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Moto2エミリア・ロマーニャ決勝|最終周でトップ3にドラマ。ビエッティが母国で優勝。小椋藍はタイトル争いに貴重な4位

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Moto2エミリア・ロマーニャ決勝|最終周でトップ3にドラマ。ビエッティが母国で優勝。小椋藍はタイトル争いに貴重な4位

 MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPのMoto2クラス決勝レースが行なわれた。最終周まで続いた三つ巴の争いを制し、セレスティーノ・ビエッティ(Red Bull KTM Ajo)が勝利した。

 度重なるスケジュール変更の影響で、前戦サンマリノGPと同じミサノを舞台に開催されている今回のエミリア・ロマーニャGP。その分、ライダーたちの感覚やバイクのセットアップも煮詰まり、予選から激しい争いが繰り広げられた。

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 ポールシッターはアロン・カネット(Fantic Racing)。サンマリノGPの予選タイムから0.5秒タイムを更新し、2戦連続のポールポジションとなった。ジョー・ロバーツ(OnlyFans American Racing Team)、トニー・アルボリーノ(ELF Marc VDS Racing Team)というフロントロウの顔ぶれだが、予選タイムは3台が0.010秒差に収まるという接戦だった。

 前戦で勝利し、ポイントリーダーの座を奪還した小椋藍(MT Helmets - MSI)は予選7番手。タイトルを争うチームメイト、セルジオ・ガルシアは13番手からのスタートだ。佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は22番手からポイント獲得を狙った。

 22周のレースがスタートすると、ホールショットを奪ったのは、アルボリーノ。その後ろにビエッティ、カネットが続いた。小椋は好スタートで一気に4番手に浮上した。

 アルボリーノは1周目を終えて0.7秒ほどのリードと、隊列から少し抜け出した形。2番手のビエッティもファステストラップを叩き出してそれを追うが、背後からカネットがプレッシャーをかけていった。

 小椋はそうしたトップ3のライダーからじりじりと離されていく。一方、ランキング2番手のガルシア、ランキング5番手のジェイク・ディクソン(CFMOTO Inde Aspar Team)が6周目に相次いで転倒を喫し、小椋としてはタイトルを争う上では無理をせずとも……という状況だ。

 7周目には、小椋とトップ3の差は1秒以上に拡大。ただ5番手のフェルミン・アルデゲル(Beta Tools SpeedUp)も小椋に近づいてプレッシャーをかけるほどの余裕はない状態だ。

 一方、トップ3は9周目には一塊の集団に。しかし互いにいつ仕掛けるか読み合いをしているのか、特に動きのないまま周回を重ねていった。

 残り8周となり、ビエッティがギヤを一つ上げてアルボリーノに接近。これを皮切りにトップ3の争いの本気度が増していったが、ビエッティが残り6周の2コーナーで挙動を乱して3番手に後退した。

 さらにその3秒後方、小椋とアルデゲルの4番手争いも接近。小椋はセクター1とセクター4で接近を許すが、セクター2、3で引き離すという一進一退の攻防が続いた。

 優勝争いに大きな動きがあったのが残り4周のところ。カネットがアルボリーノのインに飛び込みオーバーテイクを完了すると、ビエッティも一緒にアルボリーノをパス。しかし続くコーナーでビエッティが挙動を乱してしまい、アルボリーノが2番手につけた。

 再逆転のチャンスを手にしたアルボリーノは、カネットの背後にピタリ。残り2周のターン8でインをつき、上手くバイクを止めたアルボリーノが再び首位に浮上した。

 諦めずに追いすがるカネット、ビエッティを振り切ろうとしていたアルボリーノだが、ターン14へのブレーキングでギヤがニュートラルに入ってしまい、ラインを外してしまう。これで優勝を逃すどころか3番手まで落ちてしまった。

 これで首位に浮上したカネットは最終コーナーを小さく回ったが、ビエッティがスピードを殺さない理想的なラインでホームストレートへ加速。フィニッシュライン直前でカネットを交わし、0.029秒差でトップチェッカーを受けた。

 これでビエッティが優勝、カネットが2位となった。3位アルボリーノは失意のまま母国のファンの前で膝をついた。

 4位は小椋が守りきった。アルデゲルに真後ろまで迫られながらも、決定的なチャンスを与えず。ファイナルラップではアルデゲルが5位を守る走りに切り替えたことで、小椋は彼の1.5秒前で4位フィニッシュとなった。

 これで小椋は、ランキング2番手のガルシアとのポイント差を22点まで広げた。

 佐々木は最終的に19位と、大きく追い上げることはできずポイント獲得はならなかった。

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