ムラーノとシーマが見事に融合!
2月11日から13日の日程で開催された大阪オートメッセ2022。日産京都自動車大学校ブースに1台のSUVが展示されていました。まるでメーカーからラインオフされているような自然なデザインの仕上がりを見せる車両ですが、ムラーノをベースに学生たちがオリジナルティあふれるカスタマイズを施した1台となっているのです。
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目指したのは日産のフラグシップSUV
この車両のコンセプトは「日産のフラグシップSUV」。近年高まっているSUV需要を背景に、「もしも日産の車種ラインアップに世界のプレミアムブランドのSUVをライバルにしたフラグシップSUVがあったら?」という発想からカスタマイズがスタートしたそうです。
そこで、以前日産がエクストレイルよりも上級なモデルとして販売していたクロスオーバーSUVであるムラーノをベースに、日産のフラグシップシップセダンである現行シーマのデザインを落とし込んでいるのがこの車両の特徴となっています。ライト類はシーマのものをそのまま用いているほか、フロントまわりはグリルやバンパーなど、すべてシーマの物を使用しているとのこと。まさに日産のフラグシップSUVにふさわしい出で立ちに仕上がっています。
Cピラーやテールに装着したシーマのエンブレムはシーマの純正品だそうで、「シーマクロスオーバー」という架空の車種を想像させてくれます。
トランクの造形がもっとも苦労したポイント
自然とシーマのパーツが装着されているので、あまり苦労なくシーマデザインにできるのかと思ってしまいますが、難しいポイントも多くあったと言います。フロントまわりは丸々シーマのパーツを流用しているので、フロントまわりに苦労しそうなイメージを持ってしまいます。ですが、とくに難しかったと学生たちが語っていたのがリヤハッチ周辺だと言います。
SUVボディのムラーノに、セダンボディのシーマのテールライトを装着するのは曲面の構成が大きく異なるため苦労したとのこと。そのため、トランクの造形にもっとも車両製作の時間をかけたそうです。自然な造形とするため、切ったり盛ったりを繰り返し、新しくトランクの形を造り出すような作業になったと言います。
フロントまわりにも苦労のあとが……
フロントまわりも全く苦労しなかったという訳ではなく、フロントフェンダーの前方はシーマ、後方はムラーノと2車種を合体したフェンダーを使用しているほか、シーマのヘッドライトを使用しつつも車検を取得するために、光軸を合わせるのに苦労したと言います。
若者人気の高いSUVのフラグシップモデルを自ら作り出す。という考え方はまさに学生ならではのカスタマイズと言えます。
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