F1アブダビGPの予選で、アルファタウリのダニエル・リカルドは15番手となった。リカルドは、ミスはなかったものの、前日に比べてスピードが失われたように感じたと語った。
アルファタウリは今回のアブダビGPに、シーズン最終戦ながらアップデート版のフロアを投入。初日を終えた段階で角田裕毅とリカルドは、好感触を得ていると話していた。
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そして迎えた予選では、角田がQ3に進出して6番手となった一方で、リカルドは15番手でQ2敗退。アップデートの効果を十分に活かせなかった。
「最後のアタックではミスはなかったし、まだまだ見せられるモノはあったと思う」
リカルドはアブダビGPの予選についてそう語った。
「僕らのパフォーマンスは有望に見えた。でも、今日コースに出た時には、スピードが少し失われているように感じた。データを調べて、いくつかの答えを見つけなければいけない」
「昨日は比較的強そうに見えたので、今日はそれ以上の成績を残すことができず悔しい」
「明日は長いレースだ。いくつかのチームも、ハードコンパウンドのタイヤをいくつか温存したみたいだ。それによって戦略の幅が広がって、前進できることを願っている」
この結果についてチーフ・レースエンジニアのジョナサン・エドルズは、リカルドが苦戦した理由についてはまだ解明されていないと語った。
「初日のデータを見直した結果、2台のマシンは僅かに異なる形で限界に対処する必要があることが分かった。ダニエルのマシンは、より多くフロントエンドのグリップを必要としていたが、ユウキはより安定性を求めていた」
そうエドルズは言う。
「予選では路面温度が下がることを考慮して、FP3より高い路面温度のコンディションでバランスを取る必要があった。ダニエルのマシンに加えた変更は少し行きすぎてしまったが、限界を見つけられたのは良かった。そして、ある程度戻すことにした。一方でユウキのマシンは、FP3のセッティングのまま予選に挑んだ」
「ダニエルは全体を通じてマシンにさらに苦労してしまった。その理由はまだ解明されていいが、Q3に進むことはできなかった。しかしマシン同士の差は非常に小さかった。あと0.051秒あれば、12番手になれたのだから」
「彼のエンジニアは、明日のレースに備えて、この問題の真相を解明するために、懸命に取り組んでいる」
エドルズは一方で、角田のパフォーマンスを賞賛。決勝に向けて全力を尽くすと語った。
「ユウキは素晴らしい仕事をして、非常に競争力があった」
「前にいるマシンを見れば、これが最大限の結果だったと思う。これまでのところ、ユウキにとってはかなり力強い週末となっている」
「ここからの焦点は、レース戦略だ。コンストラクターズランキング7位でフィニッシュするためには、ウイリアムズよりも8ポイント多く獲得しなければいけない。後ろに速いマシンが何台かいるので、非常に難しい注文であるのは分かっているが、我々はチェッカーフラッグまで、目標を達成するために全力を尽くすつもりだ」
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