800万台以上売れた国民車
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】見た目はクラシック、中身は現代的【クラシックデザインのEV5選】 全124枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ルノー4(キャトル)は2021年に誕生60周年を迎えるが、ルノーはその記念として11月に「サプライズ」のお披露目をする予定だという。
詳細は明らかにされていないが、AUTOCARは2025年にレトロなスタイルのコンパクトEVとして4が復活すると予想しており、今年後半にはコンセプトモデルが公開される可能性がある。
4は、手頃で人気の高いシトロエン2CVに対抗すべく、ルノー初の前輪駆動のファミリーカーとして1961年に発売された。パワフルなエンジンを搭載し、ライバル車よりも洗練されたデザインを持ちながら、シンプルさ、広さ、手頃な価格を追求していた。
4は4年半足らずで100万台を販売し、34年間に100か国で800万台以上の販売を達成した。
ルノーは、4の60周年を記念して、特別なイラスト、ヘリテージ・コレクションの展示、ドキュメンタリー風のビデオ、7月のカンヌ映画祭でのオリジナル車両の登場など、一連のイベントや記念品を企画している。
11月に行われるという「サプライズ」では、商用車仕様をターゲットに4の復活を宣言する可能性がある。現在販売されているカングーZ.Eは欧州で最も人気のある電動バンの1つだが、2011年の発売以来、小規模な改良しか行われていない。
復活した4は、ルノーの新しいEV向けアーキテクチャー「CMF-B」を採用し、5と同様にレトロなデザインを踏襲すると見られる。しかし、4と5は異なる市場をターゲットにするだろう。
5がホットハッチスタイルのコンパクトカーであるのに対し、4は急成長中のコンパクト・クロスオーバー市場に投入される可能性が高く、2022年に登場する予定のメガーヌeビジョンの下に位置すると思われる。
4の位置づけが11月に明らかになるかどうかはまだわからない。考えられる選択肢としては、2019年のeプレネール(e-Plein Air)のようなオリジナル車両のレストアモッドや、既存の市販車の限定仕様車などがある。
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