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【ダークな美学のブラック・バッジ】 ロールス・ロイス・カリナン・シリーズIIにも早速登場

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【ダークな美学のブラック・バッジ】 ロールス・ロイス・カリナン・シリーズIIにも早速登場

ブラック・バッジのエクステリア

ロールス・ロイスはカリナン・シリーズIIに革新的なオルターエゴを表現するブラック・バッジを追加発表した。

【画像】カリナン・シリーズII・ブラック・バッジとカリナンシリーズIIをみる 全57枚

ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、インパクトのあるフロントエンド仕上げによって、その存在感を示す。これまでと大きく異なる要素は、低く設計されたエア・インテークで、これらの幾何学的なパーツには広めのヴェインを取り入れ、本モデルのダイナミックなキャラクターをより強調する。

その上には、ブランドの象徴であるパンテオン・グリルがあり、カリナンとブラック・バッジ・カリナンのシリーズIIで初めてライトアップされた。

ブラック・バッジのグリルはシリーズIIの特徴であるブラック仕上げが施されるが、シルバーの「ホライゾン・ライン」が縦型のデイタイム・ランニング・ライトを縁取りながら、広がりと立体感を与える。同時に車両全体がダークトーンで統一された、オールブラック仕上げも用意される。

スピリット・オブ・エクスタシーを含む、ボディのエクステリアのディテールとブライトワークもすべてブラックで仕上げられており、ブラック・バッジ史上初めて、ウィンドウの周囲とドア・スピアからドア・ハンドルまで幅広く統一された。

各ピースは、ロールス・ロイスの職人によって手作業で仕上げられ、まず、ハンドル全体に軽い研磨剤を送付して耐用性のある下地を作り、その上にブラック塗料を4回塗り重ねる。硬化後、これらのピースはブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIのハイグロスのコーチワークにマッチするよう、丁寧に磨き上げられるという。

リア・テールゲートやバンパーのアクセント、エグゾーストなど、その他のダークな要素は、ミラーブラック効果を引き出すために特別なクロム電解液で処理されており、この手法を従来のクロムメッキの処理工程に導入し、ステンレススチールの基板に共蒸着させることでダークな仕上げを実現した。

最終的な厚みはわずか1マイクロメートルで、これは人間の毛髪の100分1のほどにあたる。これらのパーツは、それぞれ手作業で精密に研磨された後、鏡面クロム仕上げが施され、車体に装着されていく。

ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIでは、エクステリア・カラーをボディ下面の全域、また繊細に改良が加えられた下方のシル、バランサー、下部のフロント・バンパーにまで塗装することが可能で、これはブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIだけの特別な仕様であり、視覚的に車高が下がることにより、モノリシックなそのフォルムが一段と引き立ち、よりダイナミックな印象が生まれると彼らは言う。

エクステリアを完成させるのは、ブラック・バッジでは初めて採用される23インチのホイールだ。遠くから見ると、グロス・ブラックとシルバーで仕上げられたスポークで構成されているように見えるデザインは、実際には10スポークが織り交ぜられている。

この視覚効果は、相反するサーフェイスの研磨、塗装、くぼみの作成など、入念な調整による相互作用によって生み出されており、このデザインによって、ブラック・バッジのディスク・ブレーキ・キャリパーをはっきりと確認することができる。シグネチャー・カラーのレッドに加え、ブラック/トゥルケーゼ/マンダリン/フォージ・イエローの仕上げも選択可能となる。

革新的なインテリア

ロールス・ロイスのブラック・バッジ・モデルの持ち味は、高度な技術を駆使した先進的な素材にあると彼らは強調する。

ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIにも、このテーマは受け継がれており、高い評価を得る従来のブラック・バッジ・カリナンのテクニカル・カーボン仕上げは、シリーズIIにおいても採用されている。

織り目模様が強調されたカーボン・ファイバーの仕上げは、立体的な効果を生み出す幾何学的な形状の正確な反復パターンを作り出すために開発され、テクニカル・カーボンの各シートは、ラッカーを6度塗りした後に72時間かけて硬化され、23枚すべてに手作業で鏡面仕上げが施されており、この工程には21日間を要すと述べた。

個別のリア・シートを希望する場合は、インフィニティ・シンボルとして知られるブラック・バッジのモチーフを、リア・リクライニング・シートの区切りとなる、カリナン・シリーズシャンパン・クーラーを格納したテクニカル・カーボンの「ウォーターフォール」セクションに組み込むことが可能だ。

この繊細なアルミニウム製のピースは、6層の微妙な色調のラッカーを重ねた3層目と4層目の間に配され、テクニカル・カーボンの上にシンボルが浮かび上がるような錯覚を生み出すという。またラウンジ・シートの場合は、インフィニティ・シンボルは刺繍で描かれる。

シートには、ヘンリー・ロイス卿がかつて冬季を過ごしたヴォラ・ミモザに隣接する、コート・ダジュールの「地中海庭園」にある広大な竹林から着想を得た、竹から作られた新しいレーヨン生地、デュアリティ・ツイルをオーダーすることができる。

ツイルのテキスタイルには、アーティスティックな「デュアリティ」のグラフィックが刺繍されており、このデザインは、ブランドの創業者のイニシャルであるRの二重文字の抽象的な解釈をしたもので、セーリング・ヨットのロープが織り成すラインを想起させる、船舶の要素を反映しており、フレンチ・リヴィエラへのさりげないオマージュが込められているという。

