2021年6月5日、F1第6戦アゼルバイジャンGP予選が行われ、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が決勝7番グリッドを獲得した。ただ、痛恨のクラッシュも経験。初めてのバクーの市街地サーキットでの予選を振り返ってみよう。
クラッシュをのぞけば、作戦どおりの完璧な予選
角田裕毅はQ1が赤旗再開後にきっちりとアタックを決めてQ2進出を果たすと、Q2ではトップのフェルスタッペンから0.029秒差の4番手タイムをマークして、ついにQ3の壁を突破。
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そのQ3では、チームはアタックのタイミングをずらして2台で走行する戦略を敢行、角田はチームメイトのガスリーにトウ(スリップストリーム)をプレゼントする形で走行して8番手タイムをマークした。ただ、その後、さらにタイムアップを試みるものの、ここで痛恨のクラッシュ。フェルスタッペンから逆転ポールのチャンスを奪う結果となってしまった。
なお、角田はランド・ノリス(マクラーレン)のグリッド降格ペナルティにより7番グリッドからのスタートとなる。
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
「複雑な気分です。バクーで週末を通して進歩を見せられていたことはとてもポジティブですし、初めてQ3に進出することもできました。もっと前のポジションでレースをスタートできるポテンシャルがあったのですが、少しプッシュしすぎてしまい、思い通りの予選になりませんでした。そのことについてはとても残念に思っていますし、チームに対しても申し訳なく感じています。明日はまた別の一日になるので、気持ちを改めてレースに臨みます。このサーキットはモナコよりはるかにオーバーテイクがしやすいですし、タイヤ戦略をうまく機能させれば、僕たちにとっていいレースになると思っています」
一方、チームメイトのピエール・ガスリーはさらに好調。常にトップ10に入る速さでQ3進出をあっさりと決めると、Q3では最初のアタックで4番手タイムをマーク。表彰台を狙える絶好のポジションにつけた。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「率直に言うと、とんでもない一日でしたね。土曜日朝のフリー走行でトップタイムをマークして、予選に向けてエキサイティングな気持ちになりました。明らかにペースがよく、力強さも感じていました。最終的にはトップ争いができる位置にいられたのではないかと思いますが、4番手というのも素晴らしい結果ですし、上位との差もわずかです。Q3では全力を出し切れて、レースに向けて非常にいい位置につけられました。ユウキは、プラン通りに締めくくることができませんでしたが、今週末はとてもよくやっていると思います。各セッションを通じてペースを上げるために懸命に取り組んできたので、初のQ3進出を果たしたことを喜んでいいと思います」
第6戦アゼルバイジャンGPの決勝は6月6日日本時間21時(現地時間16時)に開始される。
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP予選 結果
1位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:41.218
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:41.450
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:41.563
4位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ) 1:41.565
5位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:41.576
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:41.747
7位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ) 1:41.917
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) 1:42.211
9位 14 F.アロンソ (アルピーヌ・ルノー)1:42.327
10位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:42.659
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP決勝スターティンググリッド
1位 16 C.ルクレール(フェラーリ)
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
4位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)
6位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)
7位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
8位 14 F.アロンソ (アルピーヌ・ルノー)
9位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)
10位 77 V.ボッタス(メルセデス)
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