今週初め、2021年のハースF1チームドライバーとなる予定のニキータ・マゼピンが不適切な動画をSNSに投稿し、問題となった。この動画はすぐに削除されたものの、キャプチャーされSNSで拡散された。
これに対し、ハースとマゼピンは声明を発表。マゼピンは自身の行動について謝罪したが、ハースはマゼピンの行動を『abhorrent』(忌まわしい、嫌悪すべき)という強い言葉を使って非難した。
■マゼピン、不適切な動画をSNSに投稿し炎上。ハースは「忌まわしい行動」と声明
2020年シーズンのF1最終戦アブダビGPを前にした木曜日(12月10日)、ハースのギュンター・シュタイナー代表は、チームがこの問題を非常に深刻に受け止めていると強調した。
「我々が出した声明で分かるように、我々はそれを非常に深刻に受け止めている」
シュタイナーはmotorsport.comのインタビューにそう答えた。
「私はただそれを強調したい。我々はそれに対処するんだ」
「何をどうするのか、詳細を明かすつもりはない。しかし我々はそれを深刻に受け止め、問題を解決するために努力する。これ以上言うことはない」
先週末のバーレーンで行なわれたF2最終戦では、マゼピンはふたつのインシデントでペナルティを受け、計10秒のタイム加算が科された。また、ペナルティポイントは11ポイントまで積み重なり、出走禁止処分を受けるまであと1ポイントまで迫っていた。
他にもマゼピンは問題行動を起こしている。2016年のヨーロッパF3選手権では、カラム・アイロットを殴って出走禁止処分を受けており、アイロットの顎には傷が残っている。
マゼピンの全体的な行動についても、ハースがマゼピンと話す必要があるのかと訊かれ、シュタイナーは次のように語った。
「それもその一部だ。個人的に彼と話をすることになるだろう」
「ただ、我々がどのような行動をとっているのか、公にはしたくない。これ以上のコメントはしたくないと思っている」
「我々は真剣にそれに対処するので、プライバシーを尊重してほしいとお願いすることになるだろう」
F1とFIAも木曜日(12月10日)に、マゼピンの行動を非難するハースを支持する共同声明を発表。「スポーツの倫理原則と多様で包括的な文化は、FIAとF1にとって最も重要だ」としている。
マゼピンは来週アブダビで行われる若手ドライバーテストに参加する予定で、2021年にハースからF1デビューを果たすための準備をしている。
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