インテリア全体に広がるデュアリティ・ツイルのテキスタイルには、最大220万のステッチと11マイルの糸を使った複雑な刺繍が施され、この極上の素材に大胆なビスポーク・カラーを施すとさらに印象が深まり、ブラック・バッジの卓越した新しい仕上げを一層引き立てる。

このカリナンの大胆な表現には、プレースド・パーフォレーション・シートも取り入れることも可能だ。シート・レザーには、0.8mmと1.2mmのパーフォレーションが最大10万7千個施されており、黄昏時にグッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスの上空に浮かぶ雲の形や影から着想を得た、抽象的なパターンが描れる。

ブラック・バッジのダークな雰囲気は、インテリアのメタル素材にも表現される。ダッシュボードとリア・キャビンの吹き出し口周辺は、物理蒸着法を用いて黒く着色され、これは、経年や繰り返しの使用による金属の変色や変質を抑える着色法だ。

ブラック・バッジ・モデルの革新的なデザイン原理は、カリナン・シリーズIIの比類のないクロック・キャビネットにも適用されており、このはめ込み式ケースには、アナログ式のタイムピースとライトで浮かび上がるスピリット・オブ・エクスタシー像が配された。

ステンレススチールのスピリット・オブ・エクスタシーはブラックに仕上げられ、ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIのボンネットに佇む姿を想起させる。クロック・キャビネットの隣には、カリナンの新しいイルミネーテッド・フェイシアが配置され、新しい縦長のシティスケープ・パターンを背景に、優美な光を放つインフィニティ・シンボルが表示されるという。

またブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIでは、デジタルのビスポークも愉しむことができ、インストルメント・ダイヤルには、ビビッド・グレロー/ネオン・ナイツ/シアン・ファイア、そして万華鏡のようなシンセ・ウェーブの5種類の近未来的なカラーが用意された。

実証されたエンジニアリング

ブラック・バッジ・カリナンの初代モデルでは、顧客から自動車の美的な仕上げにとどまらないブラック・バッジならではの体験が要望されたとロールス・ロイスは語る。

2019年の発売以降の5年間で、ロールス・ロイスのエンジニアは、ボディ・ロールを軽減するための大容量のエア・スプリングや、省電力機能の強化などの変更を加えた。これらは、この大胆な自動車の魅力を高める欠かせない要素となっているという。そのため、ブラック・バッジのカリナン・シリーズIIでは、総出力600ps/最大トルク91.77kg-mを発生するツインターボの6.75L V型12気筒エンジンなどが継承されている。

増加した出力を十分に発揮させるために、トランスミッションとスロットルは即応性の高い加速ができるように調整されており、ゼット・エフ社製8速ギアボックスとフロントおよびリア・ステアリングのアクスルが連動し、エフォートレスな「マジック・カーペット・ライド」を損なうことなく、スロットルとステアリングの操作に応じ、ドライバーへのフィードバックのレベルを調整するという。

ギア・セレクション・ストークの「ロー」ボタンを押すと、さらにブラック・バッジのテクノロジーのロックが解除される。作動すると、ドライバーはビスポーク・ブラック・バッジ・エキゾースト・システムの音色と音量の変化を体感し、目盛り700rpmを超えた、1700rpmから発生する91.77kg-mのトルクリザーブが余すところなく発揮されることが分かる。

「ロー」モードでは、スロットルを90%まで踏み込むと、ギアシフトの速度が50%増加する。ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIを存分愉しむために、ブレーキ・ペダルの遊びを少なくし、ドライバーの動きに即時に反応できるように設定されている。

ビスポークによる大胆な自己表現

前作と同様に、ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、スーパー・ラグジュアリー分野における独特のアプローチと美的コードを定義しており、ロールス・ロイスは、こうしたブランドの表現をそれぞれの思いや解釈で大切にされる顧客に好まれており、ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、こうした顧客一人一人の要望とラグジュアリーに対する大胆な審美眼に継続的に寄り添うことへのコミットメントを示すものだと締めくくった。

ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ

「ブラック・バッジは、ロールス・ロイスをより直感的に体験したいとお考えの特別なお客様にとって、非常に魅力的なモデルです。ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、そのエンジニアリング、テクノロジー、素材、デザインを通して、イノベーションと新たな自己表現方法に対するお客様の旺盛な要求に応えます。

カリナンのダークな美学を強調したブラック・バッジは、当社の製品ポートフォリオの中で常に独自の地位を確立してきました。新しく生まれ変わったこのモデルは、前作の成功を基に躍進すると確信しています」

ロールス・ロイス・モーター・カーズデザイン・ディレクター アンダース・ウォーミング

「ブラック・バッジ・カリナン・シリーズは、5年前にこの革新的なモデルを発表して以来、私たちが目にしてきた顧客プロフィールの変化を反映しています。今日、自己表現、個性、そして大胆さがこれまで以上に求められています。

これらはすべて、ブラック・バッジのコンセプトの中核をなすものです。私たちのクリエイティブな取り組みは、こうした自動車の制作を依頼するお客様の大胆さと一致しています。このモデルでは、ブラック・バッジらしさに欠かせないダークで原始的な要素が極限まで表現され、さらに大胆な解釈でロールス・ロイスを表現するドラマチックで主張の強いコーチワークによって一段と際立ちます」

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