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アルファロメオの歴代クーペモデルを振り返る!

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アルファロメオの歴代クーペモデルを振り返る!

この記事をまとめると

アルファロメオはイタリアの自動車メーカー

アルファロメオの「常識」を覆す「怪物」! 異端児「アルファロメオSZ&RZ」の衝撃的な姿

■多くの魅力的なクーペモデルを生み出してきた

■アルファファンのみならずクルマ好きからの注目を集めたクルマも

魅力あふれるアルファロメオのクーペモデル

アルファロメオは特別なメーカー、と思っているクルマ好きも多いことでしょう。第二次大戦前に発表してきたレーシングカーをはじめセダンオープンカー、近年はSUVなど数多くの魅力的なモデルを生み出してきました。

そんなアルファロメオのモデルにおいて、とくにファンが多いのはクーペではないでしょうか。ジュリエッタをはじめ、ジュリアなどの旧車からブレラまで魅力的なクーペが多数ラインアップされてきました。

今回は魅力あふれる、アルファロメオの代表的なクーペを紹介していきましょう。

6C 2500SSクーペ(1939年)

第二次大戦前に登場した6C 2500シリーズは、大戦後の1945年から少しずつ生産を再開していきました。同車はコーチビルダーにより、さまざまなモデルが登場しましたが、とくに印象的なのがSSクーペ。

同車は「走るアート」とも呼ばれるほど、とにかく美しいスタイリングが特徴のクーペ。丸目4灯を備えたフロントマスクをはじめ当時としては現代的フォルムを備えていました。

6C 2500SSクーペは1949年のコンクール・デレガンス・ヴィラ・デステ(世界最古の自動車コンクール)でグランプリを獲得。この受賞により「ヴィラ・デステ」という愛称がつけられました。

1900スプリント(1951年)

アルファロメオが第二次大戦後に初めて手掛けた量産車となる1900。1.9リッター直4エンジンを搭載し先進的なボディを採用した4ドアセダンが1950年に登場しました。

1900シリーズは1951年にホイールベースを短縮し、スポーティ要素を高めたクーペの1900スプリントを追加しました。クーペはエレガントなスタイルが与えられるとともに、エンジンはツインチョーク・キャブレターを装着することなどで最高出力が90馬力から100馬力まで高められています。

同車は1953年にエンジンの排気量を2リッターに拡大。最高出力は115馬力までアップされました。

ジュリエッタ・スプリント(1954年)

ジュリエッタといえばアルファロメオを代表するモデル。4ドアセダンのベルリーナが最初に登場したと思われがちですが、セダンに先立ち1954年にいち早くデビューしたのはクーペのスプリントでした。

スプリントにはデビュー時、1.3リッター直4DOHCエンジンを搭載。このエンジンはアルミ合金製のブロックや半球状のシリンダーヘッドなどレーシングカー並みのテクノロジーが注ぎ込まれていたのが特徴です。

ジュリエッタシリーズは1959年にマイナーチェンジを実施。外観を変更したほか、エンジンに改良が加えられ、各種性能が高められました。

ジュリア・スプリントGT(1963年)

「醜いジュリア」なる蔑称がつくほど個性的(?)なボクシースタイルのジュリア・ベルリーナ(4ドアセダン)が登場したのは1962年。ジュリエッタに搭載されていた1.3リッターエンジンを1.6リッターまで拡大し搭載するなど、ジュリエッタの後継モデルでありつつ、上級モデルとして位置づけられ、しばらくは併売されました。

ジュリアシリーズにクーペのスプリントGTが加わったのは1963年。当時、ベルトーネに在籍していたジョルジェット・ジウジアーロによりデザインされたスタイルは、セダンとは異なり美しさを備えたもの。ボンネットに段差を持たせるなど個性的で、日本でも「段付き」と呼ばれ高い人気を集めています(ただし、マイナーチェンジで段付きは廃止)。

またスプリントGTをベースにしたレース仕様「スプリントGTA」も登場。レースで大活躍しました。

モントリオール(1970年)

カナダのモントリオールで1967年に開催された万国博覧会にてコンセプトカーがデビューしたことからその名がついたスポーツクーペ。市販車は1970年から販売が開始されています。

エクステリアデザインを担当したのはベルトーニに在籍していたマルチェロ・ガンディーニ。デビュー当時としては未来的なフォルムを採用していました。

パワーユニットは2.6リッターV8エンジンを搭載。最高出力200馬力を誇り、最高時速は220km/hを発揮しています。

アルフェッタGT(1974年)

ジュリアを祖とするアルファロメオのミドルクラスを担うシリーズとして1972年に登場したのがアルフェッタ。トランクアクスル、ド・ディオン・アクスル、リヤインボードディスクブレーキなどレーシングカーに用いられてきたテクノロジーを惜しげもなく採用していました。

アルフェッタシリーズに3ドアクーペのGTが追加されたのは1974年。広い面積を誇るグラスエリアが特徴のデザインはジウジアーロが担当しています。

デビュー時は1.8リッター直4エンジンを搭載していたGTは、その後、1.6リッター直4、2リッター直4、さらに2リッター直4ターボエンジンを追加。1980年には2.5リッターV6エンジンを搭載したモデルが登場。モデル晩年は車名がアルファロメオGTVとなり、1987年まで生産が続けられました。

アルファスッド・スプリント(1974年)

水平対向エンジンを搭載したFFの小型車、と従来のアルファロメオらしくないコンパクトカーとして登場したアルファスッド。ボクサーエンジンの特性を活かし、低重心化を実現したことでシャープなハンドリングを備えていました。

そんなアルファスッドにクーペのスプリントが追加されたのは1974年。ジウジアーロが率いるイタルデザインによりデザインされたスプリントは歴代のアルファロメオ製クーペのような流麗さこそなかったものの、スタイリッシュなボディを与えられています。

パワーユニットはセダンに搭載されていたエンジンを拡大した1.3リッター水平対向エンジンを用意。その後、エンジンは1.5リッターまで拡大されたスプリントは1989年まで生産が続けられました。

クルマ好きから注目を浴びたモデルも!

