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【価格/サイズ/Mモデルは?】BMW 4シリーズ・クーペ新型、日本発売 420iとM440i xドライブを解説 ハンズ・オフ機能も

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【価格/サイズ/Mモデルは?】BMW 4シリーズ・クーペ新型、日本発売 420iとM440i xドライブを解説 ハンズ・オフ機能も

はじめに 新型4シリーズとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型4シリーズ クーペと、欧州発表のコンバーチブル仕様【比べる】 全50枚

写真はすべて欧州仕様となります。

10月16日。BMW日本法人は、「4シリーズ・クーペ」をフル・モデルチェンジして発売した。

4シリーズは、3シリーズのクーペ(およびカブリオレ)として、2013年に初代モデルが誕生した。

それまでは、3シリーズのクーペ/カブリオレとしてラインナップしていたのだが、BMWの車種体系が、奇数はセダン/ツーリング(ワゴン)などコンべンショナルなモデル、偶数はクーペやカブリオレなどスペシャルティな要素が強いモデルと分けられるようになり、3シリーズとは別の車種となった。

1シリーズと2シリーズ、5シリーズと6シリーズも同様な関係にある。

さて、今回のフル・モデルチェンジで第2世代となった新型4シリーズ・クーペは「3シリーズのクーペ版」ではなく、別のモデルであることを主張。

昨年のフランクフルト・モーターショーで発表された「BMW コンセプト4」が、ほぼそのままのスタイルで新型4シリーズ・クーペとなって登場した。本国では、早くもカブリオレ(コンバーチブル)も発表されている。

そんな4シリーズ・クーペの概略を紹介していこう。

新型4シリーズ 外観

新型4シリーズ・クーペのスタイリングでまず目につくのは、フロントまわりのデザインだ。

BMWのアイコンとなっているキドニー・グリルは、最近ではどのシリーズでもモデルチェンジのたびに大きくなる傾向があったが(かつてはグリルの中にキドニー・グリルが存在していたのだが、いつのまにかキドニー・グリルがグリルそのものに)、今回の4シリーズ・クーペでは今まで以上に、縦に幅を持たせて大きくなっている。

これは、1930年代に一世を風靡したBMW 328、1960年代に登場したBMW 1600やBMW 2002などと同様に、キドニーグリルを縦型にデザインすることで、3シリーズとはまったく異なり、スポーティかつエレガントなキャラクターを際立たせるために採用された。

さらに、キドニー・グリルを大型化することで、その存在感自体を余すことなく表現している。

アグレッシブな顔つきに目が行きがちだが、サイドのデザインは、BMW伝統のショート・オーバーハング、長いボンネット、AピラーからCピラーにかけての流れるような美しいルーフラインやロングホィールベースにより、室内の居住性を高めつつ、クーペらしい美しいプロポーションとなっている。

シルエットは、BMWのクーペ伝統の美しさを踏襲している。

リアまわりにおいては、2シリーズ・グランクーペや8シリーズなど、BMWの他のクーペ同様に、伝統のL字型リア・コンビネーションライトに立体的かつ有機的な曲線を与え、さらにライトまわりをブラックアウトして、BMWのクーペらしい個性的なリアビューを表現している。

ボディサイズは、全長4775×全幅1850×全高1395mm。3シリーズに対して、全長が約
50mm長く、全幅が約25mm広くなっている。

新型4シリーズ 内装

外観は3シリーズとしっかり差別化された4シリーズだが、インテリアの基本デザインは大きくは変わらない。

メーターパネルには全面液晶のモニターを採用し、センターダッシュ上にはカーナビなどを表示する大型のモニターが備わる。

センターダッシュは少しドライバー側にオフセットしたドライバーオリエンテッドな配置とし、センターコンソールにはATのシフトノブとiドライブのダイヤルなどを配した。

また、ベースグレードの「420i」以外は、センターコンソールにソフト素材が採用されている。

従来型よりサイズアップしたため、居住空間は広くなり、とくにリアシートは快適性がアップしているはずだ。リアシートバックは40:20:40の3分割可倒式で、ラゲッジスペースはリアシートバックを倒さなくても440Lが確保されている。

車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐ「BMWコネクテッド・ドライブ」も標準装備。最新のスマートフォン用アプリ「BMWコネクテッド(iOSのみ対応)」の導入で、より快適でスマートなモビリティライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタントサービスとなっている。スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信したり、また車両のキーの代わりにiPhoneをドアハンドルにかざすことで車両のロック解除/施錠、さらにはエンジンの始動もできる。

