現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > DTM代表ベルガー、構想する電動新シリーズはフォーミュラEとは”まったく異なる”と説明

ここから本文です

DTM代表ベルガー、構想する電動新シリーズはフォーミュラEとは”まったく異なる”と説明

掲載
DTM代表ベルガー、構想する電動新シリーズはフォーミュラEとは”まったく異なる”と説明

 DTMは、バッテリーもしくは燃料電池から供給されるエネルギーを使用して戦う、電動ツーリングカーによるシリーズの構想があることを発表した。このシリーズで使われるマシンは最高時速320km、出力も1000馬力を誇るといい、さらにレース中には産業用ロボットを活用して、バッテリーもしくは水素燃料タンクを交換することになるという。

 DTMを運営するITRのゲルハルト・ベルガー代表は、マーケティングの面では賞賛しながらも、フォーミュラEに批判的な人物だった。

■DTMが新しい電気自動車シリーズの構想を発表。産業用ロボがバッテリーを交換?

 フォーミュラEもDTMが構築を目論む電動ツーリングカーシリーズ同様、電動マシンによる選手権。その持続可能性を担保するために、開発が許される領域が段階的に解禁される形となっているが、多くの自動車メーカーが参入するなど、年々盛り上がりを見せている。

 フォーミュラEと、DTMが構想する新シリーズについて尋ねられると、ベルガーは次のように語った。

「私がいつも言ってきた通り、フォーミュラEはマーケティングのプラットフォームとして理に適っている。多くの企業が関与している理由を理解できるよ」

「私が批判してきたのは、そのスポーツ自体だ。マシンは遅すぎるし、ドライビングスタイルは戦略やエネルギーマネジメントによってあまりにも強く特徴付けられてしまっている」

「概念の研究として紹介したマシンは、全く異なるモノを提供できるはずだ」

「ここでは、高性能のレーシングカーについて話をしている。DTMと同様に、高速で、刺激的で、ホイール・トゥ・ホイールのレースをすることができる」

「もうひとつのメリットは、この新シリーズで使われるクルマは、ディーラーで購入することができるクルマと同じように見えることだ。このクルマはブランド、メーカーごとに認識され、区別できるようになっている」

「だからファンは、このマシンを見分けることができるんだ」

 DTMが発表した未来のシリーズに向けた見通しでは、テクノロジーやレース、コスト面、ファンやスポンサーそしてメーカーからの関心などといったことなどを含む、実現可能性をチェックする必要があるとされていた。

 このコンセプトの実現可能性について尋ねられたベルガーは、次のように語る。

「明らかに、それは多くの要因に依存することになるだろう」

 そうベルガーは語った。

「まず第一に、技術的な実現可能性だ。しかし我々は、この分野を非常に集中的に調査している。そして今では専門家の専門知識を活用し、その実現可能性を評価し続ける必要がある」

「例えばピットストップに関する野心的で革新的な技術を考える時、バッテリーやロボットメーカーも含まれることになる」

「当然、開発へ向けた資金提供について考えることも非常に重要だ。適切にバランスを取る必要があるんだ」

 ベルガーは、特定のコストについて議論するのは、まだ早すぎると語った。

「DTMと同様に、コストを管理する必要がある。急上昇させるわけにはいかない」

 そうベルガーは説明する。

「そしてこれは、開発の大部分が一元管理されている場合にのみ可能だ。電気モーターやパワーエレクトロニクス、バッテリーまたは燃料電池などが標準化される必要がある」

「我々はすでに、DTMで効率的に標準化されたパーツのコンセプトを手にしている。それにより、状況を非常に効果的に判断するすることができるだろう」

関連タグ

こんな記事も読まれています

GTWCヨーロッパのスプリントカップが開幕。WRT BMWとウインワードのメルセデスAMGが勝利を分け合う
GTWCヨーロッパのスプリントカップが開幕。WRT BMWとウインワードのメルセデスAMGが勝利を分け合う
AUTOSPORT web
世界一美しいクーペ=147+156 アルファ・ロメオGT V6ブッソ・ユニットも搭載 UK中古車ガイド
世界一美しいクーペ=147+156 アルファ・ロメオGT V6ブッソ・ユニットも搭載 UK中古車ガイド
AUTOCAR JAPAN
ミキティ、スマホでポチ買いした1000万超の「超高級車」をついに納車! 斬新“ド派手ドア”搭載の実車に 「かっこいい!」「すごいクルマ」の声集まる
ミキティ、スマホでポチ買いした1000万超の「超高級車」をついに納車! 斬新“ド派手ドア”搭載の実車に 「かっこいい!」「すごいクルマ」の声集まる
くるまのニュース
今年は晴れるか? 「ルノーカングージャンボリー2024」は10月27日に開催…仏本社も注目、世界最大級のファンイベント
今年は晴れるか? 「ルノーカングージャンボリー2024」は10月27日に開催…仏本社も注目、世界最大級のファンイベント
レスポンス
マセラティが推す「フォーリセリエ」で仕立てた「グレカーレ」と別注カラーの「クアトロポルテ」の新旧トライデントが揃い踏み…で、「フォーリセリエ」とは
マセラティが推す「フォーリセリエ」で仕立てた「グレカーレ」と別注カラーの「クアトロポルテ」の新旧トライデントが揃い踏み…で、「フォーリセリエ」とは
Auto Messe Web
トレンドはこれからも「SUV一辺倒」なのか? 欧州市場に見る "風向き" の変化
トレンドはこれからも「SUV一辺倒」なのか? 欧州市場に見る "風向き" の変化
AUTOCAR JAPAN
『レンジローバー・イヴォーク』と『ディスカバリースポーツ』の姉妹が2025年モデルに刷新
『レンジローバー・イヴォーク』と『ディスカバリースポーツ』の姉妹が2025年モデルに刷新
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
ニッサン/ニスモ、CNF使用の『ニッサンZニスモ・レーシング・コンセプト』で富士24時間に参戦
ニッサン/ニスモ、CNF使用の『ニッサンZニスモ・レーシング・コンセプト』で富士24時間に参戦
AUTOSPORT web
【GT500技術レビュー/ホンダ編】シビックだから採用できた“非対称”なチャレンジ精神
【GT500技術レビュー/ホンダ編】シビックだから採用できた“非対称”なチャレンジ精神
AUTOSPORT web
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
くるまのニュース
アップルアカデミーが新人セミナーで人材育成に注力
アップルアカデミーが新人セミナーで人材育成に注力
レスポンス
なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?
なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?
WEB CARTOP
車買取のおすすめサービスを比較
車買取のおすすめサービスを比較
くるくら
GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位
GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位
AUTOSPORT web
2024年4月の新車販売台数ランキング アルファードなどミニバン5車種がランクイン
2024年4月の新車販売台数ランキング アルファードなどミニバン5車種がランクイン
グーネット
F1は完走者全員にポイントを与えるべき? チーム代表陣からは「今こそ見直す時だ」との声。導入先送りも議論は進展
F1は完走者全員にポイントを与えるべき? チーム代表陣からは「今こそ見直す時だ」との声。導入先送りも議論は進展
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村