ちゃんとお祝いしていたよ？ ハミルトンの表彰台、メルセデスのメンバーが国際映像に映らなかった理由

　F1シンガポールGPでは、メルセデスの2台が終盤タイヤを交換し追い上げたことでレースを面白くしたが、ジョージ・ラッセルはファイナルラップにクラッシュし、ルイス・ハミルトンが3位表彰台に上がった。

　しかしハミルトンが優勝したカルロス・サインツJr.（フェラーリ）、2位のランド・ノリス（マクラーレン）とともに表彰台に上ったとき、テレビカメラは祝福するフェラーリとマクラーレンのクルーを映し出したが、メルセデスのクルーの姿はなかった。

　ハミルトンがレース後、自身のチームではなくライバルのメカニックたちに出迎えられる様子を撮影した写真もソーシャルメディアに出回っている。

　しかし、メルセデスは”可能な限り多くのチーム関係者”がハミルトンの表彰台セレモニーに足を運んだことを明らかにした。ただフェラーリがレッドブルの連勝記録を止めたというシナリオがあったため、ディレクターたちはそれを映すことに集中していたのだという。

　メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは次のように語った。

「もちろん、チームは表彰台でルイスを祝福した」

「可能な限り多くのスタッフが表彰台に向かった。それを楽しんでいたからね。あそこに立って拍手したり、ドライバーを応援したりするのが大好きなんだ」

　アリソンは、クラッシュしたラッセルの車両を回収するため、一部のスタッフは作業をする必要があったと付け加えた。それもあって、メルセデスのクルーは他のチームの 非常に多くのメンバーの中に紛れ込んでしまうことになったようだ。

「一部のメンバーは、ジョージのマシンをピットレーンに戻すマーシャルから受け取らなければならなかったから、ガレージに残っていた」

「でも残りのメンバーは表彰台でみんなと一緒に祝福していた」

「しかしカメラはすべてを映し出すことはできないし、そこでの大きな話題はもちろん、レッドブル以外のチームが今年初優勝を飾ったことだ」

「だから、大喜びするフェラーリの面々の顔を映すことは、良い映像を作るための重要なリストの上位にあった」

「ポディウムセレモニーには、全チームから非常に多くの観客が集まった。我々は大きな役割を果たしたが、表彰台のセレブレーションでカメラが映した場所ではなかったかもしれない」