現在は2020年よりシリーズ本格参入を果たしたTOYOTA GAZOO Racingブラジルに対し、創世記の1979年より活動を続けるGMシボレー陣営が対抗する構図のSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”だが、来季2025年より導入される新世代SUV車両のうち、異なるメーカーの3台中で最初の公開となる第1弾モデル『シボレー・トラッカー』が初披露された。
この週末の7月27~28日に伝統のゴイアニアで争われるシリーズ第6戦に併せ、レースウイークの目玉としてグリッドをリードし、ペースカーとして機能することもアナウンスされた『シボレー・トラッカーSUVストックカー』は、来季2025年SCBのビッグニュースとして、創設45年の歴史を経てSUVがセダンに取って代わるその象徴的1台とされる。
ミツビシが新SUV時代を迎えるSCBに電撃復帰。ランサー以来の『エクリプスクロス』でトヨタ、シボレーに挑む
新車両規定『Audace SNG01』の規約によれば、世界最大級の鉄鋼メーカーであるアルセロール・ミッタル社製の鋼管パイプフレームを採用した新設計シャシーに、こちらも新開発の直列4気筒2.1リッターの直噴ターボエンジンを搭載。
こちらも世界的なモバイル通信機器大手クアルコム社製CPUの“Snapdragon(スナップドラゴン)”による高速5G対応の通信機能が備えられ、将来的には拡張現実(AR)メガネとマルチカムを併用することで、観客がドライバーの隣に仮想的に座っているかのようにレーシングカー内部から360度ビューが提供される、臨場感あふれるリアルタイム5G伝送も計画されている。
間もなく発表されるというTOYOTA GAZOO Racingブラジル製『トヨタ・カローラクロス』に、この4月にもシリーズ“復帰参戦”をアナウンスした三菱自動車の現地法人による『エクリプスクロス』のストックカー版と相まみえるシボレー・トラッカーは、同陣営にとって過去8年間で5回のタイトルを獲得した競争力の高いクルーズの後継車となり、1979年のシリーズ初年度以降で投入されてきた、オパラ、オメガ、ベクトラ、ソニック、アストラなどの系譜を継ぐモデルとなる。
「これは可動式カーボンファイバーウイングや5G接続など、高度なエンジニアリングリソースを使用して開発され、競技に適した新しいプラットフォームの潜在能力をフルに発揮する機会だ。目的はドライバーにさらなる競争力をもたらし、従来のファンのみならず潜在的な人々にも興奮をもたらすことだ」と語るのは、シリーズプロモーターを担当するヴィカー社のCEOであるフェルナンド・ジュリアネッリ。
■技術統括者も「新たな章が始まろうとしている」と期待
ブラジル自動車連盟の承認を受けた新しい規定では、前述の企業に加えてサンパウロの技術研究機関であるIPT(Instituto de Pesquisas Tecnológicas)や、国立産業サービスのSENAI(Serviço Nacional da Indústria)らが参画。開発にはドイツの世界的企業シーメンスとIPTのコンピューターシミュレーションが活用され、カーボンファイバーとアラミド繊維、グラスファイバーにケブラーを使用した複合ボディカウルの製造は、こちらも世界的自動車部品メーカーであるマグナのブラジル現地法人が担当している。
さらにエクストラック製の6速シーケンシャルギヤボックスとペンスキー・レーシング製マルチWAYショックアブソーバーを備えたプッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンションを備え、HipperFreios(ヒッパー・フレイオス)製ベンチレーテッドディスクとCobreq(コブレック)製ブレーキパッドに、イギリスAPレーシング製のフロント6ポッド、リヤ4ポッドキャリパーを組み合わせる。
これら車両開発の技術的分野を統括するアウダーステック社のCEOを務めるエンツォ・ボルトレトは、この地域では「このようなプロジェクトはこれまでなかった」とし、南米のモータースポーツにおける「新たな章が始まろうとしている」と期待を寄せる。
「何年もの作業と多額の投資を要し、さまざまな地域、国籍、最先端の企業を統合した。当初はアルセロール・ミッタルの特殊鋼開発から、電子機器、エンジン、ギヤボックス、コクピット、安全システムの組み込みまで、その分野は多岐にわたる」と続けたボルトレト。
その規約に則し、ベースモデルに現地生産のBセグメントSUV『トラッカー』を選択したGM南米のマーケティングディレクター、クリス・レゴも「この新規約は製品の成功イメージを強化するもの」だと賛同の意を示す。
「このトラッカーは南米でもっとも売れているコンパクトSUVであり、トラッカーがストックカーのシボレー代表として選ばれたのは、直近のブラジル国内市場を席巻するセグメントであるSUVに対し、消費者が求める欲求を具現化したシリーズの革新的な姿を反映するものだ」
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