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【価格/サイズ/内装は?】日産キックスeパワー 2020年の新型SUV、6/30発売 プロパイロット/燃費/スペックを解説

掲載 更新 26
【価格/サイズ/内装は?】日産キックスeパワー 2020年の新型SUV、6/30発売 プロパイロット/燃費/スペックを解説

はじめに キックスe-POWERとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】日産キックスeパワー(e-POWER)/ジュークを比べる【詳細写真】 全46枚

6月24日。日産はコンパクトクラスのクロスオーバーSUV「キックス」を発表し、6月30日から発売する。キックスは、日本市場では間もなく販売を終了するジュークに代わるモデルで、内外の多くのライバルたちと鎬を削り合うことになる。

キックスという名は、1990年代から日産はコンセプトモデルで使っていたが、2008年に三菱からパジェロミニをOEM供給されたときに、この車名を市販車に採用した。

2016年に発表された2代目となるキックスは、日産の世界戦略車の1台となり、コンパクトクラスのクロスオーバーSUVとなった。現在、中国や北米、東南アジアなど、多くの国で既にキックスは販売されている。

今年の5月に、タイで生産されているキックスはビッグマイナーチェンジされ、パワートレインにeパワー(e-Power)を搭載した。今回、日本で発売されるキックスeパワーは、このタイで生産されているモデルとなる。では、その概略を紹介していくことにしよう。

キックスe-POWER 外観

キックスのサイズは、全長4290×全幅1760×全高1610mm。ホイールベースは2620mm。先代のモデルと言えるジュークよりも155mmほど長く、5mmほど幅は狭く、45mmほど高い。

全幅で3ナンバー扱いとなるが、最近はコンパクトカーでも1700mmを超えるクルマは少なくないから、さほど気にはならないだろう。ただし、車高は1600mmを超えるので、立体駐車場に入れるのは難しそうだ。

フロントマスクには、最近の日産車のアイデンティティである「Vモーショングリル」が用いられている。各ピラー部をブラックアウトすることで屋根がボディから切り離されたように見える「フローティングルーフ」も取り入れて、力強さとスタイリッシュさを表現。ヘッドランプにはLEDを採用して、存在感を放つデザインとしている。

先代にあたるジュークは、フロントまわりをはじめ独特のデザインで、若者には受けたがコンサバティブな年配の方たちには敬遠されることもあった。このキックスは最近のクロスオーバーSUVらしい、力強さを感じさせながらも奇をてらったところがないデザインだから、幅広いユーザーから支持されそうだ。

ボディカラーは、モノトーンが9色、2トーンが4色の全13色からなる。豊富なバリエーションで、ユーザーのニーズに合う色選びが可能となっている。テーマカラーであるプレミアムホライゾンオレンジとピュアブラックの2トーンは、オレンジタンのインテリアと組み合わせることで、自信あふれるスポーティさを最大限に引き出している。

キックスe-POWER 内装

インテリアは、シームレスで上質さを感じさせるモダンプレミアムな室内空間を創り上げている。

スイッチ類など操作系のインターフェースは、使いやすさを考慮して使用目的ごとにある程度集中させる、グルーピングされたレイアウトとした。

また、本革巻きのステアリングをはじめ、それぞれのパーツのクオリティも高く、コンパクトカーといえどもチープな印象を感じさせることはない。

日本仕様は、「X」グレードではシート地にクロスと合皮を組み合わせており、実用的でアクティブなものとしている。また、「Xツートーン・インテリアエディション」では、合皮の2トーン・カラーシートを採用してファッショナブルな仕上げに。

カテゴリートップクラスのフロントウインドウ見開き角と低いウエストラインにより、運転席は開放感ある視界を実現している。リアシートは、ニールームが600mm、ヘッドルームも85mmを確保し、大人でも十分くつろげる広い室内空間とした。

ラゲッジスペースも423Lの容量があり、Mサイズのスーツケースを4個積載可能。もちろんリアシートバックは分割可倒式だから、シーンに応じてラゲッジを広げてアレンジができる。

