マクラーレン、ついにアストンマーチンを逆転。ノリスはいよいよ”打倒フェラーリ”に本腰

　マクラーレンは、F1アメリカGPでランド・ノリスが2位となったことで、アストンマーチンを抜いてコンストラクターズランキング4番手に浮上。ノリスはこのままの勢いで、フェラーリを抜くことを目標にしている。

　失速気味のアストンマーチンとは対照的に、ノリスは4戦連続で表彰台を獲得しており、チームメイトのオスカー・ピアストリと共に一気にポイントを積み重ねている。その結果、アメリカGPでマクラーレンがアストンマーチンを逆転。ランキング4番手に浮上した。

　ノリスは、アストンマーチンのマシンが”どんどん遅く”なっていることに困惑していると語り、まだ80ポイント差はあるもののランキング3番手のフェラーリをターゲットにできると考えている。

「（フェラーリは）マクラーレンのターゲットだ。僕たちはいいリズムにあると思う」

「アストンはよく分からないけど……アップデートするたびにマシンがどんどん遅くなっているようだ」

「彼らはシーズン序盤、レッドブルと競り合っていたのに、Q1でノックアウトされるなど苦戦している。彼らの問題については分からないよ」

　アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは開幕から7戦で6回の表彰台を獲得したが、それ以降はトップ3フィニッシュを1回しか達成できていない。シーズン後半に導入したアップデートによって躍進したマクラーレンとは真逆といえる。

「アストンマーチンは非常に強く、シーズン前半は多くのポイントを獲得していたが、後半は苦戦している。僕たちとは逆だ」

　マクラーレンですでに出走100戦を超えたノリスだが、まだ初優勝の瞬間は訪れていない。

「バーレーンが僕らにとってどれだけ遅れていたか、ポールポジションから何秒離されたか……開幕戦で6回もピットストップしたし、すぐにパワーユニットを失ってしまった。最初から後手に回ってしまったんだ」

「そして今の状況を考えると、ほとんど誰にとっても非現実的な目標だったレッドブルを相手に戦い、メルセデスを相手に戦っている」

「優勝を狙うことができないのは残念だけど、自分たちがどの位置にいたのか、そしてどれだけ進歩したのかを考えれば、それでも（アメリカGPは）僕らにとっては素晴らしい1日になったと思う」