また、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作や情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェント・パーソナルアシスタント」も装備。ドライバーが名前を自由に付けることが可能で、システムを起動する際に「OK、BMW」だけでなく、「4シリーズ」など、言葉を任意に設定することができる。

新型4シリーズ パワートレイン&シャシー

日本仕様の新型4シリーズ・クーペは、今のところ2.0Lの直4DOHCツインターボのガソリン・エンジンを搭載する「420i」のみ。(M440iに関しては後述する)

最高出力は184ps/5000rpm、最大トルクは30.6kg-m/1350ー4000rpmを発生。3シリーズでも320iに搭載されて定評のある高効率なパワーユニットだ。

組み合わされるトランスミッションは8速AT。駆動方式は、FRのみ。WLTCモード燃費は13.4km/Lを達成した。

それでも基本コンポーネンツは3シリーズと共有しているから、いずれはディーゼルやプラグイン・ハイブリッド、駆動方式についても4WDのxドライブを採用するモデルが追加されることは間違いないだろう。

車体構造は、4シリーズのスポーティな走りに磨きをかけ、クーペらしいダイナミックな走りを実現するために、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化するとともに、高剛性ボディを採用。これにより、ロール剛性の強化や、切れのあるスポーティなハンドリングに加え、衝突時の安全性能も向上させている。

また、アルミニウム材をボンネットだけではなく、エンジンキャリアやエンジンキャリアの接続部に採用することで、ボディ剛性の強化と軽量化という、相反する性能も実現している。

新型4シリーズ ADAS/装備

安全機能や運転支援システムにおいても、新型4シリーズは最新世代へと進化している。

3シリーズ同様に、高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムを標準装備。

高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も装備する。

これにより、一定の条件下において、時速60kmまでならステアリングから手を離しての走行が可能となっている。

また、最先端の運転支援システムも標準装備。アクティブ・クルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンチェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロールアシスト、サイドコリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを標準装備することにより、サポカー補助金の対象モデルとなっている。

さらに、パーキング・アシスタントも標準装備し、車両が直前に前進したルートを最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバースアシスト機能を採用。細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することができる。

Mモデル「M440i xドライブ」

今回、4シリーズ・クーペと同時に、4シリーズをベースにした「M440i xドライブ」も発表された。

これはBMW M社が開発した高性能マシンだが、サーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンス・モデルではなく、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルだ。

外観では、キドニー・グリル、エアインテーク、エアブリーザー、ミラーキャップなどに、Mパフォーマンス・モデル専用色のセリウムグレーを採用して存在感と個性を演出。またトランクリッドにはMリア・スポイラーを装着して空力特性を高め、高速走行時の安定性を向上させている。

パワートレインは、最高出力387ps/最大トルク51.0kg-mを発生する3.0Lの直6 DOHCターボのガソリンエンジンを、インテリジェント4WDシステムのxドライブで4輪を駆動。

Mアダプティブ・サスペンションやMディファレンシャルも装備し、悪路でも安定したコントロールとスポーティな走りを実現している。トランスミッションは8速ATのみだが、ハンドル位置は左・右とも選べる。

また、コネクティビティや安全運転支援システムなどの装備は、420iと同様に充実している。

新型4シリーズ 価格/納車開始時期

BMW新型4シリーズ(日本仕様)のメーカー希望小売価格(消費税10%込み)は、下記のとおりとなっている。

420i:577万円
420i Mスポーツ:632万円
M440i xドライブ:1025万円

なお、日本における納車開始は、本年11月以降を予定している。

新型4シリーズ スペック

BMW 420i スペック

価格:577万円
全長×全幅×全高:4775×1850×1395mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:1560kg
エンジン:1998cc直4ターボ
最高出力:184ps/5000rpm
最大トルク:30.6kg-m/1350-4000rpm
トランスミッション:8速オートマティック
燃費(WLTC):13.4km/L
駆動方式:後輪駆動

BMW M440i xドライブ スペック

価格:1025万円
全長×全幅×全高:4775×1850×1395mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:1740kg
エンジン:2997cc直6ターボ
最高出力:387ps/5800rpm
最大トルク:51.0kg-m/1800-5000rpm
トランスミッション:8速オートマティック
燃費(WLTC):11.2km/L
駆動方式:四輪駆動

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みんなのコメント

4件
  • キドニーグリルから
    いつからノーズフックになったんだ?
  • 変だな、この鼻。正に、豚っ鼻になっちゃった。カッコの品もないな。失敗作ですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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