ホンダe:Ny1やアット3のライバル
最近の欧州では、バッテリーEVのクロスオーバーが熱い。選択肢が増え続け、競争は激しくなるばかり。そこへ新たに、2代目へモデルチェンジしたヒョンデ・コナ・エレクトリックが参戦する。
【画像】ホンダe:Ny1のライバル ヒョンデ・コナ・エレクトリック 同クラスの電動クロスオーバーと比較 全164枚
新しいヒョンデ・コナには、ガソリンエンジン版と、それに電気モーターを組み合わせたハイブリッド版も存在するが、開発の主軸になったのはバッテリーEV版だったという。実際、欧州の販売数の40%を占めるだけに、この優先順位には納得できる。
2代目コナの全長は、先代より145mm長くなり、4355mmになった。プジョーe-2008やBYDアット3だけでなく、ホンダe:Ny1にとっても、より直接的なライバルへ成長したといえる。
拡大されたボディのお陰で、車内空間にはゆとりが生まれた。身長が190cm近くある大柄な大人でも、リアシートで快適に過ごせる。荷室容量も144L拡大したという。
シフトセレクターは、センターコンソール上からステアリングコラム側へ移動。フロントシート間には、大きな小物入れが用意されている。
インテリアデザインも一新され、ダッシュボード上には12.3インチのモニターが2面並ぶ。中央側のタッチモニターの下には、実際に押せるハードボタンが並び、操作性も良好。もう少し、タッチモニターの反応が良ければ理想的だろう。
ロングレンジの航続距離は513km
コナ・エレクトリックには、上級機能のヘッドアップ・ディスプレイが備わる。エアコンは、エネルギー効率に優れるヒートポンプ式が標準。ただし、肌触りの良くないプラスティックが、ドアパネルの上部などへ用いられているのが少々残念といえる。
運転席からの視界は、全方向で良い。ドライビングポジションはやや高めで、コンパクト・クロスオーバーに想像する通り。走行中に聞こえてくる、風切り音やロードノイズは充分に抑えられていた。
コナ・エレクトリックへ搭載される駆動用モーターは、スタンダードレンジで最高出力が156ps。これに、48.8kWhの駆動用バッテリーが組み合わされる。ロングレンジでは、218psと65.4kWhへアップグレードされる。
今回の試乗車はロングレンジで、1度の充電で走れる距離はカタログ値では513km。これは、アット3の420kmを2割ほど上回る。試乗では都市部から郊外まで様々なルートを運転して、電費は6.4km/kWhに届いた。かなり効率は優れるようだ。
急速充電能力は、DCの最大で102kW。これもアット3を凌駕し、最短約40分で残量10%から80%まで回復できるという。ただし、スマート#1の方が充電能力では勝る。
ファミリーカーとして不満のない動力性能
発進加速は、バッテリーEVへ期待する通り鋭い。ファミリー・クロスオーバーとして、動力性能に不満が出ることはないだろう。驚くほど速いわけではないものの、日常的に求められる瞬発力はしっかり得られる。
ステアリングは反応を予想しやすく、フロントノーズの反応が小気味いい。だが、手のひらへ伝わってくる路面の感触などは殆どない。コーナリング中は、重たい駆動用バッテリーが重心位置を下げているはずだが、ボディロールが大きめに感じられた。
乗り心地は柔らかめで、路面の凹凸や舗装の剥がれた穴を優しく丸める。速度域が高まると、若干落ち着きが足りないように思えたが、グリップ力は充分にある。
2代目コナ・エレクトリックの英国価格は、スタンダードレンジで3万4995ポンド(約633万円)から。ロングレンジを選ぶと、3万8595ポンド(約698万円)へ上昇する。航続距離で及ばないアット3は3万7695ポンド(約682万円)で、競争力は低くない。
英国では、ロングレンジ版の方が多くの支持を集めるのではないかと予想する。市場をリードするような先進性はないかもしれないが、先代より実力は間違いなく高められている。ひと回りサイズが大きくなったとしても、有力な選択肢になることだろう。
ヒョンデ・コナ・エレクトリック(欧州仕様)のスペック
英国価格:3万8595ポンド(約698万円)
全長:4355mm
全幅:1825mm
全高:1575mm
最高速度:172km/h
0-100km/h加速:7.8秒
航続距離:513km
電費:6.4km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1698-1796kg
パワートレイン:AC永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:65.4kWh
急速充電能力:102kW(DC)
最高出力:218ps
最大トルク:25.9kg-m
ギアボックス:シングルスピード・リダクション(前輪駆動)
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みんなのコメント
前回日本に進出してきた時も最近の中国のBYDのようにメディアのアゲアゲ記事かなり多かったのですが日本では太刀打ち出来ず撤退に追い込まれましたよね。
事実中古市場で前回進出してきた時の車種全然見ませんし。
みんな廃車にされたのかな(笑)
ヒョンデ使っていた個人タクシーの運転手さんいわくヘッドライトがすぐ曇る。
耐久性に難があって結局クラウンに戻したそうです。