キックスe-POWER パワートレイン

日本仕様のキックスは、パワートレインはe-Powerのみとされている。すでにノートやセレナで定評のある、シリーズ方式のハイブリッドだ。

つまり、エンジンで発電機を回して発電し、モーターで駆動とエネルギーの回生を行う。エンジンは、駆動にはいっさい関わらない。

1.2Lの直3 DOHCエンジンは、最高出力82psと最大トルク10.5kg-mを発生。駆動用モーターは、最高出力129psと最大トルク26.5kg-mを発揮する。

ノートeパワーの駆動用モーターに比べると、最高出力は約20%向上され、しかも中高速域の力強さを高めたことで、高速道路での追い越しや合流、ワインディング走行など、幅広いシーンにおいてパワフルでキビキビした走りを実現している。

また、アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できる「e-Powerドライブ」を使えば、ワンペダル感覚での運転ができ、ブレーキペダルを踏む回数は減少し、イージードライブが可能になる。さらに、発電用エンジンの制御を最適化することで、エンジンの作動頻度を減らし、高い静粛性を実現した。

キックスe-POWER シャシー

キックスは、車体剛性を高めたプラットフォームを採用することにより、優れた安定性と操縦性を実現している。

サスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式の独立懸架、リアがFF車の定番ともいえるトーションビーム式。

つまり、キックスの駆動方式は今のところFF(前輪駆動)のみで、4WDは設定されていない。ヨーロッパ勢のコンパクトSUVに見られるように、最低地上高が十分あって出来の良いトラクションコントロールが備わっているなら、スタッドレスタイヤを履けば多少の雪道は問題なく走破できる……という考え方なのかもしれない。

だが、日本の寒冷地での使用を考えれば、多くのライバルと同じように4WDが求められるだろう。ノートeパワーには後輪をもう1つのモーターで駆動する4WDも設定されているのだから、ぜひとも導入を検討して欲しいところだ。

ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがソリッドディスク。タイヤは、前後とも205/55R17を装着。また、カテゴリートップクラスの最小回転半径5.1mを実現し、都会の路地や狭い駐車場では抜群の小回り性で重宝しそうだ。

キックスe-POWER 装備

エクステリアではLEDヘッドランプやアルミホイール、インテリアでは本革巻きステアリングにゼログラビティシート(人間工学に基づいて快適な座り心地で疲労軽減効果がある)など、機能&快適装備は充実している。

先進安全技術では、「プロパイロット」を全車に標準装備。ミリ波レーダーの採用によって、より遠くの先行車の状況を検知し、スムーズな制御を行うことで、ドライバーをアシストし、高速道路での「長距離運転」と「渋滞」という2大ストレスを軽減する。

もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」も全車に標準装備。

また、前方の状況を監視し、車両や歩行者との衝突回避・衝突による被害軽減を支援する「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」なども標準装備し、全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>」に該当している。

キックスe-POWER 価格

日産キックス新型の発売日は、6月30日。グレードと価格(消費税込み)は、「X」が275万9900円、「Xツートーン・インテリアエディション」が286万9900円。

どちらもパワートレインなどは同じだが、「Xツートーン・インテリアエディション」は、その名のとおり2トーンのインテリア(シートも)、ステアリングヒーター、前席シートヒーターなどを標準装備する。

これらの装備は、2トーンのインテリア以外は「X」でもオプション設定されている。

キックスe-POWER スペック

価格:275万9900円
全長×全幅×全高:4290×1760×1610mm
ホイールベース:2620mm
重量:1350kg

ドライブトレイン:1198cc直3 DOHC+モーター
最高出力(エンジン):82ps/6000rpm
最大トルク(エンジン):10.5kg-m/3600-5200rpm
最高出力(モーター):129ps/4000-8992rpm
最大トルク(モーター):26.5kg-m/500-3008rpm

WLTCモード燃費:21.6km/L
タイヤサイズ:205/55R17 91V

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みんなのコメント

26件
  • ダッシュボードやドアはほとんどがハードプラですが、これのどこに「チープな印象を感じさせることはない」と言えるのか?
    いや、200万以下の車なら我慢できなくもないが…ちょっと日本の客を馬鹿にしすぎじゃないかい。
  • ハッキリ言ってこの内容だったら”200万円を切りました”という価格設定でなければ全くインパクトは無いと思う。
    (。-_-。)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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