世界3大レースのひとつ、第102回インディ500の決勝レースは、チーム・ペンスキーのウィル・パワーが優勝を飾った。
1周2.5マイルのインディアナポリス・モータースピードウェイを200周して争われる決勝。30から33周ほどでピットインが必要となる。
インディ500カーブデイ:佐藤琢磨6番手で決勝へ。カナーンが首位
気温31度、路面温度48度と例年にないほどの暑さの中でグリーンフラッグが振られると、まずはポールポジションのエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が先頭をキープ。ウィル・パワー、シモン・パジェノーがチーム・ペンスキー同士でサイド・バイ・サイドのバトルを見せ、パジェノーが2番手に浮上した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はスタート直後に1ポジションアップし15番手とするも、次々とポジションを上げていく速さはなく、17番手からレースを進めていく。
今季から共通エアロキットが導入され、ダウンフォース不足により接近戦をするのが難しいのか、隊列が縦長に。そんな中カーペンターはパジェノーに2秒以上の差をつけ、隊列の最後尾に追いつき始めた。
すると、ここでジェームス・デイビソン(A.J.フォイト)がトラブルを抱えているのか、スローペース。これに詰まるような形となり隊列が大混乱となった。30周を終えたこともあり、それを避けるように続々とアンダーグリーンでのピット作業が始まっていく。佐藤も34周目にピットへ入り、23番手でコースに復帰した。
リーダーはカーペンターと変わらず。2番手にはトニー・カナーン(A.J.フォイト)、3番手にはジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)が浮上。佐藤はピットでのマシンアジャストがうまくいったのか、自己ベストを更新し16番手までポジションを戻していった。
危険なほどのスローペースのまま走行を続けていたデイビソン。周囲より時速30km以上遅く、まさに動く障害物状態となっていた。すると46周目、佐藤が彼のマシンに急接近。乱流による影響もあり避けきれずに2台が接触し、最初のコーションの原因となってしまった。佐藤はマシンの修復を諦め、早々にレースをリタイアすることになってしまった。
ピットレーンがオープンすると、リードラップのマシンが2度目のピット作業を行う。ザカリー・クラマン・デメロ(デイル・コイン)はステイアウトを選択しトップへ。しかし56周目にレースが再開すると、ピット作業を済ませた上位勢が続々とクラマン・デメロを攻略していった。
59周目、12番手を走っていたエド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ)のターン2で単独スピンを喫したことにより2度目のコーションが発生。64周目にリスタートを迎えると、このタイミングを狙っていたカナーンがカーペンターをパスしトップに浮上。しかしマシンがバッチリ決まっているカーペンターは、その翌周にすぐさま先頭を奪い返した。
コーションはまだ続く。69周目にはこれがドライバーとしての引退レースとなるダニカ・パトリック(エド・カーペンター)が、ジョーンズと同じようにスピンしクラッシュ。立て続けに3度目のコーションとなる。このタイミングで、ジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)を始め数台がピット作業。ここで戦略が分かれることになった。
74周目にレース再開。またしてもカナーンがカーペンターを交わしトップに浮上する。今度は、カナーンが徐々にリードを築いていく展開となった。
90周を超えた頃から3度目のピット作業が始まっていくが、ルーティーンの作業を済ませたはずのカナーンが100周目に緊急ピットイン。どうやらタイヤがパンクをしてしまったようで、トップから25番手まで沈んでしまった。
全車がルーティーンを終えて、2番手のカーペンターに5秒近くのリードを築き、パワーがトップに立った。4度目のルーティーンが始まりカーペンターが129周目、パワーが130周目にピットインしてもその位置関係は変わらずだった。
対して、ニューガーデンは136周目、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が138周目にピットイン。残り1ストップでレースを終えられるタイミングの作業だ。
すると直後の139周目に、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)がスピンしクラッシュ。前を走るマシンの乱気流で挙動を乱したようだ。これで、燃料的にギリギリ2回のピットストップが必要だった上位勢にとっては有利な展開となった。リードラップ最後尾のカナーンは、144周目にピットインし、フルサービス。追い上げに向けて体勢を整えた。
146周目に、5番手につけていたエリオ・カストロネベス(ペンスキー)がターン4でスピン、またしてもコーションが出された。その直前には、最後列から徐々にポジションを上げていたアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が豪快なオーバーテイクを見せ、5番手に浮上している。
トップはパワー、2番手にカーペンターという序列は変わらず。3番手パジェノーの後ろは、4番手にライアン・ハンター-レイ、6番手にはマルコ・アンドレッティとアンドレッティ・オートスポートが3台続いた。
154周目のリスタートで、ロッシは一気に3番手まで浮上。しかしまたその直後に、セージ・カラム(ドレイヤー&レインボールド)がクラッシュを喫し、6度目のコーションが発生した。
逆転を狙ってこのタイミングでスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がピットへ入る中、162周目にレース再開。ロッシはストレートでカーペンターに並びかけるが、ここはカーペンターが譲らず。レースも終盤を迎え、後続でも一気にサイド・バイ・サイドのバトルが増加していった。
171周目にパワーがピットへ入ったことをきっかけに、続々と最後のピットとマシンアジャストを済ませていく。ピットに入らず燃費走行を続けるマシンを除けば、4番手のディクソンが実質トップ。しかし185周目にパワーになすすべなく先行を許してしまった。
このままレースがフィニッシュに向かうかと思いきや、189周目にカナーンがターン2でスピン。7度目のコーションが出された。
これで、パワーの前にいるオリオール・セルビア(スクーデリア・コルサ with RLL)、ステファン・ウィルソン(アンドレッティ・オートスポート)、ジャック・ハーベイ(マイケル・シャンク with SPM)に、フィニッシュまで燃料が保つ可能性が生まれた。
残り6周、リスタートでウィルソンがトップに立ち、パワーはセルビアを交わし3番手に。しかしパワーはハーベイを抜きあぐね、その間にウィルソンが逃げていく。
パワーのインディ500初制覇は風前の灯となったかと思いきや、ウィルソンとハーベイは197周目に揃ってピットへ。これで敵がいなくなったパワーは、カーペンターに3.159秒差で優勝、11度目の挑戦で初めて伝統のレースを制した。
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