もはや「盗まれやすい車」の2強が
日本損害保険協会は2023年3月13日(月)、24回目となる「自動車盗難事故実態調査」を発表しました。2022年に盗まれたクルマが、車種別、件数別にランキングされています。
2022年最も盗まれた台数が多かったのは、トヨタ「ランドクルーザー」450台でした(「プラド」含む)。同車種は2022年、プリウスを抜きワースト1位となりましたが、今回は件数も331件から450件まで上昇。全体の16.9%を占めるに至りました。
ワースト2位は前年同様「プリウス」で282件ですが、ワースト3位は「アルファード」で、前年のレクサスLXから入れ替りました。件数は138件から184件に増えており、「車両本体盗難全体に占める割合が増加傾向」だそうです。
見逃せないのは、ここ2年ではワースト10位圏外だった8位「アクア」(55件)と9位「C-HR」(43件)でしょう。このランキングでは、どちらかというと高級車や海外でも人気のモデルが顔をそろえていましたが、盗難被害がコンパクトモデルにまで及んでいることが伺えます。
なお、ワースト10車種は全てトヨタもしくはレクサスの車種で、台数ベースの割合ではトヨタ8、レクサス2となっています。
盗難が発生した時間帯は、深夜 朝(22 9時)が57.11%で最多でした。このことから、「窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると考えられます」ということです。
自動車盗難認知件数は、2003年の年間6万4223件をピークに減少し、2022年は年間5734件になったといいます。しかし、SNSなどを中心に盗難被害の報告は相次いでいます。日本損害保険協会は、「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「貴重品は車内に放置しない」「自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくする」などの対策を呼びかけています。
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