ダルトリーが28年間所有
photo:COLLECTING CARS
いま乗っているクルマの「代用品(Substitute)」を探している人に言いたいのは、「もう二度と騙されるな(Won’t Get Fooled Again)」ということだ。
写真のフォルクスワーゲン・ビートルを手に入れた人物も、そう思っていたに違いない。このクルマはなんと、英国の伝説的ロック・バンド「ザ・フー」のロジャー・ダルトリーがかつて所有していた1台で、それを証明するダルトリー自身の署名入り手紙も付属しているのだ。
この1977年製ビートル 1303LSカブリオレは30年近い間、ダルトリーのコレクションに収まっていた。それから2005年に一度、売られただけだ。現在はマレーシアにあるこのクルマが先日、「コレクティング・カーズ」というサイトのインターネット・オークションに出品された。
最上級トリムのカブリオレ
1303は1973年、ビートルの最上級モデルとして登場。排気量の大きな1600ccのデュアルポート空冷水平対向4気筒エンジンを積むことから、「スーパー・ビートル」と呼ばれた。また、それまでのスタンダードなビートルと異なり、カーブしたフロントガラスやずんぐりしたフロントフード、大型化したテールランプを持ち、「象の足」というニックネームも付けられていた。
ダルトリーはこの1303を1977年に購入。それが最も豪華なトリムの「1303LS」であったことは驚くに値しないだろう。
さらに彼は、そのカブリオレを選んだ。有名ロッカーにとって、屋根を開けてクルマを運転することは、ほとんど社会的義務のようなものである。しかもボディは魅惑的なヴァイパー・グリーンで塗られている。
現在はブルートゥースやエアコンも搭載
ダルトリーがこのビートルを気に入っていたことは間違いないだろう。なにしろ28年間も所有し続け、その間に走行距離は12万kmを超えているのだから。
彼はこのクルマを所有していた間に、シビエ・オスカーのドライビング・ランプを装備するなど、いくつかのアップグレードを施している。純正の15インチ「スポーツ」ホイールが装着されたままだが、車内には現代的なブルートゥース接続とMP3ファイル再生に対応したアルパイン製CDプレイヤーを搭載。スピーカーも増設されている。マレーシアの気候では必須となるエアコンディショナーも、現在のオーナーが付け加えた。
さらにこの車両にはオリジナルの書類ケースも付属しており、純正オーナーズ・マニュアルや過去の車検証と整備記録も揃っている。加えてダルトリーの署名入り手紙と、おまけに2005年にダルトリーがこのクルマを売却したことを伝える当時の新聞も残されている。
次(のオーナー)は誰だ?
現在の売主は、このクルマを5年前から所有してきた。その間に3000kmほど走ったため、現在の走行距離計は13万kmに達している。2014年にはオリジナルと同じ純正色で再塗装され、ベージュの幌や内装も張り替えられた。オーナーによれば、コンディションは「最高」とのこと。
12月4日に終了した今回のオークションには、全部で23の入札があり、最高額は2万6500ポンド(約380万円)だった。落札した「次(のオーナー)は誰だ?(Who’s Next)」
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