FIAは11月12日に、F1レースディレクターを務めてきたニールス・ウィティヒの即時退任を発表した。
FIAによる発表では、ウィティヒは11月23日に決勝が行なわれるラスベガスGPを前に、「新たな機会を追求するため」にレースディレクターの職を辞したとされている。
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声明には次のように記されている。
「FIAはニールス・ウィティヒが新たな機会を追求するため、F1レースディレクターの職を辞任したことを認める」
「ニールスはレースディレクターとしてプロ意識をもって献身的に数え切れないほどの責任を果たしてきた。我々は彼の献身に感謝しており、今後の彼の活躍を願っている」
ウィティヒは2021年最終戦アブダビGPでの物議を醸す裁定のあと、結果的に辞任したマイケル・マシの後任として、2022年からF1のレースディレクターに就任し、重責を担ってきた。
FIAはウィティヒの辞任後、過去2年間FIA F2とF3のレースディレクターを務めてきたルイ・マルケスが後任となると発表している。
「ラスベガスGPからはルイ・マルケスがレースディレクターの役割を引き継いでいく」
「ルイはこれまでにトラックマーシャルや検査官、国内や国際スチュワード、様々なチャンピオンシップにおける副レースディレクターやレースディレクターを務めてきた豊富な経験を持っている。直近では、彼はF2とF3のレースディレクターを務めてきている」
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は今年、motorsport.comのインタビューの中で、既にウィティヒのような有能なレースディレクターを見つけることに苦労していると認め、次世代のレースディレクターやスチュワード育成を支援するための新たなオフィシャル部門を開設することが重要だと語っていた。
当時、スレイエム会長は次のように語っていた。
「とても重要なことだ。漫然と進むことはできない。そういうモノだ。改善しなければならない」
「オフィシャルやレースディレクターに目を向けると、我々には問題がある。そして問題は(十分な数の)レースディレクターがいないことだ」
「では、ただ単にレースディレクターを手配すれば良いのだろうか? そうではない。私は『AmazonやGoogleでは注文できない。そうではなく、彼らを自ら育てる必要がある』とツイートしたことがある」
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