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豪州RSCからNASCARカップへの“越境”加速。8月のIMSではSVG再戦、RCRからコステッキもデビューへ

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豪州RSCからNASCARカップへの“越境”加速。8月のIMSではSVG再戦、RCRからコステッキもデビューへ

 レギュラーシーズンも残りわずか。終盤戦の大詰めを迎えている2023年NASCARカップシリーズに、ふたたび南半球はオーストラリア大陸からの刺客が押し寄せる。

 7月初旬に初開催となったシカゴ・ストリート戦に出場し、世界に衝撃を与えるデビューウインを飾った“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンが、ふたたびトラックハウス・レーシングの国際ゲスト招聘枠『PROJECT91』とジョイントし、8月11~13日にインディアナポリス(IMS)のロードコースで開催される第24戦『ベライゾン200・アット・ザ・ブリックヤード』でカップに再挑戦する。

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 さらにRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップからは、今季コカ・コーラ・バイ・エレバスから参戦しタイトル戦線に加わるブロディ・コステッキが、古豪リチャード・チルドレス・レーシング(RCR)からデビューを果たすことが決定した。

 これにより、ともにシボレー・カマロZL1の33号車をドライブするコステッキと、91号車のステアリングを握るSVGは、同じくこのIMSでカップデビューを飾る小林可夢偉(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)の67号車とも対峙することとなる。

 豪州大陸が誇る最高峰ツーリングカー選手権で3度のチャンピオンシップ獲得を誇るSVGは、NASCARで誰もが初体験となった未知の市街地トラックにて、初日プラクティス最速から予選3番手を記録すると、翌日の決勝で初優勝を飾った60年ぶりのドライバーとなった。

 レース序盤からトップ5圏内を走行したSVGの91号車は、ピット戦略やコーションのタイミングもあって一時は18番手にまで後退。終盤に向け上位浮上が危ぶまれる状況に陥ったが、瞬く間に集団を駆け上がり、最後の10周でチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)とジャスティン・ハーレイ(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)をパスし、自らのドライブで歓喜の瞬間を手繰り寄せた。

「こんな展開になるなんて、夢にも思わなかった」と、発表に際して当事者ながら一番驚いているのは自分だと明かしたSVG。

「NASCARのカップシリーズに出場しただけでも、自分が手にできるとは思っていなかった事態だったし、そこで勝ってもう1度チャンスを得るというのは、もはや想像を超えているよ。この機会を与えてくれた(創設者兼オーナーの)ジャスティン・マークスや、チームとNASCARパドックの全員に感謝しているし、いくら感謝してもしきれないくらいだ」

 シカゴでの勝利後、地元に凱旋したSVGはオーストラリアでの契約が終了する2024年シーズン以降にも、NASCARへの挑戦が視野に入る可能性があることをほのめかした。

「NASCARの全員が僕をシカゴに歓迎してくれた。あのレースが世界中でどれほど大きな反響を呼んでいるかを見るのは素晴らしいことだね。その輪の中に参加できて本当に光栄だ」

■コステッキが、インディアナポリスでカップシリーズデビュー

 一方で代表のマークスも、シカゴの直後から「SVGを早くカップに復帰させる方法」を模索していたことを認めた。

「あのようなパフォーマンスの後は、これを続けたいと思うのは自然なことだろう?」と続けたマークス代表。

「シェーンは自分がワールドクラスの才能を持っていることを示し、シカゴで成し遂げたことは本当に素晴らしいものだった。PROJECT91、トラックハウス・レーシング、そしてNASCARのファンは、彼を連れ戻すことで明らかな恩恵を受ける。モータースポーツ界全体が、インディアナポリスで91号車のシボレーに注目するだろうと言っても、僕が大風呂敷を広げて誇大妄想し、劇的で過度な喧伝をしているとは思わないだろうね(笑)」

 そして2013年から2014年にかけて、ステップアップ・ラダーであるNASCAR K&Nプロシリーズに参戦し、14戦でポールポジション2回、トラックレコードとトップ5フィニッシュを記録したコステッキも、リチャード・チルドレス率いるトップチームから「自身のルーツに回帰する」べくNASCARカップシリーズデビューを果たす。

「ブリックヤードでNASCARカップデビューを果たすことができ興奮している。こんな象徴的な会場で、モータースポーツ界のビッグネームと対戦できることは本当に光栄だ。この機会を与えてくれたRCRに心から感謝しているし、それを最大限に活用する決意だよ」と意気込みを語ったコステッキ。

 今季のRSCでは、第6戦を終えた時点で僚友ウィル・ブラウンに次ぐランキング2位につけているコステッキだが、第5戦『Betr Darwin Triple Crown』を終えたふたりは北米大陸に飛び、ともにNASCARカップシリーズを視察。RCRに帯同した第15戦『Enjoy Illinois 300 presented by TicketSmarter』では、今季よりエースに就任したカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)の勝利を現地で見届けていた。

「レースは僕の活動すべての中心であり、ノースカロライナ州の中心地で何年も育ってきた自分にとって、NASCARは生涯の目標だった」と続けたコステッキ。

「向こうはまったくの別世界で、こうしてレース活動に費やすことができる追加の時間は、僕が初めてスーパーカーのチャンピオンシップを制覇するためにも役立つはずだ。僕らは直近の旅でチームの内なる“聖域”に触れることもできた。今回はカップシリーズのドライバーとして、チームにどっぷり浸るのが待ちきれないよ!」

 その視察を企画したエレバス・モータースポーツのバリー・ライアンCEOは、コステッキが「全身全霊をもって、自身のNASCARでの冒険に乗り出すはずだ」とエールを送った。

「我々はブロディがより多くのレースの機会を追求することをつねに奨励してきた。彼がさまざまなレースの分野を探求し、優れた能力を発揮する機会を提供することは、彼のスキルを向上させるだけでなくチーム全体の成長と成功にも貢献するんだ」

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みんなのコメント

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  • ギズバーゲンのシカゴでの走りを見ましたがハンドルが右から左に変わっても一流は直ぐ対応出来るんですね。
    コーナーのライン取りはレギュラードライバーと変わらない。小林選手がCUPカーでどんな走りを見せてくれるのか楽しみです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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