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シュコダで戦ったワグナーが2025年より新型ヒョンデにスイッチ。元王者はGRヤリスを準備/ERC

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シュコダで戦ったワグナーが2025年より新型ヒョンデにスイッチ。元王者はGRヤリスを準備/ERC

 過去5シーズンにわたりシュコダ・ファビアRSラリー2など、シュコダ製ラリー2規定モデルの主要なバージョンをドライブし、主にERCヨーロッパ・ラリー選手権を戦ってきたサイモン・ワグナーが、来季2025年に向け「新たな章の始まり」として、直近にもアップグレード・パッケージの投入を表明したヒョンデへのスイッチを発表。一方で、そのワグナーが離脱したシュコダ・モータースポーツ陣営は、ERCに出場するカスタマーチーム向け“特典プログラム”の強化拡充をアナウンスしている。

 地元オーストリアの国内選手権で4冠を誇るワグナーは、昨年8月に開催された『バウム・チェコ・ラリー・ズリン』でERCキャリア最高の2位を記録するなど、これまでに4回のERC表彰台を獲得してきた。

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 この2024年もコワックスDSTレーシングからERCへの挑戦を続けてきた31歳のワグナーは、来季2025年も年間4戦のプログラムでERCにエントリーし、さらに5度目のオーストリア国内タイトル獲得と、チェコ選手権へのチャレンジも計画している。

「こうして新しい章を始められて、とてもうれしい」と、まずは新型車両スイッチの喜びと、新年度への意気込みを語ったワグナー。

「まだたくさんの作業が残っているが、新しいクルマは数日前に到着したばかりで、12月27日からテストを開始する。とてもワクワクしているし、本当に必要なことばかりさ」

 早くも来月、2025年のオーストリア選手権シーズン開幕戦となる『ヤンナーラリー』にヒョンデi20 Nラリー2で出場し、その後はなるべく早いタイミングで最新世代となる“ステップ2”に乗り換える予定となっている。

「このようなスワップを試すには今が最適な年齢だ。これまでのような適切な結果を達成できればと思っている。そして最後に、ERCに引き続き出場できることにとてもとても喜びを感じているんだ!」

 来季4月4~6日に通算第42回を数える『ラリー・シエラ・モレナ』のERC開幕戦を皮切りに、7月4~6日にイタリアで開催される『ラリー・ディ・ローマ・キャピタル』、同8月15~17日の好相性イベント『バウム・チェコ・ラリー・ズリン』、そして10月3~5日の『クロアチア・ラリー』への参戦を予定するワグナーだが、ここまでラリー2規定モデルの“覇者”としてERCでも最大勢力を維持してきたシュコダは、2024年に13チームと16名のドライバーが登録し、1ラウンドあたり2万8000ユーロ(約460万円)の賞金パッケージを狙った制度が成功を収めたことも受け、来季2025年はその施作を拡大すると発表した。

 これによりシュコダ・ファビア・ラリー2のRSやエボを含むいずれのバージョンでも出場を登録したチームは、イベントごとに4万ユーロ(約654万円)の賞金バウチャーを受け取る資格があり、シーズン終了時に新型モデルを購入すると合計9万ユーロ(約1471万円)の割引が受けられるという。

 登録の締め切りは2025年2月28日となり、ERCイベントで1位になると2万ユーロ(約327万円)、2位になると1万2000ユーロ(約196万円)、3位になると8000ユーロ(約130万円)のバウチャーを受け取る権利が発生。各戦合計4万ユーロのこれらのバウチャーは、シュコダ・モータースポーツから直接スペアパーツと引き換えることも可能となる。

「こうしたインセンティブ・プログラムの最初のシーズンから得た肯定的なフィードバックに大変満足している。忠実なカスタマーを支援し、このラリー2規定メーカーのなかでシュコダ・ブランドの主導的地位を強化することができたからね。継続2年目となる2025年にも、チームからの強い関心とシーズンを通しての激しい競争を期待している」と同部門チーフのミハル・フラバネク。

 登録チームのドライバーがERCの総合タイトルを獲得した場合、チームは新しいシュコダ・ファビアRSラリー2の購入時に5万ユーロ(約817万円)の割引を受けられ、2位のチームには2万5000ユーロ(約408万円)、同3位には1万5000ユーロ(約245万円)の購入バウチャーが贈られる。

 一方で、2022年のERCチャンピオンでもあるスペイン出身のエフレン・ヤレーナは、自身が所有運営するヤレーナ・レーシングのERCデビューに先立ち、新たにトヨタGRヤリス・ラリー2を導入。チームとしてはこのクルマをカスタマーが利用できるようにする計画で、ヤレーナ自身は2台目のクルマ(詳細は非公開)を、来たる2025年シーズンの全8ラウンドでドライブする予定となっている。

 チームが新たに取得したトヨタGRヤリス・ラリー2は、本格デリバリー初年度となった2024年からERCでも目覚ましい活躍を演じ、フィリップ・マレシュとマルティン・セスクがステージ優勝を果たし、ミッコ・ヘイッキラは表彰台を獲得。ゲオルグ・リンナマエは第4戦『デルフィ・ラリー・エストニア』で同車にERC初優勝をプレゼントしている。

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