SZ(1989年)

アルファロメオの創業75周年時にデビューした4ドアセダンの75。同車はトランクアクスルのドライブトレインを採用するなど凝りに凝ったメカニズムを採用していました。

その75をベースとするレース用モデルのシャシーを用いて、アルファロメオのレース部門が開発したスポーツカーがSZです。

1989年に登場したSZは3リッターV6エンジンを搭載し独創的なデザインを採用したことでアルファロメオファンだけでなく、クルマ好きから大いに注目を集めました。

ベース車となる75のメカニズムを活かしたハンドリング良さなど高い評価を得たSZでしたが、予定していた350台の生産台数に満たないまま生産が終了しています。

GTV(1994年)

フィアットティーポのプラットフォームを用いてスポーツクーペに仕立てたGTVがデビューしたのは1994年。本格的なスポーツクーペとしてはアルフェッタGT(後にアルファロメオGTVへ車名変更)以来のモデルとなりました。

ピニンファリーナ(のエンリコ・フミア)が手掛けたスタイルは個性的かつ先鋭的。小型4灯ヘッドランプやスパッと切り落とされたリヤセクションはいま見ても斬新です。

用意されたパワーユニットは多彩で、2リッターV6ターボエンジンをはじめ3リッターV6、さらに排気量を拡大した3.2リッターV6に加え、2リッター直4エンジンまで搭載されました。

オープンモデルのスパイダーが2シーターだったことに対し、クーペのGTVは後部座席を用意。ただ、大人が座るスペースはなく、実質は荷物置きとして活用される空間でした。

アルファGT(2003年)

世界的に大ヒットを記録した4ドアセダン156(一部、156スポーツワゴンや147のパーツも使用)のプラットフォームやパーツを用いて開発されたクーペがアルファGT。クーペではあるものの、ホイールベースは156から短縮されず2529mmのままでした。

そのためデザインは正直パッとしませんが、このクルマ最大のメリットは実用性の高さ。大人4人が座ることができる室内空間と大容量ラゲッジルームを備えています。

国内で販売されたモデルには2リッター直4エンジンと3.2リッターV6エンジンをラインアップ。インパネなどは156ではなく147のパーツが流用されました。

ブレラ(2005年)

イタルデザインが手掛けたコンセプトカーを源流に、アルファGTVの後継モデルとして開発されたブレラ。コンセプトカーはV8エンジンを縦置きに搭載するFRでしたが、生産車のブレラは159をベースとしたことでエンジン横置きのFFとなりました。

ブレラの魅力はそのスタイルで先に紹介したGTとは異なりクーペらしいフォルムを採用。とくにリヤエンドはグラマラスだと多くの人から評価されています。

ただ、アルファロメオのファンにとって「う~ん……」となったのがパワーユニット。当時、アルファロメオはGMと提携していたことでエンジンのシリンダーブロックが同社と共用していたのです。

その影響があったのでしょうか、デビューから約4年後の2010年に生産を終了。アルファロメオのクーペとしては短命で終わってしまいました。

8C(2006年)

2003年にコンセプトカーを公開し、その後、2006年に500台限定生産されることとともに実車を発表。2008年から販売が開始されたアルファロメオのスポーツカーが8Cです。

アルファロメオが戦前に手掛けたレーシングカーをオマージュした8Cのボディは独自のもの。スチール製プラットフォームにカーボン製パネルを組み合わせたボディに最高出力450馬力を発揮する4.7リッターV8エンジンを搭載し、最高時速は290km/hを発揮しました。

8Cは2009年に予定されていた販売台数を送り出し生産終了となりましたが、その後、オープンモデルの8Cスパイダーが8C同様、500台のみ限定製作されています。

4C(2013年)

カーボン製タブにアルミサブフレームを結合した高剛性かつ軽量ボディを備えるスポーツカー4C。8Cにも似た流麗なフォルムを備えたミッドシップスポーツカーは2013年に登場しました。

ミッドシップに搭載されるパワーユニットは最高出力240馬力を発揮する1.8リッター直4ガソリンターボエンジン。トランスミッションは6速DCTを組み合わせ、0-100km/hは4.5秒、最高時速250km/hを発揮します。

ボディサイズは全長3990mm、全幅1870mm、全高1185mmとコンパクト。4Cはクーペだけでなくオープンモデルのスパイダーもラインアップされました。

生産はクーペ、スパイダーともにマセラティが担い、デビューから特別仕様車や限定車を発売しながら2020年まで販売が続けられました。

まとめ

近年、他メーカー同様にSUVへ力を入れているアルファロメオですが、これまで登場してきたクーペを振り返ると現在、同社のクーペが販売されていないのは残念でなりません。

いつの日か、美しいボディを身にまとったアルファロメオのクーペが復活することを心から期待します。

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みんなのコメント

1件
  • アルファのクーペは日常生活では無駄で、
    華美で、壊れて、決して飛び抜けて速いわけでもない。

    でもカッコいい、エロい。
    それしか無い車だけど、それでいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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