フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は2025年F1第11戦オーストリアGPにて、ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)と激しいバトルを繰り広げた末、3戦連続入賞を果たした。
アロンソはFIA F3時代からボルトレートの才能に注目し、自身が共同代表を務めるドライバーマネジメント会社『A14マネジメント』で手厚いサポートを続けてきた。いわば、43歳のアロンソと20歳のボルトレートは師弟関係にある。
【ポイントランキング】2025年F1第11戦オーストリアGP終了時点
師匠と弟子、マネジメント側とドライバーという関係のふたりがコース上で、それも世界最高峰レースであるF1を戦うのは、かなり稀有なことだ。アロンソはシーズン序盤に「もしコース上でのバトルになったら、必ず僕が前に出る契約になってるよ!」と、愉快そうに語っていたものだ。そして今回のオーストリアGPでは、そんな師弟対決が現実になった。
路面温度が50度を超え、タイヤに厳しいコンディションだったにもかかわらず、アロンソは11番グリッドから1ストップ作戦を敢行した。それが見事に当たり、50周目には6番手まで順位を上げた。その後ジョージ・ラッセル(メルセデス)にかわされたものの、同じ1ストップ作戦のリアム・ローソン(レーシングブルズ)の背後1秒以内に迫る展開だった。
しかし乱流の影響でタイヤがダメージを受けたのか、ローソンには徐々に離されてしまう。そして後方からは、16周も若いタイヤを履くボルトレートがあっという間に近づいてきた。
56周目には10秒あったギャップが、10周後には0.5秒差に。チェッカー1周前の69周目のターン3で、ボルトレートはイン側からアロンソをかわしていった。しかしアロンソはターン4までのストレートでDRSを効かせて抜き返すと、そのまま0.515秒差でチェッカー。直後のパルクフェルメでは、アロンソがボルトレートに駆け寄り健闘を讃えていた。
昨日の『予選の要点』でも書いたように、今季のキック・ザウバーはずっと苦しいレースが続いていた。それがスペインGPからのアップデートが功を奏し、まずニコ・ヒュルケンベルグが入賞を重ねる。そして今回はボルトレートがF1キャリア初入賞を果たした。
師匠のアロンソも、今季は同じように苦しい状況だった。不運やトラブルもあったとはいえ、第8戦モナコGPまでまさかの0ポイント。しかし第9戦スペインでようやく今季初入賞となる9位に入ると、次のカナダGPで7位。そして今回も7位を射止めた。
3戦連続入賞という結果が、嬉しくないはずはない。ただ、アロンソにとってはそれ以上に、自分が見込んだボルトレートという才能が順調に成長し、同じコース上でバトルを繰り広げたことを、何より楽しんだことだろう。
[オートスポーツweb 2025年06月30日]
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