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【大きなキドニーグリル】量産版に近いBMW コンセプトi4発表 テスラがライバル 530ps

掲載 更新 5
【大きなキドニーグリル】量産版に近いBMW コンセプトi4発表 テスラがライバル 530ps

大胆なデザインは量産モデルに近い

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】BMWコンセプトi4とiネクスト 全84枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


近未来のBMW製EVサルーンの姿とされる、コンセプトモデルのi4。そのデザインは量産モデルに近いという。

まったく新しい4ドアモデルは、BMWのiブランドとして重要な役割を果たす。英国では2021年半ばの発売が予定され、テスラ・モデル3が直接的なライバル。最高出力530ps、航続距離は最大で600kmになるという。

i4がベースとするのは、2代目の4シリーズ・グランクーペ。それは2020年後半に公開予定とされている。このi4も4シリーズと同様に、キャビンが前方に位置する独特の3ボックス・シルエットを描いている。

賛否両論を生んだ2013年のハッチバック、i3とは異なり、既存のBMWの顧客へアピールするタイプのモデル。まもなくの登場が予定されているSUV、iネクストとイメージを共有し、コンセプトi4のボディもクリーンで緊張感のある面構成となっている。クラス最高の空力特性を狙っているという。

試作エンブレム搭載

i4は、BMWのサブブランド、iとしては3番目のモデル。デザインでの特徴となるのが、大胆な造形のキドニーグリルと試作のエンブレム。グリルは昨年発表となったコンセプト4と近似している。

上下に薄いヘッドライトや大きくカーブしたルーフライン、高い位置のノッチバック風リアエンド、OLEDのテールライトなども、コンセプト4に通じるデザインだといえる。

フロントグリルやボディサイド、リアディフューザー周りのブルーの処理が、i4がEVであることを主張している。このブルーは、2021年後半似予定される量産モデルにも反映されるという。

ボディと一体化されたドアハンドルや、空力特性に優れていそうなホイールも特徴。

コンセプトi4の「BMW」エンブレムは、デジタル・マーケティングでの最適化を狙い、2次元化されたシンプルなスタイルが採用された。従来は外側の円が黒地であったが、今回は無色(ボディパネルの色)になってクリーンなイメージを強めている。

航続距離は600km 発売は2021年末

車内は、計器パネルとインフォテイメント・システムの機能を受け持つ、カーブした大きなHDモニターが目立つ。ダッシュボードのデザインは、ボディと同様にシンプルだ。

車両中央には長いセンターコンソールが鎮座。タッチ・コントローラーとグループ化された最新のiドライブ・コントローラーが配置されている。

生産版のi4を示唆するパワートレイン構成として、コンセプトi4に選ばれたのはBMWが開発から生産までを行う電気モーター。最高出力は530psとされ、M4に搭載される3.0Lの6気筒エンジンよりも70psほど強力。

モーターはボンネット内に搭載し、4輪を駆動する。トランスミッションは未定だ。0-100km/h加速は4.0秒で、最高速度は199km/hとされている。

ボディの内側には、BMW製のCLARクラスター・アーキテクチャが隠れている。リアのフロアパンを設計し直し、80kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載している。

BMWによれば、航続距離はWLTP値で600kmほどと試算している。バッテリーはスリムでエネルギー密度に優れるが、重量は約550kgだという。

この数字は、テスラ・モデル3ロングレンジが搭載する75kWhのバッテリーで得られる航続距離と同等。i4にも、小容量バッテリーと後輪駆動の組み合わせが用意される可能性もある。

コンセプトi4に搭載される、コア、スポーツ、エフィシエントの3種類のドライビングモードは、量産モデルにも反映する部分。駆動系や足回りの設定だけでなく、ディスプレイのグラフィックや車内の間接照明も、同時に変化する。

クルマのサウンド面も、ドライビングモードで変化する。著名な作曲家、ハンス・ジマーと協力してBMWが開発したもの。どんなサウンドなのか、興味が湧くところだ。

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