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現代に生まれ変わった「ポルシェ 935」、パイクスピーク・ヒルクライムに挑む

Porsche 935

ポルシェ 935

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ラリードライバー兼映像監督のジェフ・ズワートがドライブ

ラリードライバー、そして映像監督・フォトグラファーとして活躍するジェフ・ズワート(Jeff Zwart)は、新型ポルシェ 935で「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(Pikes Peak International Hill Climb)」への参戦を計画している。今回、パイクスピークでの優勝経験を持つズワートが、ポルシェへの強いこだわりを明かしてくれた。

ポルシェ・コレクターでもあるズワートは、アメリカ・コロラド州パイクスピークで開催される世界で最も有名なヒルクライムに、911で17回も走行。現在までに8度のクラス優勝経験を持ち、現在はポルシェ・モータースポーツの「GT4クラブスポーツ・クラス」のコーチも務めている。

2020年のパイクスピークは当初6月28日を予定していたが、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響から8月30日の開催に変更された。ズワートは新たに設定された「タイムアタック・クラス(Time Attack class)」に、最高出力700psを発揮する新型935を投入する。

最高出力550psを発揮する911でオープンクラス優勝

カリフォルニア出身のズワートは、なぜここまでロッキー山脈を駆け上がるこのイベントに心惹かれたのだろうか。

「パイクスに関しては、『ロード・アンド・トラック誌(Road and Track)』が1982年から1984年にかけて、撮影の仕事をオファーしてくれたのがきっかけでした」

「そもそもラリーが大好きでしたから、初めてパイクスに触れた時、『これこそ究極のラリーだ!』と思ったことを覚えています。当時、路面は完全にダートでしたからね。モータースポーツイベントとしても、ビジュアル的にも最高でした。高地での走行、危険を伴う連続する崖・・・写真家としても大きな影響を受けました」

ズワートは1980年代後半にマツダ製ラリーカーでパイクスに初挑戦し、いきなり「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得した。そして、発売されたばかりの4WDモデル・ポルシェ911(タイプ964)カレラ4でアメリカ国内ラリーを戦っていた彼に、ポルシェ・モータースポーツはパイクスへの挑戦をオファーする。この時彼に与えられたマシンには、自然吸気ボクサー6の代わりにIMSA仕様の最高出力550psを発揮するシングルターボユニットが搭載されていた。

「あの時の911は山の上でもモンスターのようでした。ポルシェの公式プログラムでしたから良い成績を残したいと思っていました。この年にオープンクラスで優勝したことが、すべての始まりになりましたね」

パイクスピークで発揮される911の利点

その後ズワートは、様々なクラスに究極の改造が施された仕様から市販モデルまで、911の多彩なバリエーションで参戦してきた。

しかし、10年前にコースが舗装されたことで、ラリーカーではなくサーキット仕様での参戦が可能になった。2013年、ズワートは911 GT3を投入し、コースの大部分がまだグラベルであるにもかかわらず、クラスレコードを38秒も更新した。2014年は公道仕様のGT2 RSで参戦。わずか2秒差でクラス優勝を逃したものの、従来の市販車記録を大幅に破っている。

「620psのモンスターマシンでヒルクライムを走る経験は、凄まじいものでした。あんなにパワーがあるクルマは運転したことがありませんでしたから。頂上までまるで狂ったように駆け上がっていきました」

ヒルクライムにおいて、専用設計されたレーシングシャシーとポルシェ製ターボエンジンのメリットを実感したズワートは、2015年にこのふたつを組み合わせることを決意。独自にチューンしたターボエンジンを搭載した、GT3カップカーで参戦。再びクラス優勝を達成した。

「様々な理由がありますが、911はパイクスピークで理想的なマシンです。私は911でドライビングスキルを磨きましたし、私のレース経験のベースは911にあります。リヤアクスル上にリヤエンジンが搭載されているポルシェのレイアウトは、グリップという意味でもパイクスピークにおいて本当に大きな利点があります」

パイクスピークのために生まれたような935

2020年シーズン、ポルシェとパイクスピークを熟知したズワートが、現代に蘇った935で参戦するのは大きなトピックとなった。

この車両はポルシェ・コレクターのボブ・イングラムが所有。彼の息子のカム・イングラムが経営するポルシェ専門レストアショップ「ロード・スカラーズ(Road Scholars)」がサポートする。ズワートにとって夢のような体制がそろったと言えるだろう。

「2018年に開催されたラグナ・セカで開催された『レンシュポルト・リユニオン』で935がデビューしたとき、すぐに『パイクスピークにぴったりのクルマだ』と思いました。3.8リッターツインターボフラット6を搭載する911 GT2 RSをベースにしていますから、パイクスピークにとって重要な舗装路における抜群のドライバビリティを持っています。さらに、モータースポーツに特化してシャシーが鍛えられているのです」

2ペダル・トラクションコントロール・ABS

今回、タイヤはミシュラン、オイルはモービル1がサポートし、工場出荷時の標準装備が要求される「タイムアタック・クラス」にエントリー。先日、ウィロー・スプリングスにおいて935での最初のテストが行われている。

「今回ドライブする935は、今までのレーシングカーでは経験したことのない3つの要素があります。PDK搭載車両なので2ペダルであること、そしてトラクションコントロールとABSです」

「実際にドライブしてみたら、最高に軽快なフィーリングを持っていて、トラクションコントロールとABSも素晴らしかった。3周目にはすっかり快適にドライブできるようになっていました。ここ数年ドライブしてきたレーシングカーで、一番ドライブしやすいかもしれません」

ライバルではなく過酷なコースとの戦い

テストは平地で行われたため、クリアしなければならない課題も多い。パイクスピークのスタートラインは標高9000フィートにあり、クルマとドライバーの両方に高地の影響があるのだ。また、パイクスピークの舗装路は、劇的に変化する山の天候にも大きく影響を受ける。そんなパイクスピークと同じ条件を、従来のサーキットで再現するのは非常に困難だという。

「確かにパイクスという壁は威圧的ですが、大きな成果をもたらす場所でもあります。ここではスピンすることはほとんどありません。しかしマシンが岩にヒットしたり、コースオフの危険は溢れています。走るのは簡単ではありませんが、年を重ねてきて私自身の知識や経験も増えています」

「156ものコーナー、そして1万4000フィート以上の標高にあるフィニッシュ・・・。様々な要素が重なる場所です。私はいつも言っています。ここではライバルとではなく、コースと戦うのだと。それが私のやり方です。とにかく頭を低くして、周りのライバルたちが何をしているか、気にしないようにするつもりです(笑)」

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