2019年のF1もいよいよ残すところあと2戦。今週末は第20戦ブラジルGPが行われる。舞台はサンパウロ、ホセ・カルロスパーチェ・サーキット(インテルラゴス)である。
時計周りのサーキットが多い中、このインテルラゴスは反時計回り。普段とは逆方向に横Gがかかるため、ドライバーにとっては厳しいサーキットのひとつであると言えよう。
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ここで現役最多勝利を収めているのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテル。一昨年(2017年)も、当時最強のメルセデスを下し、勝利を収めている。後半戦で速さを見せているフェラーリだけに、ブラジルでも勝利を賭けて戦うことができそうだ。
ただ不安材料がないわけではない。ベッテルのチームメイトであるシャルル・ルクレールは、パワーユニット交換を行うことが決定。大幅にグリッドポジションが下がってしまうのは確実であり、そうなればライバルに対して1対2の戦いを強いられることになるかもしれない。
そうなってしまうと、接戦が繰り広げられることが多い今季は大きく不利になってしまう。チームの2台が接近して走っていれば、その2台で戦略を分けられるのに対し、1台単独で走行することとなれば、戦略の選択肢は狭まってしまう。事実、先日行われた第19戦アメリカGPでも、2台(メルセデス)vs1台(レッドブル)の戦いが繰り広げられ、メルセデスが1-2フィニッシュを決めているのだ。
レッドブル・ホンダについても同じことが言える。来季のシートを射止めたアレクサンダー・アルボンが、マックス・フェルスタッペンと同レベルのパフォーマンスを発揮することができれば、ホンダにとって今季3勝目の可能性はグッと引き上げられることになるはずだ。
一方で中団争いは、今回も間違いなく接戦となろう。始まってみなければその勢力図は分からないが、マクラーレン、ルノー、トロロッソあたりがベスト・オブ・ザ・レストを争うことになると思われる。
重要なのは予選だ。ただ、前に出られればいいというものではない。ここ数戦、Q3に進出し、ソフトタイヤでのスタートを強いられることになったマシンが、決勝で苦戦するという状況が続いてきた。そういった意味ではQ3進出は必ずしも得策ではなく、Q2脱落の最上位、つまり11位程度を狙う事が、最も効果的な戦略ということになろう。インテルラゴスはタイヤに厳しいサーキットであることを考えればなおさらだ。
ただ前述の通り、今季の中団チーム争いは大接戦。予選11番手をピンポイントで狙うのは、不可能に思える。
トロロッソにとっては、特に重要な残り2戦と言える。予選では速さを見せるトロロッソだが、決勝では逆転を許してしまうことが多い。その結果、レーシングポイントに獲得ポイントで1点先行されてしまい、ランキング7番手へと下落。残り2戦は確実にポイントを確保する戦いが求められる。そのためにも、ここ2戦続けてフィニッシュ後にペナルティを受けて、2連続ノーポイントに終わっているダニール・クビアトの”堅実な”フィニッシュが必要とされるはずだ。
ブラジルGPの各セッションの模様は、スポーツチャンネルDAZNで配信される。配信のスケジュールは以下の通りとなっている。
■11月15日(金)
22:55~24:45 フリー走行1回目 解説:小倉茂徳、田中健一(motorsport.com)
26:55~28:45 フリー走行2回目 実況:笹川裕昭/解説:小倉茂徳
■11月16日(土)
23:55~25:15 フリー走行3回目 実況:サッシャ/解説:田中健一(motorsport.com)
26:55~28:30 予選 実況:サッシャ/解説:中野信治
■11月17日(日)
25:30~28:30 決勝 実況:笹川裕昭/解説:中野信治
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