターンのギヤシフトは、使いこなせましたか?
ガスリー:あれに比べたら、今のF1マシンはおもちゃみたいに簡単だと思ったよ。Hパターンは初めてで、最初のコーナーで2速にシフトダウンしようとしたら、4速に入ってしまった。でも素晴らしい体験だった。電子機器なんていっさい付いていなくて、ステアリングと、ブレーキ、スロットル、クラッチの3つのペダルがあるだけ。走行ラインとスピードだけに集中できるんだ。これからも古いクルマを体験してみたいね。
折りしも今のF1は大人しすぎるとして、将来的にハイブリッドを廃止、自然吸気エンジンの大音響F1マシンに回帰すべきという議論が出ている。当事者のドライバーたちは、どう思っているのだろう。
Q:より大きな音を発するエンジンを積んだクルマを運転することについて、意見を聞かせてください。
ダニエル・リカルド:僕が初めてF1に乗ったとき、エンジンは他のカテゴリーの方がずっとうるさいと思った(注:リカルドがF1デビューした2011年は2.4リッターV8で、回転数制限もあった)。でも背筋がゾクゾクする感じは、十分に味わった。F1に対して、まだ恐怖心があったからだろうね。いずれにしてもエンジンサウンドは、このスポーツに不可欠のものだ。この時のF1も、まさに解き放たれる直前の野生動物のように感じられたよ。
Q:カルロスはいかがですか。
カルロス・サインツ:2005年に初めてF1観戦に行ったときのことをよく覚えている。10歳だったけど、初めて聞くF1のエンジン音はとても怖いものだった。このマシンに乗って、 全速力で走り出すのか、とね。そこから僕はF1の虜になり、フェルナンド(・アロンソ)とマイケル(ミハエル・シューマッハー)がアイドルになったんだ。質問に戻ると、2026年のエンジンは、その方向に戻るいい機会だと思う。そして2030年以降、あのサウンドが復活することが待ち遠しくてならないよ!
F1の魅力はサウンドだけではない。どんなサーキットで走るかも、重要な要素だ。
Q:ここイモラのような素晴らしい歴史を持つサーキットでレースをするのは、実際どんな感じですか? 特にセナの死から30年を迎えるこの週末のレースには、どんな意味があるのでしょう?
サインツ:新設されたサーキットに行くたびに少し恋しく思うのは、ここのような独特の雰囲気と、その背後にある歴史なんだ。 ここに来ると、僕たちがなぜこのF1の虜になったのかを思い出させてくれる。もちろんイモラやモナコは、オーバーテイクの観点からいうと物足りない。そこは検討の余地がある。でも予選アタックに限れば文句なしだ。 そこに限れば、鈴鹿、ザントフォールトと合わせて、世界でトップ3に入るサーキットだと思うよ。
ケビン・マグヌッセン:同感だね。新しいサーキットは、シミュレーターと実際の運転と、あまり印象が変わらない。ところがイモラは全然違う。あの独特の臨場感は、まさにオールドサーキットならではだ。
ランド・ノリス:僕はちょっと、手放しでは賞賛できないかな。この種のサーキットを残すべきだという意見に反対はしないよ。でもあまりに追い越しが難しすぎる。それとピットレーンが非常に長いために、戦略的なおもしろさが失われている。それらを改善しない限り、オールドスタイルのサーキットがなくなっていくのは仕方ないかもしれない。そうならないことを祈っているけどね。
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