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【39年連続売上No1は確実!?】アメリカの最強ピックアップ「F150」フル刷新 まるでプレミアムセダン

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【39年連続売上No1は確実!?】アメリカの最強ピックアップ「F150」フル刷新 まるでプレミアムセダン

アメリカ最強ピックアップトラック

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】勝者と敗者 フォードF150とメルセデス・ベンツXクラス【比べる】 全121枚

フォードは2020年6月26日、フルサイズピックアップトラックの新型「F150」を発表した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、ネット上でデータを公開するかたちとなった。

1948年にFシリーズとして誕生して以来、今回で14代目。先回から5年ぶりのフルモデルチェンジである。

公開されたボディ全景を見ての第一印象では、「洗練」だった。

ボディ寸法は、レギュラーキャブの場合、全長が5311mm、全幅がドアミラー分を含まず2029mm、ホイールベースは3119mm。

フォードの説明では、さらに大胆でさらにタフ、というキーワードが並ぶ。確かにそうなのだが、様々な新技術搭載を外観からも感じさえるような、そんな洗練されたデザインだ。

フロントグリルは合計11種類のオプションを用意。ヘッドライトとテールライトにLEDオプション設定がある。

空力に対する配慮として、走行速度に応じて自動開閉するオートマティックシャッターを採用したほか、荷台後部についても燃費向上のために空力テストを徹底した開発を進めたという。

荷台周りやテールゲートには、外部電源との連携など、乗用から商用までに対応する機能「ワーク・サーフェイス」をオプション設定した。

インテリアのイメージも、かなり洗練された。

ピックアップなのに まるで高級セダン

インテリアデザインは、コンテンポラリーと表現。都会的、現代的といった意味合いだが、派手さはなく、シックに、大人っぽく、そして機能的なイメージだ。

ダッシュボードは横方向へがっしりと貫く、従来のF150イメージを継承しつつ、デジタル技術を優先したデザインへと刷新。これまでのような、アナログ技術にデジタル技術が追加された、というイメージとはまったく違う、次世代型インテリアだ。

センタースクリーンは、中位グレードのXLT以上では12インチモニターを標準装備。ここでは通常メーターとナビ画面などの配列を、ユーザーの好みで変更できる。ドイツ系プレミアムブランドが採用するような手法である。

XLとXLT以上では、ダッシュボード中央の8インチタッチスクリーンが標準装備され、エンターテインメント、リアビューカメラ、デジタルオーナーマニュアルなどにアクセスできる。

センタークラスターには、ノートパソコンを使った車内オフィス作業に対応する、「ワーク・サーフェイス」をオプション設定。

コネクテッドでは、フォード最新のSYNC4を採用。音声認識やリアルタイムマッピングにも対応する。

さらに、上位グレードのキングランチ、プラティナム等では、ほぼ180°リクライニングできるフロントシートを採用した。

走りの進化はどうだ?

ついにハイブリッド 性能/効率向上

今回フルモデルチェンジでの話題のひとつは、ハイブリッドエンジンの採用だ。

3.5L V型6気筒ターボのエコブーストに、35kwの電動モーターを組み合わせた。変速機は10速ATのセレクトシフトを使う。

電気容量1.5kwhのリチウムイオン電池を搭載し、ブレーキ時のエネルギー回生を行い、加速時のエンジントルクを補う。

ガソリン満タンでの最大航続距離は700マイル(約1120km)に及ぶ。

ハイブリッドエンジンは、XLからリミテッドまで全グレードで搭載可能とした。

この他にも、Fシリーズらしい多彩なエンジンラインアップを継承している。2.7L V6ターボのエコブースト、3.5L V6ターボのエコブースト、3.3L V6 のFFV、5.0L V8、そして3.0L V6ディーゼルのパワーストロークと、ハイブリッド含めて6種類のエンジンがある。

車体構造についても、さらなる強靭さを追求した。一般的にハイテン材と呼ばれる、高張力鋼板とアルミニウム合金の採用を適材適所に行い、乗用としての市街地走行、作業車としての荷台積載が多い時の走行、そしてけん引時の走行における運動性能を大きく改善した。

こうした各分野での進化は、フォードの大黒柱であるF150にとって当然だともいえる。

Fシリーズ、アメリカで最多販売車

そもそも、F150に代表されるFシリーズは農業や建築業など、作業や商用を目的として開発されてきた。

それが90年代に入ると、アメリカでは初期のSUVブームが始まり、これと同時進行でピックアップトラックを日常生活の中で乗用化する動きが一気に進んだ。

特に、V8エンジン搭載のフルサイズピックアップトラックの需要が拡大し、ボディスタイルの拡充や、高級ブレードの設定が進んだ。

フォードF150、GMシボレーC/K1500(現シルバラード)、ダッジラムが三つ巴の戦いとなり、販売促進の一環としてNASCARではピックアップトラックのレーシングシリーズも発足した。

フルサイズピックアップトラック市場での競争が激しくなっても、販売実績でFシリーズの強さは続いた。

2019年までに、ピックアップトラック市場では43年間に渡り、Fシリーズがシェアナンバーワン。

さらには、アメリカ国内販売で乗用車を含めた全モデルの中で、38年間連続で販売台数ナンバーワンを誇る。2019年のFシリーズ販売総数は、89万6526台。モデル末期でも前年比1.4%減にとどまっている。

今年は新型コロナウイルスの影響で、新型投入でも販売台数は昨年より伸びないかもしれないが、販売台数ラインキングでは39年連続トップとなる可能性が高いと思われる。

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みんなのコメント

4件
  • エクステリア、インテリアどちらをとっても、XクラスよりF-150の方がカッコいい。
  • V6ディーゼルが欲しい。
    山間高地にいるから大活躍しそうだ。
    いくらするんだ???
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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