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FIA F3、2025年導入の新型マシンを初公開。ホイールサイズが16インチに。ギヤボックスメーカーが変更

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FIA F3、2025年導入の新型マシンを初公開。ホイールサイズが16インチに。ギヤボックスメーカーが変更

 FIA F3は8月31日、F1第16戦イタリアGPが行われるモンツァ・サーキットにて、2025年から2027年までの3シーズンにわたりFIA F3で使用される新型車両『F3・2025』を初公開した。引き続きシャシーはイタリアのダラーラ、エンジンはフランスのメカクロームが手がけている。

 GP3が発展するかたちでスタートしたFIA F3は、開催初年度の2019年シーズンより『F3・2019』にメカクローム製3.4リッターV6自然吸気エンジンを搭載するパッケージで6シーズンにわたり開催されてきた。今回初お披露目となった『F3・2025』はF1、FIA F2へのステップアップに最適なパフォーマンス、システム、そして安全性を備えるという基本的なパッケージコンセプトを継承しつつも、これまでのGP3/FIA F3にはなかった変化を随所に見ることができる。

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 最大の変化はホイールサイズの変更だ。『F3・2019』までは13インチだったホイールは、F1、FIA F2のトレンドを取り入れ16インチに変更された。なお、F1とFIA F2では18インチホイールを採用しているが、FIA F3マシンの車両サイズを鑑みて16インチが採用されるかたちとなった。また、ピレリ製タイヤは森林管理協議会(FSC)認定の天然ゴム成分を含む新たな仕様となる。

 また、ギヤボックスメーカーも変更があった。GP3の初代車両となる2010年の『GP3/10』から4世代にわたり、イギリスのヒューランドが供給してきたが、『F3・2025』からはフランスの3Mo社が供給する。エンジンは8000rpmで380馬力を発する3.4リッターV6自然吸気仕様を継続するが、FIAの定める100パーセント持続可能な燃料基準を満たす仕様となった。

 同車は2023年6月にタチアナ・カルデロンの手でシェイクダウンされて以降、複数回の開発テストを経て2000キロを走行。導入に向けて今後も開発テストは継続されるとのことだ。『F3・2025』は、FIA F3に参戦する各チームに2024年12月末までに1台納入され、残りの2台は2025年1月中旬に供給される予定だ。チームとドライバーは、2025年初頭に予定されているFIA F3プレシーズンテストで新たなマシンでの走行を開始させる。

 FIA F3のブルーノ・ミッシェルCEOは、「今後3シーズンにわたってレースを戦う新しいFIA F3マシンをお披露目できることを大変嬉しく思う。現在のFIA F2マシンと同様、FIAとともに、我々は挑戦的で安全なマシンを設計し、将来のF1レースを目指す若いドライバーを準備するための完璧なツールを提供する」とコメント。

「F3・2025は、多くのオーバーテイクチャンスとエキサイティングなレースを提供できるように設計されている。また、ステアリング操作に関するFIAの要求を考慮し、この新型マシンがあらゆるタイプのドライバーにフィットするよう取り組んできた。このことを念頭に置いて、私たちはマシンのドライバビリティと快適性を向上させ、新世代マシンがより包括的であることをさらに確実なものにしている」

「また、パートナーであるアラムコのおかげで、FIA F3マシンは先進燃料で走行し、FIAの100パーセント持続可能燃料基準を早ければ2025年にも満たすことになる。F3・2025を設計する際も、コスト管理は常に重要なテーマであった。また、この新しいマシンは、スポーティングレギュレーションに従い、11人のオペレーション要員で管理できるようにしている」

「改めて、我々のパートナーであるアラムコ、ピレリ、ダラーラ、メカクロームに感謝したい。彼らの専門知識とノウハウによって、この新車はFIA F3ドライバーたちがモータースポーツの頂点を目指すための最高のツールとなる」

■2025年導入FIA F3新型車両『F3・2025』概要

・設計基準
オーバーテイクを容易にするために最適化されたエアロダイナミクス。非常に低い車高感度と幅広いサスペンションセットアップの可能性
コストパフォーマンス
FIA F3 2025安全規則に適合
スタティックテスト
クラッシュテスト
侵入防止パネル
スチールヘイロー
ホイールテザーケーブル

・エルゴノミクス
ドライバーの快適性
人間工学に基づいたステアリングホイールのサイズとハンドル
FIAが要求するステアリング操作力

・テクノロジー
ボディワーク:カーボン/ダラーラ製のケブラーハニカム構造
シーケンシャルギアボックス
電気油圧式ギアシフトシステム
オールインワンECU、GCU、マレリ製データロガー装置
高速データ収集システム/テレメトリーなし
DRS
F1仕様のVSC&マーシャリングシステム

・シャシーとボディワーク
ダラーラが設計したシャシー
FIA F3の2025年安全基準に準拠したカーボンモノコック
カーボンコンポジット製フロント&リアウイング

・エンジン
メカクローム製6気筒3.4リッター自然吸気380馬力/8000rpm
フライ・バイ・ワイヤ・スロットルシステム

・持続可能性
FIAの100パーセント持続可能燃料基準に適合した先進燃料
リサイクルカーボン
フロントエンドプレート
ドライバーシートシェル
エンジンカバー

・ギアボックス
3Moが設計した6速縦置きギアボックス
ステアリングホイールからのパドルシフトによるマレリ製電動油圧式コマンド

・タイヤ
16インチのピレリタイヤ
FIA F3用に開発された3種類のコンパウンド

・パフォーマンス
最高速度300km/h
最大横加速度:+/-2.6G
最大ブレーキ減速:-1.9G
0~100 km/h加速:3.0秒
0~200km/h加速:7.7秒

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みんなのコメント

4件
  • car********
    F3て昔2リッターの市販エンジンベースの吸気制限でパワーセーブしていたカテゴリーだよね?それが今はV6?速すぎなのでは?
  • niy********
    利権まみれや
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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