2019年7月23日に発表され、同年9月より発売されるヨコハマのオフロードタイヤ「GEOLANDAR(ジオランダー)X-AT(エックスエーティー)」は、SUVやピックアップトラック向けのタイヤになります。16インチから20インチの全10サイズです。いったいどんなタイヤなのでしょうか。
ヨコハマ ジオランダーX-ATをジープ・ラングラーに装着 最近はSUVが世界的なブームになっています。日本でも年々その販売台数が増えており、2018年では60万台に迫る勢いです。
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乗用車ベースのSUVが大多数を占めていますが、クロカン4WDと呼ばれるフレームタイプのSUVの販売も増えているといいます。
今回、登場したヨコハマのジオランダーX-ATは、そんなフレームタイプのSUVやピックアップ車などをターゲットにしたオフロードタイヤです。
具体的にはトヨタ「ランドクルーザー」「ランドクルーザープラド」「ハイラックス」「FJクルーザー」、ジープ「ラングラー」、さらにリフトアップしたカスタムSUVなどをターゲットにしています。
オフロード用タイヤをカテゴリーで分けると、おもにオンロード(舗装路)走行に対応した「ハイウェイテレーン(H/T)」、オンロード走行を前提としながら軽いオフロード(泥濘路)走行も可能とした「オールテレーン(A/T)」、そして本格的なオフロード走行用の「マッドテレーン(M/T)」の大きく3つに分類できます。それぞれのカテゴリーでさらに細分化されます。
ジオランダーX-ATは、その名のとおりA/Tに分類されますが、ヨコハマのオフロードタイヤラインナップで考えると、オールテレーンの「ジオランダーA/T G015」と、マッドテレーンの「ジオランダーM/T G003」の中間に位置するタイヤになります。
つまり、M/Tタイヤのようにアグレッシブなデザインを持ちオフロード走行に対応しながら、A/Tタイヤのようにオンロード走行での快適性も確保するという立ち位置です。
ジオランダーX-ATのトレッドパターンは、A/Tながら大型のブロック基調で、派手なデザインになっています。それだけでなく、トレッドデザインが横に張り出したようにサイドウオール上部まで展開、アグレッシブな見た目を実現しています。
面白いのは、両側のサイド部で異なるデザイン「デュアルサイドブロックデザイン」の採用です。これは、セリアル(製造番号)がついた側は「大型ブロックデザイン」、ついていない方は「ラグタイプデザイン」となっています。
ジオランダーX-ATは回転方向指定のない対称タイヤなので、タイヤの表側と裏側を逆にしてホイールに組み付けても性能に変わりはありません。ユーザーの好みで2つのサイドデザインのなかから、好きな方を表にすることができます。
技術資料を読むと、プライ構造やナイロンフルカバーを採用することで内部構造を強化、耐久性と耐パンク性を向上したり、トリプルポリマー採用のM/T系のオフロードコンパウンドを使うことで耐摩耗性能や耐カットチッピング性能を向上したり、さらにA/T系のピッチ数、配列を採用することでパターンノイズを軽減したり、とあり、オンロード性能もオフロード性能も高次元でバランスさせたオールテレーンタイヤ、という位置づけになっています。
優れたオフロード性能。なのにオンロードでもかなり静か2019年7月23日、長野県軽井沢でこのジオランダーX-ATの試走会が行われました。
ヨコハマ ジオランダーX-ATをランドクルーザープラドに装着 まずは、オフロードで試走します。群馬県と長野県の境にある北軽井沢の「浅間火山レース場跡地」であるアサマレースウェイは、アップダウンのある本格オフロード走行が可能な場所です。しかもこの日は直前に降った豪雨により、ダート路はドロドロ。タイヤの真価が問われるシチュエーションです。
そんな悪条件にもかかわらず、LT265/70R17サイズを装着したランドクルーザープラド(以下プラド)は、ぬかるみをものともせずに前に進みます。
ブロック基調のトレッドパターンのために泥はけも良く、ぬかるんだコースを何周走ってもグリップ感が変わらないのは安心感があります。とくに駆動/制動の前後グリップは安定しています。ブレーキングが安定しているからこそ、オフロードコースで速度を上げて走っても不安にはなりません。
コースで1カ所、スキー場でいえば「上級コース」になるくらいの斜度を持つ上り坂がありました。そこでは4WDのモードを4Hから4Lに切り替えて慎重に上っていくのですが、雨で滑りやすくなっているうえに、コースの泥が掘り起こされているのが運転席からも見てとれます。
もちろんプラドの優れた車両性能のおかげでもあるのですが、こうした状況でも横に滑ることもなく、しっかりと、そしてゆっくりと泥の坂を踏みしめてクルマを前に進めていきます。ジオランダーX-ATの派手なトレッドパターンはダテではなく、A/Tながらオフロード性能(今回の場合はとくにマッド性能)の高さを体感することができました。
つづいてはオンロードでの試乗です。今回試走した北軽井沢周辺の道路は、アスファルトが傷んだ場所が多く、けっしてフラットな路面状況ではありません。
ブロック基調のトレッドパターンを持つジオランダーX-ATなので、見た目的にはオンロード性能、とくに静粛性に関しては厳しいだろうと予想していましたが、実際に乗ってみるとそんなことはなく、「ゴー」というロードノイズ、「シャー」というパターンノイズともに、それほど耳につきません。オンロードを試走したのがプラドとラングラーだったので、タイヤ起因のノイズだけでなく、エンジン音などほかの騒音が大きいことを考慮に入れなければなりませんが、それでもタイヤからのノイズは気になりませんでした。
※ ※ ※
ヨコハマは先日、クラシックカー向けタイヤ「GTスペシャル クラシック」や「A539」を発表しました。これはヨコハマの「ホビータイヤ戦略」に基づくものだといいます。ホビータイヤ戦略とは、自動車趣味に対応する商品ラインナップ拡充を図り、ユーザーとのコミュニケーションを活性化するというものです。
今回のオフロードタイヤ「ジオランダーX-AT」の市場導入も、まさしくこのホビータイヤ戦略の一環だとヨコハマの関係者はいいます。
「日本だけでなく北米市場でも、見た目が派手で安価なアジア製タイヤが売られています。ジオランダーX-ATはそれらよりも高価ですが、プラスアルファの価値や性能を持ったこのタイヤは、お客さまから必ず認めていただけるはずです」と関係者は答えました。
ジオランダーX-ATは日本だけでなく、今後ヨーロッパを除く世界各国で販売される予定です。
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