2020年のF1は、7月からのシーズン再開が目指されており、関係者はそれに向けた様々な作業に取り組んでいる。しかし今週、夏に2レースを実施することで合意していたシルバーストン・サーキットでの開催に黄信号が灯ってしまった。
イギリス政府は、6月から新型コロナウイルス対策のための入国時検疫を強化することを予定している。しかし、その検疫を免除するリストに、F1をはじめとしたスポーツ関係者が含まれる可能性が低いことが明らかになったのだ。検疫が免除されない場合、14日間の隔離措置が必要となるため、シルバーストンでのレース開催は現実的ではなくなってしまう。
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シルバーストンでのレース開催に不安要素が生じた結果、その代替案として、ドイツのホッケンハイムリンクでのレース復活の可能性が浮上してきている。F1とホッケンハイムリンクはこの数週間、既に予備的な話し合いを行なってきており、日程などについても柔軟な姿勢でF1開催に向けた準備を整えつつある。
ホッケンハイムCEOのヨルン・テスケはmotorsport.comの取材に対し、F1オーナーのリバティ・メディア側との話し合いが最近になって一歩進み、今は現実的な問題に焦点を当てていると語った。
「我々がF1との話し合いを続けているのは確かだ」と、テスケCEOは説明する。
「カジュアルな会話の姿勢から、物事を聞きだす姿勢に変化している」
「感染状況にトラックの利用可能性、承認の状況……どういった条件下でそうした事が可能なのかを聞き出しているところだ。そしてもちろん経済的な問題もだ。それらは全て重要な問題だ」
テスケCEOはイギリス政府の検疫強化策が、ホッケンハイムがF1の開催カレンダーに戻る可能性を上げていると語る。しかしその命運は、シルバーストンでレースができるかどうかにかかっていることは明らかだ。
「イギリスでの検疫免除に関する問題の政治的な決定が、ヨーロッパでのレースカレンダー、そして我々に影響を及ぼすことは確かだ」
「しかしイギリスGPが開催されれば、自動的に我々がカレンダーから外れるという意味では必ずしも無い」
そう語るテスケCEO。しかしホッケンハイムでのF1開催は、経済的な“うまみ”を持つものである必要があるということも、彼は認めている。
「F1の開催において、どのような経済的なリスクもとることはできない」
「我々はそこから離れることはない。そして、もう一歩踏み込んでこう言おう。『我々は利益を得る必要がある。そこに他のやり方は無い』と」
「ここ数ヵ月は、きちんとしたオペレーションも実施できず、レースも開催できていなかった。我々はそれをある程度補う必要がある。そのため、F1を開催する時には、我々にとって意味あることとするために、最低限の売上は必要になるだろう」
リバティ・メディアはオーストリアGPを皮切りに、7月と8月にヨーロッパでレースを開催したいと望んでいる。しかしテスケCEOは状況の変化に対応するためにも、スケジュールにいくらかの余裕をもたせる必要があると主張している。
「いくつか注釈がついた、暫定カレンダーになるだろうと想像できる」
「いくつかの国ではまだ、法的な状況が真剣な評価ができない段階にあるため、特にそうなるはずだ」
「コロナウイルスに関する規制の話題は、とても流動的な状況にある。今日有効なモノが、次の日にはだめになっている可能性もあるんだ」
F1を含むトップレベルのスポーツイベントに対し、イギリス政府が検疫免除を認めるかどうかは、今週中に決定が下される見込みだ。
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