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57歳で2020年ダカールに挑むサインツ。初の中東戦に「これまでと違うトレーニング法が求められる」

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57歳で2020年ダカールに挑むサインツ。初の中東戦に「これまでと違うトレーニング法が求められる」

 2020年1月5~17日に中東サウジアラビアで開催される2020年のダカールラリー。これまでの南米から中東に開催地が変わることで大会のキャラクターも大きく変わる。2010年と2018年にダカール総合優勝を飾っているカルロス・サインツは「これまでとは違うトレーニング法が求められる」と大会に向けた準備にも違いが生まれていることを明かした。

 2020年のダカールラリーは、これまで10年以上に渡って行われてきたチリ、アルゼンチン、ボリビアなどを中心とした南米地域を離れ、大会史上初めてサウジアラビア単独での開催となる。

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 南米開催時は砂漠や山岳地帯が戦いの舞台となり、海抜の高さから来る高山病などがドライバーたちを苦しめてきたが、2020年大会では全行程約7500kmのうち、実に75%が砂漠地帯での実施となり、高山病に変わり厳しい暑さなど新たな挑戦が待ち受ける。

 全行程のうち、競技区間となるステージは5000kmほど。大会は全13日間のスケジュールで行われるが、1月11日(土)は休息日なので走行があるのは12日間。このうち450km以上の競技区間を走行する日が5日間、500km以上の競技区間が設定された日も2日間あり、これまでと変わらない過酷さがドライバーたちを襲う。

 2010年、18年にダカール総合優勝を果たし、2020年大会にはX-raid製のミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー(ミニJCWバギー)で臨むサインツは「今回のダカールでは、いくつかのステージで競技区間が500kmを超えているから、より多くの時間をクルマの中で過ごすことになる」と語った。

「海抜の高さを心配する必要はないが、暑さに対処しなくてはならない。こういった要素を考えれば、これまでとは違うトレーニング法が求められるんだ」

「そのトレーニングも筋肉量を増やすようなものではない。筋肉を増やしても意味はないからね。それよりも持久力や強靭さが必要になる」

「私のようなタイプの人間はつねにトレーニングをしていると言ってもいいけれど、9月ごろからダカールに向けたトレーニングを本格化させた。日によってウエイトトレーニングやエアロビクスなどを織り交ぜて、ストレングストレーニングを行ってきた」

「私たちのように長い間コクピットに座ってジャンプや砂丘超えを繰り返していると、腰椎や首周りにダメージが蓄積される。私自身もそのあたりに少し問題を抱えているから、周囲の筋肉は重点的に鍛えるようにしているんだ」

 57歳を迎えた現在も第一線で戦い続けているサインツ。「私に残された時間はあまり多くはないが、まだ戦えると思っているし、やめると決断するまでは楽しむつもりだ」と自身3度目の総合優勝も睨んでいる。

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みんなのコメント

1件
  • どんだけ筋トレしようが、おっさんはおっさんなので、危険だから参加しないほうがいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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