各F1チームは2週間のシャットダウン期間を経て、約1ヵ月のサマーブレイク明け最初のレースとなるオランダGPに向けて準備を進めているが、フェラーリはシーズン前半戦で抱えていた問題を解決できたと考えているようだ。
現在コンストラクターズランキング3番手となっているフェラーリ。レッドブルだけでなく、マクラーレンにも先行を許している上、ランキング4番手のメルセデスも4戦で3勝と猛追を見せている。
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そのため現状では、表彰台を争うトップ4チームの中でフェラーリが最も元気がないように見えると言っていいだろう。
前戦ベルギーGPではシャルル・ルクレール(マクラーレン)が3位表彰台を獲得した。しかしそれは、メルセデスがワンツーフィニッシュを果たした後に、ジョージ・ラッセルが車両重量違反で失格となったことで転がり込んできた表彰台だった。
オランダGPは、F1カレンダーに復帰してから3年連続で地元のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が制している独壇場だが、フェラーリは今度こそ実力で表彰台を獲得しようと考えている。さらにその次のイタリアGPは、フェラーリのホームであり、是が非でも好結果が欲しいところだろう。
motorsport.comの調べによると、夏休みの間にフェラーリの空力専門家たちはマシンのリヤエンドを不安定にしている原因を特定したようだ。マシンが突然ナーバスになってしまうため、ドライバーたちは限界までプッシュすることが難しかったのだ。
サマーブレイク中、2週間は一切のマシン開発作業がレギュレーションで禁じられているが、フェラーリのファクトリーはドライバーたちが期待通りの結果を目指すうえでの自信が得られるような変更を、マシン後部に加えることができたようだ。
フェラーリは、シーズンが再開されるオランダGPを前に、深刻な状況を乗り越えたと確信しているようで、フェルスタッペンのホームで真価を発揮することを目指している。
オランダGPを戦うマシン自体は、依然として予測可能なマシンとは程遠いだろう。しかし変更によってディフューザーに流れる気流が変わることで、ザントフールトの複雑なコーナー、特にタイヤにダメージを与えるバンクのついたコーナーに対応する上で必要なダウンフォース確保に役立つはずだ。
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