2月14日、メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームは2024年型マシン『W15 E Performance』を公開した。通称W15と呼ばれるこのマシンは、ブラックのカラーリングを引き継いでいるが、車体の前方から真ん中にかけてシルバーとペトロナスカラーが追加された。
メルセデスは今年もドライバーにルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルを起用し、リザーブドライバーはミック・シューマッハーとフレデリック・ベスティが務める。ベスティはメルセデスのジュニアプログラムを卒業し、ステップアップした形だ。
ハミルトンは昨年8月にメルセデスとの契約を延長していたが、その契約を1年早く終わらせ、2025年にはフェラーリに移籍する。これまでに獲得した7回のドライバーズタイトルのうち、6回をメルセデスで達成したハミルトンだったが、メルセデスでの12年目のシーズンとなる今年はこのチームで過ごす最後の年となる。
2021年のサウジアラビアGP以来優勝から遠ざかっているハミルトンだが、この2年間について「僕たちの方向性を見つけるのに役立った。目印となる北極星を見つけることを可能にしてくれた」と語った。
「作業はまだ進行中だけど、どんな課題があっても頭を上げて、心を開いて、真摯に取り組んでいくつもりだ」
「もしマシンが快適ではなかったら最大限のパフォーマンスを引き出すことはできない。より安定し予測しやすいマシンは、マシンからだけでなく、ドライバーである僕たち自身からもポテンシャルを引き出すことを可能にしてくれる」
「このチームが何をできるのかわかっている。チームのひとりひとりの仕事には非常に感謝している。ファクトリーにいるときはいつも、みんなの純粋な意欲と決意を目の当たりにする。これからの1年に向けて、僕たち全員がとても高いモチベーションを持っているし、これからの旅に全力を尽くすつもりだ」
チームメイトのラッセルは、メルセデスに加入した2022年に初優勝を飾ったが、昨年は勝利を挙げられず、ドライバーズ選手権でもハミルトンと59ポイント差の8位だった。しかしながら昨年はシーズン中にマシンの厄介な特性をいくつか改善したとラッセルは明かし、W15の進歩に期待しているという。
W15の発表に際し、ラッセルは次のようにコメントした。
「この2シーズン、僕たちはチームとして学び、成長してきた。順調ではなかったけれど、これまでの道のりは、長い目で見れば僕たちを強くしてくれると心から信じている。チーム全体が信じられないほど懸命に取り組んできたし、W15で一歩踏み出せたと期待している」
「昨年を通して、W14の厄介ないくつかの特性を克服することができた。しかしまだ操作ウインドウが狭く、一度そこから外れると、マシンを運転するのは難しかった。マシンの操作ウインドウを広げ続けることができれば、僕たちにドライバーとしての自信を与えてくれるし、ラップタイムを記録するのもより容易になる」
「F1は信じられないほど難しいスポーツだ。勝つのはとても難しい。だからこそ僕たちはF1を愛している。ブラックリーとブリックスワースにいる女性も男性もみんな、トップになることにとても集中している。2024年、僕たちは集中と献身を続ける」
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