現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【毎日乗れるスーパースポーツ/その2】日常使いはEV、週末はドライビングプレジャーの世界へ誘う―「マクラーレン・アルトゥーラ」【毎日がスポーツなクルマ】

ここから本文です

【毎日乗れるスーパースポーツ/その2】日常使いはEV、週末はドライビングプレジャーの世界へ誘う―「マクラーレン・アルトゥーラ」【毎日がスポーツなクルマ】

掲載 3
【毎日乗れるスーパースポーツ/その2】日常使いはEV、週末はドライビングプレジャーの世界へ誘う―「マクラーレン・アルトゥーラ」【毎日がスポーツなクルマ】

ひと昔前まで、スーパースポーツと言えば大排気量ユニットを搭載し、爆音を響かせながらクルージングするのが常であった。しかし最新モデルでは環境性能に配慮し、PHEVとすることで、静粛性に優れたEV走行とスポーツ性能を両立。今回はその代表的な2モデルをピックアップしてみた。

EV走行をデフォルトとし環境性能にも配慮

「マクラーレンにとって電動化は向かい風なのか追い風なのか、あるいは無風なのか?」マイケル・ライターズCEOインタビュー

今にはじまったことではないものの、マクラーレンがニューモデルで見せるスペックやアプローチには毎回、ワクワクさせられる。何故なら、フォーミュラワンさながらの、”そっちがそうなら、こっちはさらに上を行くぜ!”とでも言いたいのか、わずかにライバルに出遅れたとはいえ、確実に意識しているのが明らかだからだ。

【画像16枚】マクラーレンアルトゥーラのフォトギャラリーを見る

マクラーレンの最新作、アルトゥーラに搭載されるパワーユニットは、ハイブリッドシステムを組み合わせる3L V6ツインターボ。しかもバンク角は120度と、言うまでもなく、あの最大のライバルと同じ。しかし、注目すべきEV走行の航続距離はライバルを上回る31kmを実現、電気モーターのみで130km/hまで可能と謳う。さらに330km/hの最高速度や0→100km/h加速3秒ジャストといったパフォーマンスがほぼ同等であるにも関わらず、680㎰ &720Nmという、そのライバルよりも抑えたパワー&トルク値で実現していることに、”効率優先主義”を匂わせているから徹底した姿勢が伺える。実に面白い! そう思って試乗をはじめると、さらなる意地とも例えられるような一面が顕になった。

それこそ、エンジンスタートボタンを押した瞬間にわかる。驚くことにアルトゥーラは、E(エレクトリック)モードがデフォルト。すなわち、EV走行からはじめよ! という、強制的に環境保全に尽くすよう促される。実際、EVのみで走り始めると、ウルトラスムーズかつシームレスな感触に新鮮さを覚える一方で、ライバルよりも静粛性に優れていることが明白となった。おそらくマクラーレンは、GTで培った遮音対策の一部をこのアルトゥーラにも適用しているようで、ラグジャリーモデルにも近い騒音の抑え込みに成功している。しかも、それに合わせてなのか、室内の仕立ても質感を高くして、ミッドシップスポーツのイメージを残しつつもセンス良くアップグレードしているところも褒めたくなる部分であった。

元々、マクラーレンはタウンユースでも扱いやすいのが特徴であったが、アルトゥーラはさらに磨きをかけた印象だ。とはいえV6エンジンが始動すると、さすがにカーボンモノコックゆえに振動がわずかに身体に伝わってくるが、それでもかなり抑え込んでいる。不快ではない程度だからさほど気にならないが、快適性という点においては、トラックモードでも不快感がないことのほうが驚いた。

というのもアルトゥーラは、EV走行を続けてバッテリーを使い切ってしまった場合など、できるだけ早めに充電したい時は、トラックモードの使用を余儀なくされるが、それが一般道で走行していても、まったくと言っていいほど極度な突き上げを感じることがなかった。見事なまでに快適性を維持するこの乗り心地は、数あるスーパースポーツの中でもダントツの完成度と断言できるほどだ。




だから日常の足としての役割は十分に果たすのだが、これまでのマクラーレンとハンドリングはやや違う。初期の入力に対してクイックな反応がわずかに抑えられているうえ、旋回中の微調整がしやすくなっているのが嬉しい改善点であった。しかも電動油圧式パワーステアリングの採用を頑なに貫いているからマクラーレンらしさは健在。一般道で乗っていても扱いやすく快適で、長距離ドライブも苦にならない出来だ。

もちろん、アルトゥーラの醍醐味はワインディングやサーキット。そういった面でも期待に応えられるように、今回はじめてEデフが採用されたこともトピックだろう。時代に見合った効率性だけでなく実直な進化を加えてくるところが実にマクラーレンらしいと思う。

【Specification】マクラーレン アルトゥーラ
■車両本体価格(税込)=29,650,000円
■全長×全幅×全高=4539×1913×1193mm
■ホイールベース=2640mm
■車両重量=1395kg
■排気量=2993cc
■エンジン最高出力=585ps(430kW)/7500rpm
■最大トルク=585Nm(59.6kg-m)/2250-7000rpm
■モーター最高出力=95ps(70kW)
■モーター最大トルク=225Nm(22.9kg-m)
■トランスミッション=8速DCT
■サスペンション形式(F:R)=Wウイッシュボーン:Wウイッシュボーン
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=235/35ZR19:295/35ZR20

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
VAGUE
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
Webモーターマガジン
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
バイクのニュース
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
カー・アンド・ドライバー
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
GQ JAPAN
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
ベストカーWeb
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
Merkmal
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
ベストカーWeb
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ベストカーWeb

みんなのコメント

3件
  • 911ファミリーと比べたらどっちが幸せかなー
  • で、制動力は?

    見合わない加速に必死こいて、制動力を置き去りはダメやよ?w
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2965.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2738.03666.0万円

中古車を検索
アルトゥーラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2965.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2738.03666.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村