■マフラーの出口本数はダブルスタンダード
クルマには、排気ガスを排出させる「マフラー」がついています。
このマフラーは、クルマによって1本出しと2本出しなどがありますがこれにはどのような違いがあるのでしょうか。
「やっぱり帰る!」 クルマ好き女子が選ぶ、迎えに来られるとがっかりするクルマ3選
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載した内燃機関車は、ガソリンや軽油などの燃料を爆発させた力を原動力として走行します。
燃料を爆発させる際には、有害物質を含んだ排気ガスと爆発音が発生することになりますが、クルマのマフラーの基本的な役割はそれらを緩和することにあります。
マフラーには厳格な保安基準が定められており、騒音防止装置が備わっていることや、ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガスなどの発散防止装置が備わっていることが、細かく規定されています。
さらに、取り付け位置も細かく定められており、2009年1月1日以降に生産されたクルマのマフラーは、フロアラインを含む鉛直面から10mm以上突出してはならないと規定されています。
一方、マフラーの本数、正確にいえばテールエンドの本数についての明確な規定はなく、片側1本出しや片側2本出し、両側2本出しや両側4本出しなども存在します。
さらにカスタムカーイベントなどでは、8本出しのものなどにカスタムされたものも見ることができます。
スポーツカーや高級車のように、大排気量のエンジンを搭載しているクルマは、爆発音や排気ガスの量も大きくなるため、マフラーの本数を多くするか、もしくは大径化させる必要が出てきます。
また、排気効率を高めることでクルマのパフォーマンスも上がることから、モータースポーツの世界ではより排気効率の高い複数出しマフラーや大径マフラーが採用されています。
そこから転じて、両側2本出しマフラーや両側4本出しマフラーなどが、スポーツカーや高級車の象徴とみなされるようになりました。
このように、消音や排気ガスの浄化がマフラーの基本的な役割ではある一方、自動車ファンにとっては、リアエンドのルックスを向上させたり、好みの排気音を演出したりといった、ドレスアップのためのパーツという側面も持っています。
実際に、マフラーの交換はクルマのドレスアップやカスタムのなかでも、人気のあるジャンルのひとつであり、人気車種ごとに専用設計されたマフラーを多く見ることができます。
そうした社外マフラーのなかには、じゅうぶんな騒音防止装置が備わっていないものなど、保安基準に適合しないものもあるため、取り付けの際にはしっかりと確認することが求められます。
■電動化で変わるマフラーの役割
近年ではエンジンのハイブリッド化やダウンサイジング化が進み、大排気量エンジンを搭載したクルマはかつてに比べて減りつつあります。
排気量が少なくなれば、複数出しのマフラーや大径のマフラーの必要性はそれほど高いものではなくなります。
実際、トヨタ「プリウス」やホンダ「インサイト」のような電動化をウリにしている車種では、あえてマフラーを目立たさないようなデザインとされている例が少なくありません。
今後電動化が進めば進むほど、大排気量のエンジンを搭載したクルマは減少する傾向にあると見られ、それにともない複数出しのマフラーや大径マフラーを採用したクルマも減少することが考えられます。
さらにいえば、電気自動車(EV)ではそもそもエンジン音や排気ガスを出さないため、マフラーそのものが不要になります。
そうなると、マフラーに求められる役割は、消音や有害ガスの緩和といった機能的なものではなく、リアエンドにデザイン上のアクセントを与えるためであったり、スポーティさを演出するためであったり、といったエモーショナルなものへと変化していくと考えられます。
現在でもそうした傾向は一部の車種で見られています。
例えば、実際には必要最小限のマフラーしか搭載されていないにもかかわらず、デザイン上は両側2本出しのように見えるようにされているという例が、ドイツ車などを中心に見られています。
電動化が進んだとしても、マフラーがデザインに与える影響は大きいことから、このような事例は今後増えてくるかもしれません。
※ ※ ※
電動化が進むと、既存の内燃機関車に存在したパーツが必要なくなってしまったり、役割が大きく変わったりということが考えられます。
マフラーはそのもっともわかりやすい例のひとつといえるかもしれません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車102万円! トヨタ新「軽トラック」発表に反響あり!「もはやハイラックス・ミニ!」「あぜ道の王様だね」の声も!“2人乗り×超タフ”が自慢な「新ピクシストラック」とは!
激混み国道1号に代わる“快適バイパス”いよいよ全通近し! 車の流れ変わる? 滋賀「山手幹線」が3月延伸
トヨタ「新型クラウンエステート」まもなく登場へ 18年ぶり復活で「大型SUV化」×奥行き2mの「めちゃ広ラゲッジ」採用! シリーズ“第4”のモデルはなぜ延期が続いたのか
6MT搭載! ホンダが名車「Z」を復活!? 超レトロな「旧車デザイン」ד丸目ライト”採用した「3ドアクーペ」に注目! めちゃ懐かしい“水中メガネ”搭載した「Re:Z」コンセプトとは
510万円! トヨタ新「最安価・8人乗りアルファード」がスゴイ! “120万円”も安い「シンプル仕様」どんなモデル? 人気すぎて“買えない”ってマジ?
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
トランプ大統領が「日本の消費税廃止」を要求? JEEP以外のアメ車が日本で売れない理由は「そこじゃない」
「高性能ターボ×MT」がウリなのに… 日産「“最強”2人乗りスポーツカー」なぜATのみ? 「フェアレディZ NISMO」がMTじゃない理由とは?
外国人が「簡単に取れる日本の免許証制度」とは? 問題が指摘される「外免切替」 国家公安委員長「制度改正の検討」を示唆! 事故実態は「把握せず」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント